設定・その他メモ

麦藁色の髪の、優雅な立ち振る舞いの貴種。

永く一人で生きるだけの力と財を持ち合わせ
吸血鬼社会にその名がそこそこ通る程。
しかし爛血故に疎まれ、彼女自身も同属意識は希薄。

ゆるやかに居丈高、ゆるぎなく上から目線。
弱い人間に興味はないが、縋る者には適度に施す。
「貴き者の嗜みですもの」
優麗たる魔女が彼女の理想。

「この血は、あの方の所為ではないのだから」

かつて己を泥中から掬い上げてくれた、或る源祖を追っている。
「もう一度会えたなら、何かを……しなければならなかったの。そう、思っていたのだけれど」
吸血鬼と成ったときに、愛が欠落している。
「何だか、わからなくなってしまったわ」

楽しいこと、を最も好む。
得ても得ても消えてゆく、楽しみの刹那を数珠つなぎ。────それはいつか、失くした愛に近づくだろうか。

憎むものは、弱者に甘んずる者と
なにより、弱者を喰らうひとでなし。