容姿・経歴・その他メモ

身長

188cm

体重

74kg

髪

黒

瞳

黒

いつも微笑を絶やさず、誰に対しても慇懃に振る舞う上品な青年。
愛想がよく誰とでもそつなく交流できるが、反面常に一定の距離を置いており、本音や感情を露にすることはほとんどない。

実年齢は35歳だが、24歳の時に古代種のウィルスに感染したため、見た目は当時のまま変わっていない。
今はまだ「見た目が若い」で済んでいるが、この先さらに年月を経れば不自然さを隠すことはできなくなる。
そうなった時に庇護と助力が得られることを条件に、UGNのエージェントとなった。
以来10年ほど席を置いており、そろそろ支部長に…という声もある。

古代種に感染した際のことは覚えていない。
一週間ほど突然行方不明になり、その間の記憶を失い、オーヴァードになったという事実だけが残った。
何者かが自分に古代種のウィルスを与えて覚醒させた。漠然とした事実だけが頭の中にある。
その「記憶の中の誰か」はいったい誰なのか。会ったところでもとに戻れるわけではないが、彼の情報を得たいというのもまた、UGNに所属している理由の一つである。

日本人なら誰でも知っている、有名な商社の経営者の家に生まれた。
普段は社長である兄の手伝いをしているが、実年齢と見た目が乖離し始めたため、あまり表舞台には出ないようにしている。
大企業にはつきものの、汚れ仕事や裏社会とのトラブル対応などを受け持つことが多くなっている。

会社を継いで多忙だった兄夫婦に代わり、その息子の面倒を見てきた。
睡蓮に心酔しており、また睡蓮も溺愛しているその甥っ子は、ある日事故で命を落としてしまう。
その事実を受け止められなかった睡蓮は、無意識のうちに祈っていた。“記憶の中の誰か”に向けて。
そして祈りは聞き届けられた。数日の記憶の欠落の後、生き返っていた甥は、オーヴァードになっていた。自分と同じ、老いない肉体を得て。

甥──木蘭には、自分がやったこととして説明した。
正確にはそうではないが、結果として同じことだと思った。
永遠に続く人生が、孤独ではなくなった。そのことに一瞬でも喜びを感じてしまった負い目を胸に、彼を守り続けると心に誓っている。

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