弟は生まれた時からオーヴァードだった。｜そういう存在《オーヴァード》を知らない両親は弟を異物として嫌悪し、恐れ、一般人である兄だけは『優秀』で『まとも』で『血族の中で自慢になる』ようにと教育する。
そして長きに渡るその教育という名の《命令》により、『優秀』で『血を誇りとする』能力に、ゆっくりと無意識に覚醒していく。
覚醒している自覚はないものの、本能で自身の力を理解した脳は『自分は弟とは違う』『｜異物《オーヴァード》ではない』『両親が命令する優秀でまともで普通の血を誇れる存在にならなければ』とまた無意識に抑圧し、能力を自覚しないまま時が過ぎて行く。

そんなある日、〓〓が16歳になった時だった。
家に帰ると両親が弟を滅多刺しにして殺していた。

その瞬間、悲しいとか怒りとかそんなものを通り越して〓〓は「弟が死んだ今、俺は『弟より優れたまともで普通の血族に誇れる存在』である必要がない」という《解放感》──その衝動に襲われる。
衝動のまま、両親を無力化（殺害）し、倒れ伏して息の根などない筈の弟へと声をかける。

「よう弟くん、死んでるか？可哀想になあ……、……俺はお前が羨ましかったよ。抑圧なんてものとは無縁で、好きな様に暴れるお前が……でも、もうそんなものに俺は縛られなくていいし、お前も死んで晴れて自由の身ってわけだ。ろくに話もしなかったが、俺はお前を愛してたぜ、兄弟」
と弟の髪を撫でて去っていく。

が、その後すぐにレネゲイド反応と事件を察知したUGNにすぐに見つかり支部へと連行される。
様々な説明を受け、弟が生きてる可能性を知りすぐに探しに行くが、既に家だった場所は更地になっていた。
何があった？と思いつつ、まあその内迎えに行くか……ということで、弟の為にも支部でオーヴァードや様々な情報について調べたり何でも屋の様なマネをしていたら、いつの間にか自分が支部長に抜擢されるほどになっていた。
その頃、弟が運び屋や情報屋の真似事をしているのも知っていたので、弟の誕生日に合わせて支部を結成することにした。
弟の誕生日、兄は偽名で依頼をし、何も知らずに現れた弟に何食わぬ顔で「よっ、20歳の誕生日おめでとう」と酒を差し出したのであった。


イズクという名は親から付けられたものかもしれないが、そんなことはとっくの昔にどうでも良いことだ。苗字だって記憶にない。
いや、あるかもしれないが、俺たちには必要のないものだろ？
〓〓はあの時に解放されて、今はイズクとして、最愛の弟とここにいるんだからな。

1d10 登場判定
{侵蝕率}+1d10 リザレクト
{侵蝕率}+2d10 衝動判定
{侵蝕率}-nd10 バックトラック
:HP
:侵蝕率
:ロイス
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{肉体}+{ダイス}dx　〈回避〉
{感覚}+{ダイス}dx　〈知覚〉
{精神}+{ダイス}dx+1　〈意志〉
{社会}+{ダイス}dx+1　〈交渉〉
{社会}+{ダイス}dx+2　〈調達〉
{社会}+{ダイス}dx+1　〈情報:UGN〉

UGN幹部〈情報:UGN〉の判定ダイス+2個
噂好きの友人〈情報:噂話〉の判定ダイス+2個
情報屋〈情報:裏社会〉の判定ダイス+2個
要人への貸し〈情報:〉ダイス+3個。1シナリオ1回。
情報収集チーム〈情報:〉達成値+2。1シナリオ3回。
手配師〈調達〉判定ダイス+3個／1シナリオ1回

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{肉体}+{ダイス}dx+0　【肉体】
{感覚}+{ダイス}dx+0　【感覚】
{精神}+{ダイス}dx+0　【精神】
{社会}+{ダイス}dx+0　【社会】

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◆侵蝕値100以下

セットアップ：《従者の行進Lv2+赤色の従者Lv5》未行動の従者を同エンゲージに従者1体作成／1シナリオLv回／HP45／全能力値3／ガード値8／装甲10／侵蝕値+10

メジャー：《アドヴァイスLv3+弱点看破Lv3》対象のメジャーC値-1（下限値5）／ダイス+3個／攻撃力+9／侵蝕値+7


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◆侵蝕値100以上

セットアップ：《従者の行進Lv3+赤色の従者Lv6》未行動の従者を同エンゲージに従者1体作成／1シナリオLv回／HP50／全能力値3／ガード値8／装甲10／侵蝕値+10

メジャー：《アドヴァイスLv4+弱点看破Lv4》対象のメジャーC値-1（下限値5）／ダイス+4個／攻撃力+12／侵蝕値+7

オート：《勝利の女神Lv6》対象の判定直後にその達成値を+Lv*3／1R1回／侵蝕値+4


▼従者
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◆侵蝕値100以下

セットアップ：《サポートモードLv3》R間、同エンゲ内の任意のPCのあらゆる達成値+Lv（従者は行動済みになる）侵蝕値+2

オート：従者《盾なる人形Lv2+かりそめの盾Lv3》ガード値+17(装備含)／装備装甲10／侵蝕値+3／1R1回／1シーンLv回
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◆侵蝕値100以上

セットアップ：《サポートモードLv4》R間、同エンゲ内の任意のPCのあらゆる達成値+Lv（従者は行動済みになる）

オート：従者《盾なる人形Lv3+かりそめの盾Lv4》ガード値+20(装備含)／装備装甲10／侵蝕値+3／1R1回／1シーンLv回