春鹿 社
プレイヤー:ケイ
- ファクター
- 吸血鬼
- 起源
- 源祖
- 流儀
- 界律
- 練度
- 7
- 能力値
-
- ♥血
- 6
- ♦想
- 12
- 副能力値
-
- 耐久値
- 51=(6+20)+25
- 先制値
- 26=(12+4)+8+2
- 外見年齢/実年齢
- 20代/忘れた
- 性別
- 男
- 所属
- SID
捕獲された。
- 過去
- 伝説の真相
一時過ごした神社で、神の遣いとされた鹿。
- 経緯
- 捕獲
無害だよーと手を振った。信じてもらえなかった、残念。
- 欠落
- 悲しみ
生き別れも死に別れも全て等しく無だよ。そこに感情は何もない。
- 外見的特徴
- 服装
戦う時は着物。せっかくだから、それらしくね。
- 住まい
- 牢獄
なんでか信じてもらえないんだよね、無害なのに。よく抜け出す。
- 使用武器
- 血奏法
空間の断絶、圧縮などを利用して戦う。
- 傷号
- 虚像の慕情
- 過去に共に在りたいと、愛しく思い、同時に裏切られたと憎悪した青年の面影を重ねている。
本当に、君はあの子によく似てるね。 - 過去に共に在りたいと、愛しく思い、同時に裏切られたと憎悪した青年の面影を重ねている。
血威
名称 | タイミング | 対象 | 解説 |
---|---|---|---|
絶命共撃 | いつでも | 単体※ | パートナーと1枚ずつ手札を捨て、[カードの合計以下]の[生命カード]1枚を破壊する。(P.151) |
幻想鏡界 | 解説参照 | 単体※ | 対象が[タイミング:攻撃]ではない〈特技〉を宣言した際に使用(根源解放・業の鎧は除く)。その〈特技〉は効果を発揮しない。 |
断裁絶刃 | 攻撃 | 単体※ | 対象の【生命カード】1枚を、スートと数値を無視して破壊する。 |
特技
名称 | タイミング | 対象 | 代償 | 条件 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
武器攻撃 | 攻撃 | 単体 | 手札1枚 | なし | 7以下の[生命カード]1枚を破壊する。(P.176) |
恋人よ、腐り果てよ | 開始 | 単体 | ハート絵札1枚 | なし | ラウンド終了まで、対象の【先制値】に+[あなたの【血】]し、〈特技〉で破壊できる[生命カード]の数値に+1する。 |
棺よ、閉じろ | 解説参照 | 単体 | ハート1枚 | ラウンド1回 | ダメージ減少時に使用する。対象に与えられるダメージを[この〈特技〉の代償で捨てたカードの数値+3]点軽減する。 |
霧の御身 | 常時 | 自身 | なし | なし | あなたが受けるダメージを2点軽減する。後手PCの場合は更に2点軽減する。 |
赤き幻の庭 | 解説参照 | 単体※ | 【耐久値】2 | ラウンド1回 | [エネミー]のみ対象に出来る。対象が〈特技〉の効果で山札から一枚カードを出した際に使用する(生命カードをの除く)。そのカード一枚を捨て札にして、改めて山札から一枚カードを出す。 |
漆黒の翼 | 常時 | 自身 | なし | なし | あなたは【先制値】に+5する。 |
夜闇の翼 | 常時 | 自身 | なし | なし | 〈漆黒の翼〉を取得してる場合のみ取得可能。あなたの【先制値】に+3し、受けるダメージを3点軽減する。さらに、あなたが〈特技〉と《血威》で破壊できる[生命カード]の数値に+2する。 |
魂よ、檻を破れ | 常時 | 自身 | なし | なし | 要[練度]5。あなたが[取得]している〈特技〉から、ふたつまで選択する。選択した〈特技〉を[代償:赤一枚]に変更する。【選択:棺よ、閉じろ・恋人よ、腐り果てよ】 |
鏡よ、乱れ映せ | 準備 | 自身 | 赤1枚 | ラウンド1回 | あなたは[手番]の終了まで、[タイミング:攻撃]の〈特技〉を[対象:2体]に変更する。あなたが[タイミング:攻撃]の〈特技〉で[モブエネミー]を対象に指定した場合、対象を即座に[戦闘不能]とする。 |
傷号:虚像の慕情 | いつでも | 単体(血盟) | 絵札1枚 | シナリオ1回 | 〈虚像の慕情〉を取得しているPCのみを対象とする。対象は即座にカードを5枚引く。自身不可。 |
設定・その他メモ
【キャラクター概要】
一人称:俺 二人称:あんた、名前+ちゃん(女の子)、くん(男の子)
