ゆとシートⅡ for BLP(ブラッドパス) - ゆと工公式鯖

桜路 朔夜 - ゆとシートⅡ for BLP(ブラッドパス) - ゆと工公式鯖

桜路 朔夜(おうじ さくや)

プレイヤー:M.R

この罪が償えるのなら…何度でも、私は桜を咲かそう。

ファクター
吸血鬼
起源
夜者
流儀
舞人
練度
3
能力値
12
6
副能力値
耐久値
32=(12+20)
先制値
14=(6+4)+4
外見年齢/実年齢
27/800
性別
所属
斬鬼衆
刀剣においてここまで愛梨に向いている場所があるだろうか。所属は11番隊。かつて辻斬りとして悪名を馳せた為か、扱いはぞんざいだ
過去
生存
剣の秘奥。それに触れる為だけに人を斬り、吸血鬼と相打った。そして吸血鬼として2度目の生を得た。
経緯
庇護
赤災の夜の後、愛梨を守る為に血契を結んだ。
欠落
執着(自身)
生前から屍山血河を幾度も築いた。故にいつか、この身は果てなければならないと強迫観念に駆られている。
外見的特徴
まるで陶器のように白い。月明かりに照らせば、透き通ってしまいそうなくらいに
住まい
屋敷
町外れにある月のよく見える座敷に住んでいる
使用武器
千景。薄赤い日本刀。摩耗している筈のそれは、主の変容と共に在り方を変えた。血を啜り、微塵も損なわぬ、妖刀として。そして、夕鋼を身に纏ってもその牙は、刃は…変わらない。
傷号
釘縫い翼
『京の辻斬り』時代に討伐隊の最後の2人である武士と陰陽師によって施された封印。命を懸けて施したソレは、力の大部分を封じた。
「京の辻斬り」は力を封印されただけに過ぎない。
その封印を解くには、封印を行った者の血、つまり「武士」と「陰陽師」の両方の血筋の血が必要である。
そして、数奇な事に「武士」と「陰陽師」の間には交わりがあり、その二家の末裔たる存在が『三浦愛梨』である。
それ故にブラッドパスの強化がなされ、かつ吸血を行った時に封印の一時解除が可能になる。
完全に封印を解除するには『三浦愛梨』を血盟喰らいするしかない。
まっこと、因果なものである。

アハハハハ!鬼が花のように散っていく!」

血契:三浦 愛梨(みうら あいり)

プレイヤー
うぶめのたまご
信念/職能
求道/狩人
年齢
17
性別
喪失
憎しみ

痕印

位置
首元
形状
相手からの感情1
殺意
相手からの感情2
憧憬
約束
自身の無事を最優先にするように

血威

名称タイミング対象解説
絶命共撃 いつでも 単体※ あなたと[パートナー]で1枚ずつ手札を捨てる。対象の[捨てたカードの数値の合計]以下の[生命カード]1枚を破壊する
此岸回帰 戦闘不能 自身 戦闘不能を回復する。また【耐久値】を最大値まで回復する
葬争舞踏 攻撃 単体※ 対象の[生命カード]1枚を、スートと数値を無視して破壊する。

特技

名称タイミング対象代償条件解説
武器攻撃 攻撃 単体 手札1枚 なし 対象の7以下の[生命カード]1枚を破壊する
絶望をお前にも 準備 自身 ハート1枚 なし [手番]終了まで、〈特技〉と《血威》で破壊できる[生命カード]の数値に+2する。耐久値が最大値から5点以上減少している場合、さらに+1する。
自棄戦法 解説参照 自身 【耐久値】4 ラウンド1回 [生命カードを破壊する]効果の〈特技〉の宣言時に使用する。その特技で破壊できる[生命カード]の数値に+2する。
静流のシャッセ 準備 自身 1枚 ラウンド1回 〈武器攻撃〉使用時、本来の効果の代わりにハートのカードを1枚数値を無視して破壊。この効果は[手番]終了まで持続する。
情熱のリード 開始 単体 ダイヤ1枚 なし 対象の【先制値】に+5する。対象が[血盟]の場合、あなたの【先制値】も+5する。
傷号:釘縫い翼 解説参照 自身 【耐久値】10 シナリオ1回 何らかの〈特技〉や《血威》の宣言時に使用する。その〈特技〉を[代償:手札1枚]に変更する。

