社鼠城狐
プレイヤー:雇われ店長補佐代理
「私は所詮、国家に巣食う「鼠」に過ぎませんよ」
- ファクター
- 人間
- 信念
- 金愚
- 職能
- 監者
- 練度
- 6
- 能力値
-
- ♠技
- 11
- ♣情
- 7
- 副能力値
-
- 耐久値
- 49=(11×2+7)+10+10
- 先制値
- 23=(7+10)+6
- 年齢
- 30
- 性別
- 男
- 所属
- SID
閉鎖的なSIDに珍しく、彼の交流関係が広い。
- 過去
- 逆境
彼は決して恵まれた生ではない。だがそれを糧にしてきた。
- 経緯
- 売り込み
彼には野望がある。その為にSIDに自分を売り込んだ。
- 喪失
- 記憶(人間)
命を救ってくれた恩人が居た。もう顔も思い出せない。
- 外見的特徴
- 傷痕
若さ故の愚かさが生んだ代償。一生背負うべき罰の証。
- 住まい
- 屋敷
契約者となる吸血鬼の屋敷に居候している。
- 使用武器
- 黄金の鎖(ワイルドカード)
苦しみの果てに辿り着いた一つの極み。精神と生命エネルギーの具現化武器。
- 傷号
- 影絵子
血威
名称 | タイミング | 対象 | 解説 |
---|---|---|---|
闇明視 | いつでも | 解説参照 | 裏向きの[生命カード]2枚を表にする。 |
金縛の鎖 | 解説参照 | 単体 | 対象が[タイミング:攻撃]の特技を宣言した際に使用する。その<特技>は効果を発揮しない(対象はあらためて別の<特技>を宣言できない)。 |
必勝の令 | いつでも | 単体(血盟) | 対象の《血威》ひとつの使用回数を1回増やす。自身不可。 |
特技
名称 | タイミング | 対象 | 代償 | 条件 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
武器攻撃 | 攻撃 | 単体 | 手札1枚 | なし | 7以下の[生命カード]1枚を破壊する。 |
陣地再築 | 終了 | 単体 | 手札1枚 | 血戦2回 | 対象とあなたの手札を1枚交換する。対象が[血盟]なら更に1枚交換する。 |
機を見るに敏 | 終了 | 単体(血盟) | 黒絵札1枚 | シナリオ1回 | 対象は[未行動]となり、もう一度[手番]を行う。自身不可 |
援護の一撃 | 解説参照 | 単体 | 手札1枚 | ラウンド1回 | 対象が[生命カードを破壊する〕効果の〈特技〉を宣言時に使用する。対象はその〈特技〉で破壊できる「生命カード」の数値に+2する。自身不可。 |
クイックセット | 常時 | 自身 | なし | なし | 「陣地構築」及び「応急手当」を「開始」と「準備」のタイミングでも使用できるようになる。また回復量に【練度×2】に数値を足す |
応急手当 | 終了 | 単体 | 黒1枚 | ラウンド1回 | 対象の【耐久地】を10点回復する。対象が[血盟]なら、さらに5点回復する |
命あっての儲け | 解説参照 | 自身 | 黒1枚 | ラウンド1回 | ダメージ減少時に使用する。あなたの受けるダメージを〔【技】+2〕点軽減する。 |
要の責任 | 常時 | 自身 | なし | なし | 自身の【耐久地】を10点上昇させる。 |
傷号:影絵子 | 解説参照 | 自身 | なし | なし | 指定した〈特技〉を[代償:黒一枚]に変更する。指定:【機を見るに敏】 |
設定・その他メモ
設定
SIDに席を置く汚職公務員。口では謙虚を通り越して自らを卑下しているが、その本性は野心家であり、SIDひいては国家機関のトップになることを目論んでいる。その為出世争いや軍資金の調達の為に手段を選ばない非情さを持つ。そんな彼だが(彼の根回しにより)SID及び各組織から評判は意外と悪くなく、閉鎖的なSIDの中では「話が分かる方」として一般的には通じている。
非情な面が目立つが血も涙もない男でも無く、長期的に見て回収できる「貸し」であると判断すると、「投資」を躊躇わないなど意外と我慢強い面もある。
口元の傷は嘗て若さ故の驕りが生んだ古傷。あの日から彼は変わってしまった…。
その時助けられた恩人の記憶を契約によって失っており、一生に返す事が出来ない「貸し」がある事を密かに引きずっている。
血契を結んだ「アリス・ガーネット」とは奇妙な関係にあり、普段は口喧しく彼女の生活態度に口出す事が多いが、いざという時は従者のように彼女を取り立てる。
アリスの屋敷に共同生活を送っており、主に家事全般は彼が仕切る事となっている。
アリスに対してはパートナーとしての確かな「親愛」を抱きながらも、「自分とは違う」という事実であり、自己嫌悪を含めた「隔たり」を持った感情抱いている。
彼にとって彼女は常識に囚われない自由な少女であり、誰もが畏怖を払った伝説の吸血鬼である。
薄汚い鼠とは「格」を含めて何もかも違うのだ。
しかしだからこそ…彼が上を目指す理由の一つになっているのかもしれない。
彼の過去
彼には年の離れた「兄」が居た。
全国模試で一位を取るほど優秀で、どんな相手に対しても慈愛に溢れ、笑顔が素敵で周りを明るくする男だった。
―――だが「業血鬼」に殺された。
私が生まれる前に死んだ「兄」は、最期は苦悶の表情を浮かべたまま死んだらしい。
「兄」が死んでしまった事による両親の悲しみはそれは深いモノだった。
毎晩毎晩夫婦で泣き続け、一年が過ぎてもその悲しみは癒えず、ただただ泣き続ける日々。
―――故に彼らが狂気に染まるのは必然だったのかもしれない。
悲しみの果てに両親が見つけた答えは「やり直す事」。
両親はまず「見た目」からやり直した。
金を掛けて美容と整形進め、「兄」が生まれる前の容姿を戻した。
次にやったのは「環境」を戻した。
兄が生まれる前の状態に家をリフォームした。
外から見れば20年前に戻ったようにも見えた。
後は「子供」だけだ。
老境に差し掛かった夫婦は必死だった。
生まれるくるべき命の為に全てを懸け…。
そして彼が生まれた。
「僕」は物心が付いた頃から親の言う事を良く聞く子だった。
「「兄」はそんな事はしない」
それが両親の口癖であり、鉄則だった。
少しでも「兄」を想像させない行動をすれば直ぐに躾が入った。
子供の頃はそれが当然だと思った、こうする事が正しいと教わって生きた。
結果「僕」は「兄」として生きた。
全国模試で一位を取り。
どんな相手に対しても慈愛に溢れ。
笑顔が素敵で周りを明るくする男であり…。
「兄」と全く同じ名前を付けられて生きた。
そして「兄」と同じように海外の大学に留学した。
全てレールに敷かれた人生だった。
それに不満を感じた事は無い、それが当然であった。
だがそれも留学先出会った、「兄」を襲った「業血鬼」の御蔭で全てが壊れた。
その「業血鬼」は全てを教えて…いや、目を背け続けていた真実を語った。
「兄」を襲った事。
「僕」が「兄」のスペアである事。
―――両親が「僕」を見ていない事。
悪辣に嗤う「業血鬼」を前に、「僕」が感じたモノのは何だったのだろうか?
