容姿・経歴・その他メモ

エンジェルハイロゥ/ブラム＝ストーカー/ソラリスのトライブリード。
元々はエンジェルハイロゥのピュアブリードであったが、Vectorの血液を取り入れたことでトライブリードとなる。
鷹峰 蘭丈に対しては、幼少期から世話になっていたことから親のように想っている。
また、大きな期待を受けておりそれに応えたいと思っていた。
しかし、能力の頭打ちが見えると態度が豹変。
"出来損ない"といわれるようになった。
この言葉は未だに静を呪っており、自身のコードネームを特効薬から出来損ないの特効薬と変化させた。
前述の経験から自分に自信がなく、ネガティブな性格。
銃弾にオーヴァードの力を抑制する血液を練りこんで狙撃する遠距離型の戦闘スタイル。



名前の由来：トランキライザー⇒鎮静剤⇒鎮静から

「君には才能がある」
そう言ってあの人は笑った。
私の胸を温かさが満たす。
しかし、すぐにあの人の顔が歪む。
「君は"出来損ないだ"」
そう言って踵を返す。
私は彼に追いすがろうとする。
しかし、追いつけない。
足に何かが絡みつく。
「なぜ、あなただけが...どうして...？」
「私たちを置いていくのか...？」
顔は見えない、おそらく男女だ。
私を引きずり込もうとする。
私は抗えない。
沈む。
深く沈んでいく。

.
..
...



私は目を覚ます。
いつもの夢だ。
私は未だあの頃から前に進めていない。
私はずっと出来損ないのまま。

あの人が去ってからもう4年だ。
投げかけられた言葉によって残った傷は癒えない。
部屋の隅に置いてあるアタッシュケースに目をやる。
中身は変わった見た目の銃。
これは数か月前届いたものだ。
差出人は不明、でも、私は直感する。
あの人、鷹峰蘭丈が送ってきたに違いない。

...出来損ないの私にできることがまだあるのだろうか。
自分の無力さを感じつつ、私はその銃を手に取った。

〇Anti Renegade Project（抗レネゲイド計画）
ARCとはレネゲイドウイルスを根絶させる計画であり、現在は凍結されている。
プロジェクトリーダーは鷹峰蘭丈（たかみねらんじょう）。
現在まで、薬剤によるアプローチ、外科的手術的アプローチ、催眠的な精神面でのアプローチなど様々なアプローチが検討されているが、成功例は極めて少ない。
これまで最も効果があったものは、皮肉なことに何もしないこと、すなわち自然発生的に生まれたレネゲイドを抑制する力を持ったオーヴァードである。
その中でも、Vectorと呼ばれたオーヴァードは自身の血液にレネゲイドウイルスを抑制する力を秘めており、抗レネゲイド剤の開発に寄与したている。
Vectorから採取できる血液量にも限りがあることからプランE（後述）を実施している。


〇プランE
Vectorの血をオーヴァードに投与しVectorの力と同等以上の力を持つオーヴァードを誕生させる計画。
この計画は現在は凍結されている。
レネゲイドウイルスを抑制させる力を直接取り込むことから、元々有しているレネゲイドウイルスとの拒絶反応によって死に至る症例が数多く見られた。
また、適合に成功しても、オーヴァードを抑制させる力によって元々の能力が弱まることが多い。
成功例は天谷 蓮、金真 静、斑鳩 弾。
成功した検体に共通するのは、元々似たような能力を持っていることである。
EはEvolutionの頭文字。


〇金真 静
緑のハルトマン事件の生き残り。
両親は死亡しており、鷹峰蘭丈の施術により力を獲得したことから、UGNチルドレンとして育てられる。
Vectorの力の一部を引き継ぎつつ、Vectorにはなかった、対象の波長を認識し、ずらす力（オーヴァード力を抑制可能）も有している。

〇鷹峰 蘭丈
元UGN所属の研究者。
現在は行方不明となっている。
抗レネゲイド計画に傾倒していたがその真意は不明。

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