「出自：不明」
自分が何時、何処で、何から、何として生まれたのか。その全てをドロは覚えていない。
ドロ自身は自分のことを来寇者ベスティアだとは思っておらず、呪いをかけられた元人間か何かだと考えている。

…ただひとつ確かなことは、自らの体を武器や盾という形に変形させるのが得意だということだ。
(《サクセション》)

「境遇：傷病」
　クラン=ベル近辺で発生していた所をFリーグの一員によって捕獲、それからはFリーグ所有の「モンスター」として働いていた。
発見当初のドロは全長2ｍ近くの球体を持ち、雄々しく鋭利で頑健で「モンスター」に相応しい容姿と活躍だった。この時、自我と呼ぶべきものは非常に希薄だった為、言われるがままに沢山の人間を傷つけた。しかし、殺すまで至ったことはなく、だから重用もされた。
そうしてコロシアムの見世物として戦う日々にも終わりが来た。対戦相手の貴族からFリーグへ多額の賄賂が渡され、八百長の話が持ち込まれたのだ。Fリーグ側も得体の知れぬ、いつ制御不可になるか不明なモンスターを処理できる好機と考え、八百長は執り行われることとなった。
試合当日。体内へ強烈な毒素が注入されたドロは思う通りに戦えず、貴族の躊躇ない猛攻に液状の身体は散り散りになる。
とどめの一撃を食らうその直前、「生きたい」という自意識が芽生え…気付けば路地裏であの貴族の騎士甲冑を纏って倒れていたのだ。

それが、一つの液状生命体が血のゆりかごから"ドロ"として目覚めた瞬間だった。

「目的：憧憬」
そんな時にドロを見つけ、瀕死の所を救ったのが「不死鳥の羽箒」のフィル・プライムだった。
得体の知れない自分のことを何も言わずに篝火城へ置いてくれ、傷が癒えるまで助けてくれたことに感動したドロは、自分も冒険者となり「不死鳥の羽箒」の一員になりたいと思ったのだ。
憧れのギルドマスターのように強く、他者へ優しくある冒険者をとなり、まだ見ぬ誰かへと手をさし伸ばす為に。

PC名：ドロ
所属ギルド：不死鳥の羽箒
やりたいRP：人間になるのを望む人外RP、人間賛歌RP
HP：47　防御力：23/12
行動値：5　移動力：10m　回避性能：5+2d
切り札：カバームーブ 二枚

命中：5+2d≒12（フェイト込みで15.5予定）
ダメージ：7+2d≒14 物理 単体（火酒で更に+2）