性格は飄々としており、態度としては軽い。
だが、基本的に人間に対して観察、見守るスタンスである為、穏やかに接することもある。
人間に対して無害だと親し気に対応する。実際、嫌いではないし好意的。けれど大多数の人間に対しあまり踏み入り過ぎないように一歩引いているところがある。
踏み込み過ぎれば、過去の出来事が再現される。そんな気がしていた。
かつて気まぐれに住み着いていた神社では神様の遣いとして大切にされていた。彼もまた、信仰深い人間たちを気に入っていた。
そんなある日、神社と村が燃やされるという事件が起きる。
犯人は神社に足しげく通っていた青年であり、春鹿にいつも話しかけ、彼の世話を焼いていた。親を亡くしたからか春鹿を神様の遣いと誰よりも深く信仰していた存在でもあり、失ったものを満たそうとするかの如く信仰する青年に、春鹿は最初は憐れみと少しの興味から傍に寄り添った。
寄り添い、見守るうちに春鹿も青年を気に入り、共にこのまま過ごしていくのもいいなと思っていた。
しかし、そんな彼の行いにより、多くの友と信仰していた村人が死に絶えた。全てを燃やした彼は、春鹿を本当に神様の遣いだと思っており、神社や彼を信仰する者たちという檻から彼を解放しようと考えていた。そんな訳がないと、彼の行いは許されなかった。
春鹿は彼の血を致死量まで吸った。青年から向けられる想いと春鹿が青年に向けた想いは深く、思業に満ちた青年の血液に一度は業血鬼化しかけるまでに陥っている。
人間のことは嫌いではないしむしろ好きだが、けれど、彼のことだけは憎しみと愛しさが消えることなく残っている。
その彼の姿は、最近になって巡り合った血盟のパートナーと似ていた。
パートナーに対して他の人間に対するのと同じように見守るような感情を向けているが、ふとした時によく似た青年への懐かしさと愛しさ、憎悪が滲むが、隠している。
【パートナーとの邂逅】
一年前、いつものように牢獄を抜け出した先で、嘗ての青年とよく似た人物を見つける。
その人物が別人であることは百も承知で、それでも、見つけたと思った。思ってしまって、止まらなかった。
自分を捕獲していたSIDに、彼となら血盟を結んでもいい、と申し出た。同時に、それ以外と結ぶつもりはないとも。
害は無くとも制御も出来ない春鹿を抑えるには好都合のことであり、彼の申し出は受け入れられ、SIDによってその人物と引き合わされた。
未だ記憶から薄れることのない、青年によく似た人物。その涙さえ見なければ憎くはない、笑みを浮かべたその下で、喉の奥が疼いた。
【パートナーへの感情】
嘗ての青年に似ている、それが陸の傍にいる理由で、それだけが理由になっている。
自分を見てというのも、青年が昔、春鹿ではなく周囲を傷つけて壊したのが原因。自分を見ているうちは、他を見ることは無いから、他を傷つけることもない。
自身に感情が向いているうちは、それが何であれおそらく受け止められる。たとえ自身を傷つけるものでも、陸が春鹿に感情を向けているならそれでいい。
業血鬼にまでなりかけた影響で、青年とよく似た陸くんを見ると感情がないまぜになる。
【成長予定】
鏡よ、乱れ映せ
【チャパレ】
@通常
@困り顔
@ニコーッ
@笑み
@ひゅ~
@困り顔(無)
@戦闘通常
@戦闘笑み
@戦闘困り顔
血威 《絶命共撃》 いつでも/単体※/代償:赤絵札orA一枚 パートナーと1枚ずつ手札を捨て、[カードの合計以下]の[生命カード]1枚を破壊する
血威 《幻想鏡界》 解説参照/単体※/代償:赤絵札orA一枚 対象が[タイミング:攻撃]ではない〈特技〉を宣言した際に使用(根源解放・業の鎧は除く)。その〈特技〉は効果を発揮しない。
血威 《断裁絶刃》 攻撃/単体※/代償:赤絵札orA一枚 対象の【生命カード】1枚を、スートと数値を無視して破壊する。
霧の御身 常時/自身/なし/なし あなたが受けるダメージを2点軽減する。後手PCの場合は更に2点軽減する。
漆黒の翼 常時/自身/なし/なし あなたは【先制値】に+5する。
夜闇の翼 常時/自身/なし/なし 〈漆黒の翼〉を取得してる場合のみ取得可能。あなたの【先制値】に+3し、受けるダメージを3点軽減する。さらに、あなたが〈特技〉と《血威》で破壊できる[生命カード]の数値に+2する。
武器攻撃 攻撃/単体/手札1枚/なし 7以下の[生命カード]1枚を破壊する。