気が付けば「僕」は傷だらけで気を失っており、全ては終わっていた。
その時「誰か」の顔を見た。
その人に助けられた事だけは覚えていた。
だがもう…顔も思い出せない。
傷だらけになった「僕」は帰国して両親の元に戻るも、両親は消えない傷を負った「僕」を見て発狂した。
「こんなの「兄」じゃない!」と狂ったように叫ぶ両親を前に、「僕」は初めて自分の意思で行動した。
―――暴れる両親を拳で黙らせた。
何が起こったか分からないという顔で呆然とする両親を見て、「僕」は生まれて初めて味わう解放感を楽しみながら両親を殴り続けた。
殴る、なぐる、ナグル。
殺しはしない。殺す価値もない。
荷物をまとめた後、救急車を呼んで「僕」は家を出た。
家も大学も経歴も投げ捨てて、行き場のない奴らの為の裏社会で生きる事を選んだ。
これを機に名前も変えよう。
「兄」という男は20年以上前に既に死に、同じ名前の「僕」という男もあの日「業血鬼」襲われて死んだ。
新たな生には新たな名を付けるべきだ。
一位も取れず、慈愛も持たず、笑顔が似合わない男。
他人に従って生きる立派な男ではなく、他人を利用して生きる姑息な男。
「私」の名前は―――。
彼の兄
本名は「龍川応虎(タツカワオウコ)」。
表向きには誰からも愛されるような真面目な優等生だったが、実際は両親の過剰なスパルタ教育を施されてる事を憎む、反骨心の塊のような男。
表向きは両親に従順なフリをしながら、裏では両親から離れる計画を綿密に練っており、アメリカへの留学が決まった時は二度と帰らないと誓う程であった。
自由を謳歌しながら留学先では法律を学び、将来はアメリカの検事になる事を目指していた。
また「パンジー・フラーウス」という同い年の学生に一目ぼれをし、彼女と交際する事で人並みの幸せを噛み締めて過ごす。
パンジーに対する愛は深く、彼女と出会えた事に関しては両親に感謝する程であった。
二年以上交際が続き、彼女へのプロポーズを決意したその日に、とある業血鬼に殺されてしまう。
彼の死は多くの人間と吸血鬼の運命に関わる事となる…。
また本人は知らないがパンジーとの間に子供を授かっており、親の因果に捕らわれず自由に生きて欲しい願いを込めて、その子供は「イーグル(鷲)」と名付けられた。
愛読書は「スートの国」。後にこの本はパンジーの手によって日本語訳をされている。
黄金の鎖(ワイルドカード)
極限まで自己の存在証明に悩んだ彼が辿り着いた一つの答え。
「金縛の鎖」を通常時でも使用できるようになった、彼だけの力(オリジナル)。
生命と精神の両方のエネルギーを具現化した武器であり、他者に突き刺す事で事前に貯め込んだエネルギーを送り込む事が出来る。
また拘束具や攻撃を防ぐ際にも使用できるなど、非常に使い勝手良い。
正し本人の気質故か、攻撃性能はまだまだ未熟である。
イメージ的には念能力や、技術から進化したスタンド能力みたいなモノと思って良い。
「ワイルドカード」の意味は「確定している訳ではないが、確かに存在している何か」あるいは「這い上がった敗者」。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 力の向上 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2022/12/14 | 芸術家は“アイ”を謳う | 先制値+2 | 飴色 | あすか嘆きマンルナ |
2 | 2023/01/25 | 流星のレチタティーヴォ 「第一幕 星彩の瞳」 | 先制値+2 | 飴色 | あすか嘆きマンルナ |
3 | 2023/03/23 | 流星のレチタティーヴォ「第二幕 徒花の涙」 | 先制値+2 | 飴色 | あすか嘆きマンルナ |
4 | 2023/05/03 | 流星のレチタティーヴォ 第三幕 「悪夢の終」 | 耐久値+5 | 飴色 | あすか嘆きマンルナ |
5 | 2023/08/02 | 流星のレチタティーヴォ 最終章 「星墜の夜」 | 耐久値+5 | 飴色 | あすか嘆きマンルナ |