容姿・経歴・その他メモ

設定※虫描写注意⚠️

ただ蟻を潰してしまっただけで、人間嫌いになり、そしてオーヴァードに覚醒した青年。
子供というのは、純粋無垢が故に残酷な時もある。
｜螢《けい》はソレを恐ろしいと感じる子供だった。
手遊びのように蜻蛉の翅を毟る子、カブトムシをひっくり返して起き上がれないのを笑う子、籠の中でバッタを共食いさせていた子。
親に連れられた博物館の昆虫標本はまるで死体を並べられているかのように感じる、まさに蟻も殺せない性質を持っていた。
そんな螢はいつも俯き蟻を踏まないようにふらふらと歩いていた、のがかえって災いしてしまった。
前を見ていなかったため道路で轢かれそうになり、母親が自分を庇って事故死した。
その光景もさることながら、なんとか立ち上がろうとして起き上がった自身の下敷きになっていたのは、一匹の蟻。
自身の最も嫌悪する行為に事故とはいえ吐き気を催し、螢のレネゲイドは一気に虫の如く騒めき出した。
その後、父親も螢の異変、妻の死に耐えられず自殺。螢は暴走すんででUGNに確保された。
人間も虫のように呆気なく死んでしまうものなのだ。幼い螢はそう悟った。

変化したのは覚醒だけではなかった。虫達の声が聞こえるようになった螢は、ハッキリと彼らの人間への怨嗟の声を聞くことになり、
かつての自身を呪い、能力を使って虫達の生きやすい世界、終いには人間などどうでもいいと考えるようにまでに至る。
UGNでも危険人物として監視されているが、主に棲家がないこと、自身の能力自体には自信がないことから、
反旗を翻す予定は(今のところ)ない。
基本的にどこにでもいる虫達に力を分け与えてもらいながら能力を行使するが自身の能力と最も適した虫は蜘蛛のため、
｜綾練《あやね》と名付けた女郎蜘蛛に自身の肉を食わせる(肉食のため)代わりに、蜘蛛の糸を自由に使わせてもらっている。
なお、綾練は8歳の頃からずっと側に居るが、本来女郎蜘蛛は1年と満たない寿命であり、
恐らくは螢の肉を食べてレネゲイドの力により延命されているものと考えられる。
蜘蛛の巣のような武器と蜘蛛の糸を使った戦闘スタイルから｜蛛羅《ちゆら》(蜘蛛の巣の別名)というCNになった。

綾練について
女郎蜘蛛という種類の蜘蛛で強靭で見事な網を作れる。同種のオスを食べる習性がある。これは通常種と変わりない。
性格は本来の寿命よりかなり長いせいか、優雅で大らかだが抜け目がない。螢のことはUGN施設の窓際で出会い、一目惚れ。
曰く「かわいくて美味しそうな子」と思ったらしい。蜘蛛は益虫に類されることもあるため、人間のことはそれほど嫌っていない。
名前は螢に付けてもらった。巣が綾取りのように見えることと、それを練り上げる労力がすごい、ということで名付けた。
荒口練の槌槍という蜘蛛の糸の意匠が施された武器、
もとい遺産を螢に見つけさせたのも綾練である。これは綾練自身が探し出したもので、螢の力になりたいと贈った品である。

能力

｜蜘蛛の綾取り《くものあやとり》

蜘蛛の糸というのは常に帯電している。蜘蛛は網をただ構えているわけではなく、獲物の静電気によって網が引き寄せられたり、
静電気をそもそもの本体が起こすことによって自在に動くようになっているのだ。

遺産「荒口練の槌槍」の能力を彼は存分に活かすことが出来る。
この武器は蜘蛛の糸が織り込まれており、綾練の蜘蛛の糸をブラックドッグの電流で自在に動かすことで遺産と接続し、
攻撃の時は鋭利で巨大なハンマーの様な形状で顕現するが、柄の部分の長さは自在かつ螢にはとても軽い素材に感じるため、長距離でも直接攻撃可能。
それはあたかも綾取りで糸を操るかのようであり、能力の名がついた。
他人を守ることに興味はないが、UGNからの指令で仕方なくと、綾練に「種の存続を考えなくていいの？」と諭されるため行動はする。

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