売れない児童文学作家。売れようという努力も見られず趣味の域を出ないが、作品作りには並々ならぬ熱意を持っている。時代遅れ且つ散々使いまわされたテーマばかりだが、作品からは継続してきた者が持ち合わせる確かな実力を感じ取れ、彼が紡ぐ世界観に惹かれた愛読者も極僅かながら存在する。

　ＵＧＮ日本支部に属し、高危険度の任務に従事するベテランエージェント。ブラム＝ストーカーのピュアブリードで赤色の従者使い。白兵戦に特化した従者を複数体従える事で敵集団を一人で相手取る事が可能であり、その実力から支部の枠を飛び越え世界中の血生臭い現場を任される事が多い。
　「血濡れの童話作家（リャナンシー憑き）」は、彼が携わった任務の事後処理を担当したＵＧＮ職員たちの間で広まった“噂”を基に付けられたコードネームであり、表の経歴には似つかない凄惨な現場を目の当たりにした人々の畏怖の念が込められている。妖精リャナンシーは芸術家に愛を求めて取り憑き創造の霊感を与える代わりに、生気あるいは血を吸って衰弱させ短命に至らしめるという。だが妖精に憑かれた彼は本来払うべき代価の血を他人から集めて妖精に与えている‥‥‥と噂されている。

「妖精に憑かれてるんなら、もうちょっと私の作品が売れても良いのでは‥？」
「まぁ裏稼業があるんで、こっちの仕事で売れ過ぎると困るんですけどね」

　彼の両親はＦＨのエージェントである。共に今も存命で、とあるセルにて現在も活動中らしい。両親がＵＧＮに討伐されず、監視のみで放置されているのは単純に優先度が低いからに他ならない。この情報は公にされていない秘密事項だが、榧場は他のエージェントに頼み込んで両親について調べさせた事でこの事実を知る事になる。赤子の彼がＵＧＮに拾われるまでの経緯は判明しなかったが、この真相によって彼はチルドレン時代から所属する組織に対して疑念が生じ、恐怖を芽生えさせてしまった。

「これではまるで人質ではないか！」
「私がＵＧＮにいる事を本当の両親は知っているのではないか？」
「私を人質にする事で両親を脅し、セルでスパイ活動をさせているのではないか？」
「ＦＨ所属の両親が未だに放置されているのが何よりの証拠」
「ＵＧＮはいつでも私の本当の両親を亡き者にすることが出来る。そして私の事も‥‥」
「顔すら知らない両親だとしても、血の繋がった親に違いない」
「私は家族というものへの憧れを止められない」
「この組織の中で血縁者である私の有用性を示し続ければ或いは‥‥」
「それを考慮し、両親にＵＧＮの凶手が及ぶ確立を下げられるかもしれない」

彼は見ず知らずの両親の為、ＵＧＮが与える任務に身命を賭す。

「鉄血のハンス。私に代わり、眼前の敵を打倒せよ」

　日本支部付きのＵＧＮエージェント・｜榧場画斗《かやば　かくと》により作成された従者。その容貌は全身鎧を身に付け、直剣を携える｜朱殷《しゅあん》の剣士。白兵戦において複数体の従者による連携攻撃を得意としており、怒涛の如く押し寄せて敵集団を蹂躙する血濡れの兵隊は敵味方共に恐怖を与える。
　従者作成の際は、目の前の地面に大きな「血の沼」を展開し、水底に居た者が水面から顔を出してきたかの様に頭から順に全身を形成していく。その様はまるで地獄の底から這い出してきた騎士団の亡者である。

※赤色の従者のステータス・設定等については別のＣＳに記載。下記ＵＲＬからページ移動して下さい。
赤色の従者キャラクターシート

『Secret island』

　プリプレイ：榧場は無人島サンタ・ルイナスにて消息を絶ったＵＧＮ調査隊の捜索を依頼された。調査隊には友人の島崎ユリが参加しており、いち早く無人島に赴いて安否を確認したいと考えている。
　第１回：

Ｑ：従者を作り出す際に、《愚者の兵装》で取得したアイテムを装備した状態で作成できますか？
Ａ：可能です。

ＲＵ（p.15）
「なお、従者は衝動判定を行わないため、それによる暴走を受けることはない。だがエフェクトなどによる暴走は受ける。」

グリム童話『鉄のハンス』

「拳銃」
種別：射撃　技能：〈射撃〉　命中：０　攻撃力：４　ガード値：－　射程：２０ｍ
購入／常備化：１０／６

カラーコード：#740A00