“明星”白 ステラ
プレイヤー:辛味
- 年齢
- 3
- 性別
- 女
- 星座
- 不詳
- 身長
- 可変
- 体重
- 可変
- 血液型
- 不詳
- ワークス
- レネゲイドビーイングB
- カヴァー
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- エンジェルハィロゥ
- モルフェウス
- HP最大値
- 23
- 常備化ポイント
- 4
- 財産ポイント
- 4
- 行動値
- 13
- 戦闘移動
- 18
- 全力移動
- 36
経験点
- 消費
- +82
- 未使用
- 28
ライフパス
出自 | 誕生の経緯から、過去の遺産継承者の記憶を一部保有している。 | |
---|---|---|
転生体 | ||
経験 | レネゲイドビーイングを導く者と出会い、組織に協力している。 | |
仲間との接触 | ||
邂逅 | 先代の記憶については消失した部分が多く、思い出せる事は非常に少ない。 | |
忘却 | ||
覚醒 | 侵蝕値 | 遺産を継ぐために生まれた生命のため、誕生時より十全な戦闘能力を有している。 |
生誕 | 17 | |
衝動 | 侵蝕値 | 人間の社会に溶け込まねばならないという抑圧から解き放たれたいという衝動。 |
解放 | 18 | |
その他の修正 | 10 | 《ヒューマンズネイバー》により+5、《デスストーカー》により+5 |
侵蝕率基本値 | 45 |
能力値
肉体 | 1 | 感覚 | 6 | 精神 | 1 | 社会 | 1 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シンドローム | 0+1 | シンドローム | 3+2 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 0+1 |
ワークス | ワークス | 1 | ワークス | ワークス | |||
成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
白兵 | 4 | 射撃 | 1 | RC | 1 | 交渉 | |
回避 | 知覚 | 1 | 意志 | 調達 | 1 | ||
芸術:ゲーム | 1 | 知識:遺産 | 1 | 情報:ゼノス | 1 |
ロイス
関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dロイス | 遺産継承者:祈りの造花 | ― | 5レベルの《インフィニティウェポン》を取得。 | ||||
ターゲット | "イデア・サピエンス" | 好奇心 | / | 猜疑心 | 抹殺対象。同胞であるレネゲイドビーイングの抹殺に思うところはある。 | ||
共生 | 同居人 | 有為 | / | 侮蔑 | 「昔はさっさと滅ぼしてやろうと思っていましたが色々あった結果ある程度の利用価値を認めるくらいには譲歩してやらないこともないので仲良くやっていきましょうね下等生物」 | ||
同胞 | ハル | 庇護 | / | 憐憫 | もう人間に利用されずに生きて行けるよう願っている。 | ||
敵 | 緑野幸聡 | 執着 | / | 憎悪 | 同胞の命を弄ぶ者、殺すべき敵。 | ||
共闘 | 菖蒲エリカ | 有為 | / | 侮蔑 | 協力関係を結んだ人間。割と友好的なので比較的信用できる方。 | ||
共闘 | 天谷・ラフィア・ペルージャ | 有為 | / | 侮蔑 | 協力関係を結んだ人間。こちらはまだ何か思うところがありそう。 |
エフェクト
種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
オリジン:ヒューマン | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | RB | |
使用したシーンの間、エフェクトを使用する判定の達成値を+[Lv]する。 | |||||||||
ヒューマンズネイバー | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | RB | |
衝動判定のダイスを+Lv個する。基本侵蝕値に+5。 | |||||||||
インフィニティウェポン | 5 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
種別:白兵 技能:〈白兵〉 命中:0 攻撃力:+[Lv+7] ガード値:3 射程:至近 の武器を作成し、装備する。[経験点修正:-20点] | |||||||||
コンセントレイト:エンジェルハイロゥ | 2 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃のクリティカル値を-Lvする。(下限値7) | |||||||||
光の舞踏 | 1 | メジャーアクション リアクション | 〈白兵〉 | ― | ― | 武器 | 2 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた判定を【感覚】で代用できる。 | |||||||||
咎人の剣 | 3 | メジャーアクション | 〈白兵〉 | 対決 | ― | ― | 4 | リミット | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力を+[Lv×5]する。《インフィニティウェポン》で作成した武器を装備している場合のみ使用可能。(前提条件:《インフィニティウェポン》) | |||||||||
