「いい奴そうなら食わない、悪そうな奴なら食う」をモットーに、【旅する魔獣】のエフェクトで世界各国を渡り、争いのある場所に現れては悪党やらジャームやらを衝動のままに食い殺して回っている危険人物。オーヴァードによる戦乱の続くクロドヴァに現れることが多く、遭遇すれば生存者はおろか死体も残さないことから、ノインテーターの間では怪異や災害の類として恐れられている。
ジャームではないし民間人を守ろうとする程度の善性はあるが、自身が「悪そうな奴」と認識した相手には非オーヴァードであろうが躊躇なく力を振るう。そのためUGNからは危険視されており、一部の支部のリストにはジャームとして登録されているらしい。
FHに個人的な恨みがあり、彼らが求めている遺産を先回りして破壊することに精を出している。
また、以前、非オーヴァードの犯罪グループに搾取されていた少年たちを守るために犯人を全員殺害した際に、「境界線を越えた」として襲撃してきた"マスターレイス14"黒須左京と交戦している。戦闘能力では左京に完全に上を行かれていたが、無尽蔵の体力と装甲、遺産による回復をフルに使ったゴリ押しで撤退に追い込むことに成功。その際に彼の眼鏡を叩き割った上で奪っており、勝利の証として所持している。しかし、その数日後に同じマスターレイスのヨハン・C・コードウェルに喧嘩を挑まれたときには、装甲を無視する手段が豊富なサラマンダー能力とヨハンの圧倒的な火力の前にボコボコにされ、敗走している。悔しい。

FHの両親から生まれ、生まれてすぐにレネゲイドに感染させられチルドレンの養成施設に預けられる。当時は僅かなイージーエフェクトしか扱えなかったことから、周囲のチルドレンからは落ちこぼれとして虐められており、成長の芽もなかったため、遠からず廃棄処分される予定であった。しかし、FHが入手した遺産である黒曜石のナイフを偶然にも拾い上げ、契約を果たしたことにより、遺産の力を手に入れたうえ、自身の能力も大幅に強化。その力を用いて施設の人間を一人残らず食い殺し、FHを出奔した。
その後はあてもなく放浪していたが、その中で幾度か名も知らぬ善良な人々に助けられたことから、上述の「いい奴そうなら食わない」という信条が芽生える。

EXレネゲイドに感染した、ブラム＝ストーカーの能力を持つナイフ。トヒルの持つ飢餓の衝動と激しい怒りに自身に適合できる可能性を見出し、偶然に見せかけ自身を手に取らせ、契約を持ち掛ける。吸血の衝動を持っており、定期的に刀身に血を浴びないと力を失ってしまうため、飢餓の衝動を持つトヒルとは相性が良い。
自我を持っており、たまにオーヴァードにのみ通じるテレパシーで語りかけてくる。性格は理知的で物腰柔らか。つまりまとも。また、名前のなかった契約者にトヒルという名前を与えたのもこのナイフである。

遺産を破壊して回っているため、遺産の確保を目的とするUGNともたまに交戦する。
以前ある遺産を破壊しに来たさい、榧場画斗率いる部隊と戦闘。部下たちは難なく沈めた(殺してはないよ)が、榧場の生み出す従者たちの数の暴力に押し負け、撤退している。