設定・その他メモ

立てば芍薬、座れば牡丹、剣振る様は舞う桜

　自らの鍛った刀で敵を斬る吸血鬼の少女。とある過激派組織によって屍鬼として造られ、道具として扱われていたところを、SIDに保護された。彼女の振る刃は緋色に煌めき、立ち塞がる者はその美しさに見惚れる間もなくその命を刈り取られるという。儚げな外見と哀しい生い立ちから、組織内でも触れたら壊れてしまう硝子細工のように思うものも多い。
ここまで書かれているのは、彼女の真の素性を知らない者たちの認識である。

振るは快刀、中身は乱麻、放つ言葉は乱れ撃ち

　彼女、ではなく"彼"は「赫谷の里」の刀鍛冶だった。10年前の事件で命を落としたが、赫谷の技を得ようとした過激派組織の手によって脳を美少女の身体に移植され、屍鬼として造り直された。SIDに保護されるまでは刀を打つための道具として扱われていた。自分で鍛えた刀を振ることを生きがいにしていた彼は、そのままSIDに所属し「毅運輪　剛」と血契を結び今に至る。
　儚げな美少女の見た目だが、中身は中年のオヤジであり、それなりに口が悪い。剛相手には普段の凛とした表情を崩し、心を許した友のような付き合いをしている。自分の見た目が良いことを理解しており、組織内にいるときは猫を被っているため、彼の事情を知っているのはごく一部だけである。
　屍鬼になる前の本名は「朔楽（サクラ）」。当時から自分の刀を振ることに執着していた彼は、夜毎に里を抜け出しては街で調子づいている吸血鬼を斬り払う変わり者だった。正義感からの行動ではなかったが、結果的に彼に救われた"誰か"がいれば、紅く光る刃と鮮やかな太刀筋に魅了されるものがいてもおかしくないだろう。

一人称:ワシ、わたくし（猫かぶり時）二人称:お前、あなた（猫かぶり時）　血盟:剛、毅運輪ｸﾝ（猫かぶり時)
好きなもの:鍛冶、自分の刀を振る、酒
嫌いなもの:特にないが、強いて言うなら武器に愛着を持たない奴

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