設定・その他メモ

鎌倉時代から生きる夜者。
かつて、剣に全てを捧げた者がいた。その者はただひたすらに刃を砥ぎ、型を作り、剣の秘奥に至るが為、その鍛錬に日々を費やした。
生まれは武士。名は朔夜。桜路家が長男として生を受ける。
父からは幼きから「かくあれかし」と、武士の心構えを教えられ、母からは「あなたらしくありなさい」と慈愛を注がれ育った。
ある日、その日々は終わりを告げる。戦の戦火に呑まれ、父は討ち死に、母は攻め込んできた敵軍に殺された。生き残ったのは独りだけ。
嘆きはすれど、怨みはない。父からの武士の心構えの1つには、「戦で死ぬは、武士の誉。如何な結末を迎えようと、敵を恨むな。」という物があったからだ。
「父も母も戦で死んだ。母も武士に嫁いだのだ。覚悟の上だろう」と割り切り、父がくれた刀1つで、生きていこうと誓った。
時は流れ、牢人となった朔夜は、ある月夜にある剣聖と出会う。
その夜は月が満ち、静かな夜だった。朔夜は中々寝付けず、気晴らしに夜の散歩に歩いていた時のこと。ふと刀を振るう音が耳を打った。やれ何事かと思った朔夜はその風切り音に導かれるように歩を進めた。そして、見つけた。
月明かりの下、その老人は刀を構え、まるで舞うように刀を振るっていた。
年老いた剣聖が放つ剣筋は酷く実践的なものばかりでそれ故に恐ろしく、それ故に美しかった。目を奪われた、というのも生温く感じるほど、朔夜はその剣捌きに心奪われた。
やがて鍛錬を終えたのだろうか、その剣聖は刀を収めるとどこかへと歩き去ってしまった。朔夜が自分の人生を変える程の感動と衝撃から立ち直った時には、既に追う事すら不可能になるほど時間が経っていた。
恐らく、この時からであろう。朔夜が刀に取り憑かれたのは。
それからはただひたすらに、刀を鍛えた。幾多の戦場を渡り歩き、幾多の鍛錬を積み重ねた。あの月夜に見たあの美しい剣に迫るために、数え切れぬ程に屍山血河を築いた。
そしてある戦場にて、その剣聖を追い抜いた。
剣聖をも追い抜いたその形は『桜牙朔月流』。斬った相手から噴き出す血の飛沫が、まるで桜の花のように散る事、そして朔月(新月)の暗闇でも刀の軌跡と血飛沫が見える程に鮮やかな形である事から名付けられた、殺人剣。
自らが作り上げたその剣を振るい、敵軍の"鬼"と相打った。これにて、朔夜の物語は幕を下ろす…筈だった。
戦が終わり、屍の平野から立ち上がる影があった。
人ならざる赤い目、長く伸びた牙、血を吸った刀は赤くその身を輝かせたその妖刀を携えて、起き上がったのは、吸血鬼…夜者となった朔夜だった。
吸血鬼となり、人では至れなかった剣の秘奥にすら手が届くようになった朔夜は夜を彷徨った。
「武士であろうと、民草であろうと構わぬ。ただ、剣の高みへ…その為になら…何人でも、切り捨てよう」その一念に取り憑かれた朔夜は、都にて人を斬り続けた。ある時は夜警の武士を、ある時は夜道を歩く民草を、またある時は牢人を。
ただの辻斬りまで身を窶した朔夜を、人々は『京の辻斬り』と呼び、物の怪であると人々は恐れた。
これを重く見た荘園の武士は討伐隊を募り、これを派遣した。
『京の辻斬り』はこれを迎え撃った。
戦いは凄惨を極め、討伐隊の殆どを犠牲にし、ある武士と陰陽師がその身と引き換えに討ち取ったと斬鬼衆及び伝承を記した書物にはある。
しかし、事実は異なる。確かに陰陽師と武士の決死の覚悟により、無力化はされた。ただそれは無力化しただけに過ぎなかった。力の大部分を封印し、致命傷を与えはしたものの、その命を奪うには足りなかった。
討伐隊を退け、京を去った『京の辻斬り』は身を隠した洞窟の岩肌に寄りかかり、思い返す。自らに死すら恐れず挑んできた2人の者達の目を。その言葉を。
自らには遠く及ばぬ剣技、自身の操る血奏法にかなわぬ術…それを承知で弱きを守る為に命尽きるまで向かってきた彼等の勇姿を。
『京の辻斬り』は…朔夜は、自らの過ちに気づく。
「『剣を極める』。ただそれだけの事に自分は何をした?戦えぬ民草らすら手に掛け何が剣聖か、何が武士か!」と。
自らの罪を深く後悔しても、罪は決して消えず、また自分が斬った人が、吸血鬼が。自らの首を、腕を、足を、肩を、顔を掴み、「何故私が」「死にたくなかった」「もっと生きていたかった」「許さない」「呪ってやる」「地獄に落ちろ」と呪詛を吐き怨みの籠った視線を投げる。
目を背けたかった。いっそ死んでしまいたかった。
…けれど。逃げては彼等の犠牲は何になる。罪を背負わず目を背けてまで生きる価値があるのか。
そう。よい者になろうと思った訳ではない。許されなくてもよい。ただ、この罪を償おう。どれだけ掛かるか分からぬ。この身が朽ち果てる、その時まで償いきれんかも知れぬ。
けれど、この生が終わるまで、償いに生きよう。そう、決意した。
そして朔夜の終わることの無い贖罪の旅は始まった。罪を償う為に、業血鬼との戦いに参加し、人々を守った。
そして時は3年前。赤災の夜。その日、朔夜はこの時代の友を無惨に殺された。その友は吸血鬼でこそなかったものの、善良で、有望で、未来ある、幸せになるべき人間だった。
殺した者は酷く楽しそうに演劇を続けていた。
その様子はまるで、過去の自分が人を斬った時、その剣の冴えを実感して悦ぶ姿に重なった。
あの赤い夜に、朔夜は定めた。
「今度はこの業血鬼達との戦いに、身を投じよう。亡き友への為に」/『ええよ。わっちも付きおうたるわ。それに…間夫な上に骨のある奴もおるさかいにのぅ?』
決意を新たに、殺戮のサーカスから立ち去る。すると1人の少女と邂逅する。
両親を失ったのだろうか、ただ呆然と立ち尽くし、双眸はどこか狂気に満ちていた。両親を亡くしたその少女に、自身の幼少期を重ねた朔夜は手を差し伸べる。
「行く宛てがないなら、着いてくるといい。生きる術を教えよう」/『ええ眼や…主さん。この娘、わっちらと同じでありんす。わっちらで保護しやらんと…主さんにとっては好かねえことになっとったやろねぇ』
これも、贖罪。代わりとまではいかぬとも、親の代替にはなろう。
「そうだ朔夜。それでいい。」
今は亡き相方達が、この身に刻まれた刻印越しにチリチリと熱を持って肯定した気がした。