見えざる死神 | 3 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 2 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃のダイスを+1個し、攻撃力を+[Lv×3]する。隠密時のみ使用可能。 | |||||||||
ギガンティックモード | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | 範囲(選択) | 武器 | 3 | ― | |
このエフェクトを組み合わせた攻撃の対象を範囲(選択)に変更する。判定後、装備中の武器は破棄される。 | |||||||||
陽炎の衣 | 2 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ― | |
メインプロセス終了時まで隠密状態となる。1シーンにLv回まで使用可能。 | |||||||||
光芒の疾走 | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 1 | ― | |
封鎖の影響を受けない戦闘移動を行う。現エンゲージからの離脱が可能。1シーンにLv回まで使用可能。 | |||||||||
デスストーカー | 5 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | リミット | |
隠密状態で行う攻撃の攻撃力を+[Lv×4]する。このエフェクトのレベルは侵蝕率による上昇補正を受けない。基本侵蝕値に+5。(前提条件:《見えざる死神》) | |||||||||
天使の外套 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
自らの姿の上に別の外見を上書きし、任意の外見を持つことができる。 | |||||||||
贋作師 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
見たことのある物品の複製品を作成する。機能は複製できず、複製品は一週間ほど経過すると土塊になる。 |
コンボ
一極・神掠
- 組み合わせ
- 《インフィニティウェポン》+《陽炎の衣》+《光芒の疾走》+《オリジン:ヒューマン》
- タイミング
- マイナーアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 9
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- ~99%
- 1
- 12
- 100%~
- 2
- 13
《オリジン:ヒューマン》を使用しない場合、侵蝕値7
三極・神架
- 組み合わせ
- 《インフィニティウェポン》+《陽炎の衣》+《オリジン:ヒューマン》
- タイミング
- マイナーアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 8
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- ~99%
- 1
- 12
- 100%~
- 2
- 13
《オリジン:ヒューマン》を使用しない場合、侵蝕値6
五極・雪渓樹
- 組み合わせ
- 《インフィニティウェポン》+《光芒の疾走》+《オリジン:ヒューマン》
- タイミング
- マイナーアクション
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 6
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- ~99%
- 1
- 12
- 100%~
- 2
- 13
《オリジン:ヒューマン》を使用しない場合、侵蝕値4
七極・進化雪渓樹
- 組み合わせ
- 《光の舞踏》+《咎人の剣》+《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 8
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- ~59%
- 6
- 8
- 4
- 15
- 60%~79%
- 6+1
- 8
- 4
- 15
- 80%~99%
- 6+2
- 8
- 4
- 15
- 100%~129%
- 6+3
- 7
- 4
- 18
- 6
超七極・巨大雪渓樹
- 組み合わせ
- 《光の舞踏》+《咎人の剣》+《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《ギガンティックモード》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 範囲(選択)
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 11
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- ~59%
- 6
- 8
- 4
- 15
- 60%~79%
- 6+1
- 8
- 4
- 15
- 80%~99%
- 6+2
- 8
- 4
- 15
- 100%~129%
- 6+3
- 7
- 4
- 18
- 6
攻撃後、装備している武器を失う。
九極・G.I.O.
- 組み合わせ
- 《光の舞踏》+《咎人の剣》+《見えざる死神》+《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 10
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- ~59%
- 6+1
- 8
- 4
- 44
- 60%~79%
- 6+2
- 8
- 4
- 44
- 80%~99%
