容姿・経歴・その他メモ

妖魔。正体を隠して、ヒューリンと名乗っている。明るい場所で彼女を観察すれば、詳しい者ならすぐに人間ではないとわかる。
陽の当たらない場所で長期間生活していたが故に病的に青白い肌をしている。夏でも黒いローブを着込み、仮面とフードで顔を隠している。隻眼であり、いつも眼帯をつけている。華奢な背格好に不釣り合いな大弓を背負っている。

グライアイ一世、フォモールとして生を受け、フォモールとして育った。しかし、一族の邪神信仰や邪悪な考えに疑問を抱き、一族を離反する。その際に眼球を負傷し、隻眼となった。
その後は人里離れた秘境の洞窟で一人、正体を隠しながら暮らしていた。ある時、洞窟に遭難し傷ついたヒューリンの旅人が訪れた。傷ついたその旅人を彼女は看病した。正体を隠したまま、旅人が回復するまで過ごしていくうちに、二人は親しくなる。
そして、旅人が回復し旅に戻ったあとも、一年に一度二人は逢引きを続けた。
しかしある年、彼女の正体が妖魔であることがバレてしまう。その時から、ぱたりと旅人が現れなくなった。待てども待てども待ち人は来ず。拒絶されたと思った彼女は自分の身の上を呪った。そして彼女は人間になりたいと切望する。もう一度旅人と会い、受け入れてもらうために。人間になる方法を探すため、旅人と再びまみえるため、彼女自身も旅立つことにした。

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