戦闘スタイルは刀と鞘を用いた白兵戦。
下段斬りや目潰し、鞘と斬撃を織り交ぜたフェイントなど実践のみを見据えた殺人剣を振るう。
また、血威である自身の剣技の奥の手を使う時、血奏法と精気の緻密なコントロールを求められる為、少しでも集中とイメージを固める為に独自の祝詞(詠唱)を唱える。
獲物である『千景』(ちかげ)は変容の際自我を宿しており、その自我は戦を好むもう1人の自分でもある。主である朔夜が人斬りである事を止めている事に関しては戦いが少なくなって面白くない一方、より歯ごたえのある戦闘が巻き起こる日々を楽しく思っている。
血威の『此岸回帰』を使う時、『千景』があれば灰の山から主を呼び戻し。『千景』が折れれば主の血を啜り刀身を黄泉帰らせる。どちらも本体であるが故に潰えぬ特殊な不死性を有している。
また『千景』は時として主に牙を剥き、朔夜を灰の山から起き上がらせる時、或いは狂熱が最高潮に達した時。その自我を飲み込む。戦いに償いを見出さず、また狂熱に浮かされる1人の夜叉として戦場を駆け巡る。
朔夜が好きな物は団子とおにぎり。嫌いなものは浪費。千景が好きな物は強者(男だと尚よし)、戦闘。嫌いなものは弱者、退屈。
朔夜は愛梨の事は義理の娘だと思うようにしており、家族愛に似たものを覚えている。千景は愛梨の事を好敵手だと思い、手合わせの度に嬉しそうに刃を輝かせる。また、朔夜は華麗で残虐に舞いながら戦う様に、いつか命すら失うのではないかと不安を抱き、千景はその在り方を美しいと感じている。
これらから分かる通り、千景は朔夜と何もかもが正反対であり、生まれ持った性別すら違う。その証左に千景に乗っ取られている時は声が少しうわずり、廓言葉を使うようになる。また戦闘スタイルすらガラリと変わり力任せに刀を振るう。
…朔夜は向けられている殺意には、気付かないフリをしている。
そうでないと、手合わせの度に強くなっていく愛梨の剣戟を弾く度、愛梨の刃が自分の体を捉える度、体の芯から湧き上がる血の滾りが。愛刀であり自分の半身でもある『千景』の囁きが。自分を『京の辻斬り』へと堕とすだろうと感じているからだ。
殺意の乗った刃が迫る/「殺せ」「斬れ」「喰らえ」「啜れ」
自分の刀が愛梨の刃を逸らす/「ねじ伏せろ」「踏みにじれ」
戦の狂熱が自分を急かす/「愉しめ」「糧にしろ」「罪なぞ背負うな」「愉悦に浸れ」
…辻斬りとしての狂気が、酷く五月蝿く自分を唆す。「殺意を向ける愛梨を斬れば、どれだけ心地良いだろう」と欲望が過ぎる。
そう考える度、刻印がチリチリと熱を帯びる。体を掴む辻斬りの犠牲者の影が理性を思い出させる。
今宵もまた、手合わせに付き合う。背中を押せば容易く人斬りに墜ちる、綱渡りを狂/興じながら。