- 6+3
- 8
- 4
- 44
- 100%~129%
- 6+4
- 7
- 4
- 52
- 6+1
隠密時のみ使用可能。
超九極・G.O.D.
- 組み合わせ
- 《光の舞踏》+《咎人の剣》+《見えざる死神》+《コンセントレイト:エンジェルハイロゥ》+《ギガンティックモード》
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 範囲(選択)
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 13
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- ~59%
- 6+1
- 8
- 4
- 44
- 60%~79%
- 6+2
- 8
- 4
- 44
- 80%~99%
- 6+3
- 8
- 4
- 44
- 100%~129%
- 6+4
- 7
- 4
- 52
- 6+1
隠密時のみ使用可能。攻撃後、装備している武器を失う。
経験点計算
能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用/合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
0 | 10 | 174 | 0 | 0 | 184 | 28/212 |
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
容姿・経歴・その他メモ
遺産《祈りの造花》は持ち主がジャームと化した時にその命を奪い、活性化したウィルスを吸収して自らの一部とする寄生型レネゲイドである。
しかし先代の継承者がジャーム化した際、完全にジャーム化する前に何者かによって殺害されたことで、ごく一部のウィルスしか吸収できない異常自体が発生。このまま長い間次の継承者が見つからなければ消滅の危険もあると考えた《祈りの造花》は、先代の死体を利用して、緊急的な継承者として新たなレネゲイドビーイングを生み出した。
こうして生まれた新たな命は生誕後間もなく"プランナー"都築京香と出会い、"プリマステラ"の名を得ることになった。
詳細情報
「霊長の座を明け渡しなさい下等生物共。そこに座す存在は、最も進化した生命である私達レネゲイドビーイングこそ相応しい」
ゼノスに協力しているレネゲイドビーイング。「白 ステラ」は表向きに用いる偽名。誕生時から高い戦闘能力と過去の遺産継承者の記憶に由来する知識を身につけている。
しかし理知的な口調とは裏腹に情緒が未熟なま高度な能力を手にしたことにより、人間は劣った生命でありレネゲイドビーイングこそ霊長に相応しいという驕った思想を持つ。一方で、世界の現状としては人間の方が数的に有利であることも都築京香の言と誕生後数年の活動から理解している。
人間世界に溶け込みながらレネゲイドビーイングの同士を増やすという方向で活動方針を固め、自身の姿が先代継承者のものを使用していたことから先代の記憶に残っていた住処を活動拠点として人間社会に溶け込もうとしたが、その住居には既に人が住んでいたため、現住民の人間を排除して成り代わろうと計画する。
その後紆余曲折あり(詳しい経過については本人が語ることを拒否している)、実は強力なオーヴァードだった現住民と共生関係を構築。当初の目的を達成した(本人談)。
合理的生命を標榜し、自信を理性によって動く非情な存在だと語るが、実際のところ情緒が人間の子供並であるため気に入らないことがあるとすぐ感情的になり、また一度気を許した相手には非常に絆されやすい。簡単に言うと「カタログスペックは高いのに残念なヤツ」。
共生している人間の協力もあり人間社会での身分を入手したものの、実態はゼノスでの任務以外ほぼ家で遊んで過ごしている自宅警備員のような状態。最近は家主の持っていた電子ゲームにハマった。
同居人に対しては都合のいい奉仕役のように扱う一方で向こう側からは手のかかる大きなペットのようなものだと思われており、認識の相違からしばしばオーヴァードの力まで使用した喧嘩に発展することもある。現在の戦績は0勝6敗だが、本人は負けを認めていないため無効試合を主張している。
パーソナルデータ
アライメント:混沌・中立
一人称:私
好きなもの:合理性
嫌いなもの:人間
趣味:電子遊戯
特技:戦闘
自慢:自身が優れた生命であるなどという当たり前のこと、態々吹聴するほどの理由も見当たりませんね(本人談)
座右の銘:なし
家族構成:なし
秘密:喧嘩を売った人間のオーヴァード相手に、一方的にボコボコにされたことがある
関係性
"プランナー"都築 京香
目覚めてから初めに遭遇したレネゲイドビーイング。
世界最古のレネゲイドビーイングである彼女を新たな知性体の先駆けとして深い敬意を抱いており、基本的に彼女の「頼み事」を断ることはない。
都築京香側もそれを理解しており、ゼノスの強力な戦力として数えてはいるものの、ステラの残念な部分もまた承知であるためゼノスから任務を任される機会はあまり多くはない。
"足跡なき灰"白 天
共生関係の人間。能力の相性が最悪なため挑んでは毎回ボコられているが、いつか逆襲するつもりでいる。
最初に姿を模した先代の継承者が彼の母親だったため、見捨てられなかった彼に拾われる形で人間社会に溶け込んだ。現在、彼の親戚という立場を偽造して貰って同居中。
彼の要望により、現在は先代の容姿とは異なる姿を取っている。
「見た目を変えよう」
レネゲイドビーイング"プリマステラ"が白天の家に居候となって約1カ月が経過したある日のこと。
いつもの如くソファーを占領して横になっているステラに対し、天が神妙な面持ちで切り出した。