恋人よ、腐り果てよ 開始/単体/ハート絵札1枚/なし ラウンド終了まで、対象の【先制値】に+[あなたの【血】]し、〈特技〉で破壊できる[生命カード]の数値に+1する。
棺よ、閉じろ 解説参照/単体/ハート1枚/ラウンド1回 ダメージ減少時に使用する。対象に与えられるダメージを[この〈特技〉の代償で捨てたカードの数値+3]点軽減する。
履歴
【愛憎の果てに焼け尽きた】
その神社に辿り着いたのは偶然だった。
村から程よく離れながらも信仰深い村民によって丁寧な手入れが成され、常駐する神主もいる。森の奥地にあるから生い茂る木々で適度な影が敷地のあちこちに出来て、太陽の光に晒される心配もなかった。
一所に留まらず、流れ旅を続けて少し疲れたところだったので、ちょうどいいと気まぐれに生き物に扮して住み着いた。
旅の最中に見かけた鹿を化ける動物に選んだのは、特に深い意味もない。ただ目に付いた、記憶に新しかった、それだけのこと。
村民にとって鹿が神聖なる神の遣いと信じられていたのは、ある意味では幸運だったのかもしれない。徒に手を出されることはなく、けれども神様の遣いだと大切にされた。
神社の敷地に棲み付き、気ままに姿を見せれば村民たちは大いに喜んだ。大人は有難そうに拝んだりして、その隣にいる子どもは無邪気に手を振っている。
その様子を見るのは、悪くなかった。むしろ楽しいとさえ感じていて、いつしか村民たちを見守るような心地で、人の営みを眺めていた。
無邪気に手を振った子どもが大人になって、その子どもも大人になったくらい、年月が過ぎた。
親を亡くしたのだという少年が一人、熱心に自分を拝むようになった。
「神様、どうか、どうか俺を―――、」
少年の願いはいつも途切れて、口にされることはない。ただその姿はあまりにも憐れで、可哀そうに、と思ったのだ。
村民は少年にも優しい。親がいない彼を気にかけて、親切にしていた。だがそれでも、少年の中にぽっかりと空いた穴を満たすことは出来ないのだろう。
『彼は可愛そうな子だ』
満たされないのに、求めて止まない。それは自分と全く異なる人間の本質だと、思ったそこに、興味が湧いた。
親を亡くしたが故に、満たされないものがあるのなら。その思いの根底に悲しみがあるのなら、少年の傍に寄り添えば、それが分かるだろうかと。
些細な好奇心。最初から持ってすらいなかった感情を理解できるかもしれないという、たったそれだけのこと。
膝をつき拝む少年に鼻先をすり寄せた。目を瞠った少年が、ひどく嬉しそうに笑った。
ある夜のことだ。
鹿の姿でいることを苦痛に感じることはなかったけれど、しかしやはり、本来の姿の方が良いのも確かで。
太陽の光を気にする必要のない夜に、こっそりと元の姿に戻るのは珍しいことではなかった。
神社の敷地にある、神様がかつて落としていかれたのだと何の因果か大切にされているしめ縄の施された大岩に腰かける。月明かりの下、幾日かぶりに戻った本来の姿を堪能していると、初めて、夜にも関わらず人が現れた。
夜は人ならざるものの領域だからと、言い得て妙な教えを脈々と紡ぐ村民に、こんな夜中に神社を訪れる者はいない。だからこそ、月明かりの下でゆったりとした時間を過ごしていたのだ。
ああしまったな、と薄っすらと思った。月明かりの差し込まない影にいたけれど、訪れたのが誰かはすぐに分かった。
少年は青年に変わった。美しく整った容姿、怜悧な眼差し、異国の血が混ざっているのか純黒とは言い難い紺色の髪。ずっと傍でその成長を見守ってきた。姿を見せると喜色満面の笑みで走り寄ってくる少年に、甲斐甲斐しく世話を焼く青年に、共に在るのも悪くないものだと、人はこれを愛しいというのだろうかと抱き始めていた。
青年は、自らを見て何と言うだろうか。自分だと気づかないだろうか。ああでも、此処は、この大岩の影は自分のお気に入りの昼寝床だ。
どうするだろう、見下ろした青年と目が合う。純黒と黄金の瞳が瞠られて、そして、瞬きの後。
「ぁあ―――神様」
青年は膝をついて、自分を見上げて笑っていた。泣いているような、安堵するような、そんな笑みだった。
あの夜の邂逅が分岐点だったのだと、今ならば分かる。
神社が、村が、炎に包まれていた。燃え盛る業火が家を、畑を、人を、焼いていた。
阿鼻叫喚の地獄絵図、背後に迫る炎を感じながらその光景を神社の敷地から見下ろして、どうして、と言葉が零れた。
頬に火傷の跡を残しながら、青年が自分に向かって歩いて来ていた。喜びに満ちた笑み、愛らしいと思った少年の時のそれと、同じ笑みだ。
