設定・その他メモ

────ボクは、強く、凛々しく、美しくありたいんだ。

　リリィ・リストは流浪の民の一人として生を受けた。
　幼い頃、寝物語に読み聞かせられた偉大なる女王陛下や、その吸血鬼たちを聞いて育ったリリィは、いつしか自らも剣を取り、世のため吸血鬼のため人のために生きたいと思うようになる。
　幸い、理想に耽るばかりではなく、この世は正しいことばかりで成り立っている訳ではないと知る機会を得た彼女は、かくあるべしと自らに生き方を定めた。

　つまり────騎士のように、王子のように、弱き人々に寄り添おう！

　騎士は時に命令に縛られるし、王子ってルールを逸脱しても許されるし、だったらどっちの良いとこを取れば間違いない！ という超解釈だが、美しい物語に登場する美しい人々のようになりたい、という気持ちに嘘偽りはないのである。

　血盟に対しては、騎士のように盾となり剣となり戦うときもあれば、王子のように困っている万民の声に耳を傾ける姿を見せるだろう。
　とどのつまり、事件と聞けば突っ込んで行くので注意されたし。真っ当な精神性のパートナーであれば、リリィは心から真摯に接するだろう。