過去に幾つかのブラッドパスを結び、そしてその誰もが力尽きた。以下は体に残っている刻印である。
1.背中(好奇心)、蝙蝠の羽(不安)…その危うさの原因に興味があった
名前:比良坂 真(まこと)。信念:研人。職能:監者
2.脚(依存)、桔梗(憧憬)…目指すべき到達点として依存されていた。
名前:篠沢 雅英(まさひで)。信念:求道。職能:戦衛
3.首(執着と殺意)、打刀(憎しみ)…お前を殺すのは私だと憎悪を向けられていた
名前:木之下 昌美(まさみ)。信念:讐人。職能:謀智。
4.爪(崇拝)、狼(恐怖)…物の怪としての畏敬の念を抱かれていた
名前:玉木 重徳(しげのり)。信念:金愚。職能:狩人。
5.胸元(独占欲)、三日月(戦友)…戦いにおいて半身と思える程に好ましく思っていた
名前:赤枝 真奈(まな)。信念:義士。職能:監者。
6.背中(一方通行の興味)、ハナミズキ(憧憬)…なぜそこまで強くなれたのか興味を抱かれていた
名前:野崎 彰(あきら)。信念:傀儡。職能:術士。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 力の向上 GM 参加者
1 2024.10/12 ジェノサイドサーカスCP第1話『因我』 先制値+2 Canlさん うぶめのたまごさん
2 2024.10/14 ジェノサイドサーカスCP第2話『唱慟』 先制値+2 Canlさん うぶめのたまごさん

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