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白い犬耳の子供。
外見は１０歳程度の幼く頼りない子供を思わせるが、その実は齢６００歳を超える狼の綺獣。
人を愛し、人の営みを慈しむが、それは高みから蟻の巣を見守り、時に水を注ぐ子供に似ている。
愉快犯。

元々はただのはぐれ狼で、源祖の吸血鬼によって戯れに眷属に迎えられた。
主君と駆ける生活は愉しかったが、数百年前、突如終わりを迎えた。
主君は人を愛し、人に寄り添い、その魂の終わりを自らの終焉としてしまったのだ。
狼はただ粛々と主君の選択を受け入れ、二人を葬り、彼の地を守る番犬となった。
そうして主君の死後数百年に渡り墓所を守護していたが、数年前異端改宗室と戦闘になった際、主君の墓所の安寧と引き換えに異端改宗室に下ることを選択する。

人間と血盟を結ぶのは初めてだが、不自由な生活をそれなりに愉しんでいる。
基本的に尊大な態度を取るが、見た目は１０歳児である。
戦闘時は大柄の獣人に姿が変わる。


「哀れじゃのう、己が闘う理由すら見失い、それでも闘わねばならぬとは」

「我はカノープス。竜骨の星にして船出を導く者じゃ」

「ふむ、撫で愛でることを赦そうではないか。疾くもふもふするが良いぞ？」

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