「藪から棒にどうしたんですか下等生物。確かにレネゲイドビーイングである私にとって容姿の操作など造作もないことですが、態々新たな姿を定義する必要があるとでも?」
「当然。合理的な理由が3つほどある」
一応は家主である少年の言葉に、ステラはいそいそと居ずまいを正し座りなおした。
「合理的な理由ですか。そこまで言うならば聞いておきましょう」
「まず第一に、あなたの住民票……人間社会で生きて行くための身分証明書のようなものを偽造する必要があるわけだけど、その時に証明写真が必要になる。今の姿は既に死んでいる人間のものだから、そのままその姿を使えば情報を管理する役所の一般人に身分が偽造したものであることを気付かれる可能性がある」
「成程」
特に否定する要素は思い当たらなかったため、素直に頷く。
人間社会のシステムについては継承した記憶からなんとなく窺い知ることはできるものの、それらの記憶はデータベースを検索するように引き出すものであるため、人間に対する興味の薄さからそもそも知ろうという発想に行きつくことが少ないステラは、天の言葉に対して言われてみればそうだなと得心する。
「二つ目の理由はそれに近いんだけど、そもそもこの家は元々あなたの姿の元になった人間が住んでいた家だ。近所の人が生前のその人を覚えていた場合、死人が蘇ったと騒ぎになる可能性がある」
「道理ですね」
「一応あなたは僕の親戚ということになるから、血縁関係があって似ているだけどいう言い訳はできるけどね」
それでも騒ぎになる可能性はある以上、現在の姿をそのまま使い続けるというのはリスクとなるだろう。ステラは天の言葉に一理あると断じる。
「そして三つ目。これが一番重要な理由なんだけど……」
「言ってみなさい」
「その顔が気に食わないから、僕の気分的に変えて欲しい」
「下等生物が……」
これがルッキズムというやつですかと吐き捨てるが、前半の理由に対して納得したのは事実。
「親戚設定だから髪の色は合わせて」「雰囲気も大きく変えようか」「というか僕より身長が高いのが気に入らないな、もっと目線を下げろよ」等々、細かく注文を付けてくる少年への憤懣を抑え……紆余曲折を得て、"プリマステラ"の新たな姿が完成した。
*****
「ところで、一つ話があるんだけど」
約10分後。
満足のいく造形を作り上げた天は、不機嫌な様子を隠そうともしないステラに対しおもむろに切り出した。
「何ですか、一応言っておきますがまたリコールを要求するのであれば私はいよいよ剣を持ちますよ」
「それで僕に勝ったこと無い癖に、何故そこまで強気な態度を……別にそういう話じゃなくて、単に聞きたいことがあるだけだよ」
「……そうですか」
何でもないような、しかしどこか神妙な様子の天に対し、ステラは一応矛を収めて話を聞くことにした。
「あなたは、過去の遺産継承者の記憶を一部覗くことができると言っていた」
「そうですが、それが何か?」
「……その先代の記憶って、どの程度残っているもの?」
一見いつも通りに、それでも何かを探ろうとしていることを隠しきれない様子で、少年は尋ねた。
「何を探っているのかは知りませんが、先代の記憶についてはその殆どが失われています。残っているのはごく一部の、恐らくは彼女の中で重要性が高かったであろう記憶だけです」
「……」
「それも殆どが他のオーヴァードとの交戦の記憶ばかりで、他に覚えていたことと言えばこの家の場所くらいです。人間を下等生物と断じている私が言うのも何ですが、この人間は人格というものが破綻しているのでしょう。端的に言えば戦闘狂というやつですね」
「……そうか」
天の声色が、人心に疎いステラにも分かるほどに暗いものへと変わる。
ステラは知らない。姿を借りた先代が、少年の母親であることを。
ステラは知らない。彼女が、少年のことを知らないという事実が持つ意味を。
ステラは知らない。少年が、人格破綻者だった両親をそれでも愛していたことを。
(急に雰囲気が変わった……この下等生物の言う事に従ってやったというのに、一体私に何の不満があるというのでしょうか)
そして、ステラは分からないなりに考える。
見た目を自分の好きなように変えろという要求と、それに従ったうえでまだ何か不満がある様子の少年。
それらの要素と遺産継承者から得た知識を、合理的思考で掛け合わせて──
「……ああ、そういう事ですか」
──ひとつの結論に辿り着いたステラの上半身を飾っていた衣服が、消失した。
「………は?」
理解不能な光景に思考を停止させる白の前で、更に下半身の衣服が消滅する。
「何を、やってるんだ、あんた」
「私の衣服はレネゲイドビーイングとしての特性を応用して作り出したものであり、広義的には肉体の一部ですので。意志一つで消すことなど造作もありません」
「違う。『どうやって』じゃなくて『何故』の話をしているんだ僕は」
「何を今更……最初に容姿が気に食わないと言い出したのは其方でしょう」
ステラは一糸纏わぬ姿のまま、何食わぬ顔で堂々と続ける。
「下等生物の雄が好みの容姿の異性に要求するものくらい理解しています。要するに、あなたは生殖がしたいということでしょう」
「…………………」
「異種であるレネゲイドビーイングにまで欲情するとは下等生物らしい度し難さですが、一応は借りがありますので。この肉体くらいは好きにしても構いません。ただし、面倒ですし不愉快なので可能な限り早く終わらせ──」
ステラが最後まで言い切る前に、白邸に鈍い音が響く。
白天15歳、中学生にしてUGNイリーガルの少年。
若くして多くの戦闘経験を積んできた歴戦のオーヴァードである彼だったが……女性を直接殴ったのは、これが生まれて初めてだったという。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|
フルスクラッチ作成 | 54 | ||||
1 | 2024/5/12 | Sapiens | 28 | 春not | エラー K.MYON あるてま |