「俺があなたを解放します、神様」
この神社が、神社を守る村民が、自分を閉じ込める檻なのだと。そう青年は笑って言って、ほら、と誇らしげに両手を広げるのだ。
振り返った先に見た青年の後ろで、燃え盛る炎の中、神社が音を立てて崩れていった。
いったいどれだけの村民が死んだだろう。神社に棲み付いた動物たちはどれだけ逃げられただろう。自分が見守り、寄り添った人間たちは、どうなっただろう。
「だから神様、どうか、どうか―――俺を、解放して」
そう言って、青年はその金色の瞳から一筋の涙を流して笑った。
ゴプリ、喉奥からせり上がるものを感じて、口を離して膝をついた。
「ぅげっ、おえっ、げっ、ゴホッ」
押さえた手では受け止めきれず、バタバタと口から溢れた血が地面に溜まる。頭がぐらぐらして、止め処なく流れ込んでくるような感情と思想の波に、飲み込まれそうだった。
『やっ、ば……業血鬼になるって、こういう感じ、かぁ』
噂程度に聞いた業血鬼の存在。夥しい数の人間の血を吸い尽くした果てに吸血鬼が成り果てる、救われぬ存在。
受け入れきれない血を吐き出しながら、危うく業血鬼になりかけている自分を嘲笑う。
「神、さま」
地面に倒れた青年が、弱々しい声を零す。苦痛に喘いでいて気づかなかったが、自分が膝をついた時にきっと、青年もまた倒れてしまったのだろう。
炎に照らされ赤く見える青年の顔は、それでもそうだと分かる程に青白かった。首筋の噛み痕は今しがた、自分が彼に付けた、その血を吸いあげた証である。
たった一人、その血がこんなにも深い思業に満ちていたなど思いもしなかった。
『可愛そうだと思った、傍にいてみようと思った―――愛しいと思った』
そして最後に、憎いと思った。
これ程までに深く、深く、想ってくれていたのに。切欠は違えど、こちらも深く、想っていたのに。
どうして青年は、自分を裏切ったのだろう、と。涙を流した青年が言ったあの時、裏切られた、と思ったのだ。
「ただ傍に在るのも悪くないって、思ったのに」
解放されたいなんて思っていない。そもそもこの神社も、村も、檻などではなく、自らの意思で腰を落ち着けていた穏やかな止まり木だった。
見守り続けた子どもが大人になって、死んでいって。それを時の流れの摂理だと思うばかりで、亡くなった者を思って泣く人間たちの涙の意味が分からなかった。
「君がやがて死ぬんだと思った時に、何かが、俺の中に生まれそうだったんだよ」
青年もいずれ、時と共に老いて死ぬのだと思った時に、言い知れぬ何かを自分の中に僅かに感じたのだ。
死に別れも生き別れも、全て等しく、そこには何も残らない。さよならと手を振ることに躊躇いはなく、繋いだ手を離すことを恐れることもない。
だけど、青年には何かがありそうだったのだ。手を振ることも、離すことも、もしかしたら、もしかしたら。
「それも、もう分かんないや」
虚ろな青年の瞳に、自分はもう映らない。燃え盛る炎の熱さが、冷えた体を温めていた。
ねえ、どうして。どうして此処まで教えておきながら、全てを壊して、俺を裏切ったの。
共に在れたなら何かが変わったかもしれない、愛しくて―――もはや手に入らない、全てを自ら手放した青年が、憎かった。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 力の向上 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2021/6/14 | 魔法使いはここにいる | 耐久値+5 | ケイ | バニラさん |
クローズ取得特技:霧の御身 | |||||
2 | 2021/7/18 | ナイト・ハント | 耐久値+5 | ヤタ様 | ケイバニラさん |
クローズ取得特技:赤き幻の庭 | |||||
3 | 2021/9/1・2 | 愛飢え鬼は薔薇を食む | 耐久値+5 | ケイ | バニラさん |
クローズ取得特技:漆黒の翼 | |||||
4 | 2021/11/19 | Na.No.Ne | 耐久値+5 | ケイ | バニラさん |
クローズ取得特技:夜闇の翼 | |||||
5 | 2021/12/5 | 君を抱く腕 | 耐久値+5 | ケイ | バニラさん |
クローズ取得特技:魂よ、檻を破れ | |||||
6 | 2021/04/03 | アンタレスのほむらび | 先制値+2 | ケイ | バニラさん |
クロース取得特技:鏡よ、乱れ映せ |