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もとから警察官として交番に勤務していた。
SIDや業血鬼のことは、普通の警察官程度にしか知っていなかった。
だが、自身が「無垢なる赤」であったことが、悲劇を呼んだ。自分の血に惹かれた業血鬼によって婚約者は前菜代わりに血を吸いつくされて死亡。間一髪、自分はSID所属の血盟によって救助された。仇の業血鬼はその時に抹消されている。
その後、自ら望んでSIDに所属することになった。
相棒となる吸血鬼と血盟を結んだときに、自分の婚約者の記憶は消えた。

大切な誰かがいたことはわかるが、具体的な記憶はすべて残っていない。ただ巨大すぎる喪失感を自覚しているのみである。
この状態になったときに修司郎は喜んだ。
自身が戦いを続ける中で、つらい道を選んだことに対する責任を「大切だった誰か」のせいにすることができなくなった。つまり、「大切だった誰か」を自らの手で穢すことはないからである。
また、何をしても戻らない喪失感は自身の闘争心に火をくべ続ける。修司郎が思っている「こんな喪失感を抱えて生きるのはつらい、その悲劇は防ぐべきなのだ」と。

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