勝持大学総合病院をカヴァーとするUGN京都幽日町支部の副支部長。
42歳という年齢の割に20代半ばともいえる若々しい青年の容姿をした中年男性。
医者としての専門は主に一般外科と心臓外科。

エフェクトの効果もあり見た目が若く、医者というステータスに加えて院長という立場もあり院内の女性看護師や患者からの人気も高く、それらを上手く捌いてコミュニケーションが円滑に行くように気を配っている。

性格は穏やかで善良ではあるが医療の現場において、患者の治療においては厳しい一面をのぞかせる。オーヴァードの治療だけでなく、医者としての腕も確かであり日々忙しく動き回っている。

所属しているUGN京都幽日町支部の支部長でもあり元院長夫人という立場にある思兼 こゝろとは自分の娘といってもおかしくないほどの年齢差だがビジネスパートナーとして認めており、病院運営が円滑に進むように普段からよくやりとりをしている。

両親が共に大学病院に勤務する医者での家庭に生まれ育つ。自身が高校生の頃、両親が大学病院を辞め内戦地であるクロドヴァに医療NGOとして赴任。長期休みに両親に会うためにクロドヴァに向かった際に両親と共に内戦に巻き込まれて両親は死亡、自身だけ生き残りその際にオーヴァードとして覚醒した。

両親のように誰かを助ける仕事がしたいと強く願いUGNに加入し後方支援エージェントとして活動を始める。その後、UGNのサポートも受けつつ自身も両親の背中を追うように医者を目指して学生時代を過ごし横浜市の私立大学に合格。UGNの任務と医者を目指すという二足の草鞋をやりきって卒業。

UGNの支援を受けて運営がされている勝持大学総合病院にて勤務を始めるも、その能力に目を付けたUGN本部の強い根回しによりわずか数年で休職、UGN本部のホワイトハンドへと転籍させられ最前線で戦うエージェントを支援する任務に着任した。

しかしそこで現場のエージェントが人員不足と言う名のもとに傷つきながらも酷使されている環境を目の当たりにし、そもそもの医療体制を根本的に変える必要があると決意。オーヴァードの治療を専門とした医療機関を自分の手で作り上げようと行動を開始した。

実績と経験を積み重ねながら機を伺っていたところ、古巣である勝持大学総合病院にて院長が密かにジャーム化していたという事件が発生、事態の鎮静化と患者のケアのために投入され犠牲を払いながらもなんとかそれを鎮圧。その後の混乱を収めるために支部長の座を引き継いだ少女のサポートをすべく自身が院長として、副部長として病院に残ることを決意。

年齢などが多少問題視されるも、これまで積み重ねた功績と他に適任者がいない事などもありUGN京都幽日町支部の副支部長として活動をすることになった。

自身の血を味方に分け与えて対象の体内のレネゲイド細胞を活性化させることによってその能力を高めたり、治癒を行ったりする能力で時には戦えないほどの重傷ですら治癒してみせている。

エージェントが自分の目の前で倒れて力尽きる事を許さないという信念の元に奮われる力は彼らが無事に日常に帰還するための大きな力となり、医神を表現する言葉の一つとして"カドゥケウス"のコードネームがつけられた。