その他（設定・メモなど）

　北欧神話の鍛冶妖精、「ドヴェルグ」のマモノ……なのだが、「ミーム」のマモノとの共生（寄生）状態にある。
　現在は＜東京＞に住むとある富豪のメイドとして働いている。
　平穏に暮らすことを夢見て＜東京＞に来た。自身の目的も同様である。

　身長１３６ｃｍ、３９ｋｇ。

　彼女自身の異質としては、身体から金属製の武具を生成できる。
　しかし、異質に関してそれほど強力な力を持たないため、片手大程度のものしか生成できない。
　精度そのものはかなり高く、ヴィーネが概形を理解していればほぼ完全に作成可能。

　「ミーム」のマモノはヴィーネの脳内に情報として存在している。名前はない（便宜上『彼』と表記）。
　『彼』は「狂乱のミーム」と言える存在であり、取り憑いた相手を狂乱させ、自他もろとも破滅させる危険なマモノである。
　本来は取り憑いた時点で破壊衝動に呑ませることができるのだが、どういうわけかヴィーネとは拮抗状態にある。
　異質の本質は上記の通りだが、副産物として本能的な戦闘行動の代行や、脳内麻薬の分泌が可能。

　ヴィーネと『彼』の出会いは、『彼』の前の宿主が起こした無差別テロの現場に偶然居合わせたことにある。
　彼女は被害者にはならなかったものの、宿主の最期の言葉を聞いてしまい、そこから『彼』が脳内に入り込んだ。
　『彼』は自身の情報をバックドアにして、その人物の脳内に入り込む……とヴィーネは仮説を立てており、自身の状態を殆ど口外していない。
　『彼』が実際にどのように「移動」しているかは『彼』のみぞ知る。

　ヴィーネ自身は「平穏に暮らすこと」が最大の目的となっているが、本質は大きく異なり「無為自然」、いわゆる「あるようにあれ」といった要素が強い。
　また、彼女の考えのベースは個そのものを意識した自由が主である。
　そのため、＜東京＞その他の規範に従う意思を持ちながら、根底では「簡単な回答」を選びがちである。
　さらに、『彼』の影響は部分的に受けており、本能的な行動に対するリミッターが薄くなっている。
　とりわけ破壊的行為に関してはないに等しいと言え、常に「やってしまう」可能性とせめぎ合っている。
　現在は理性が勝っているが、最後にどちらに行きつくかは分からない状態となっている。

　戦闘は本来不得手であるが、『彼』の影響と異質によってそれなりに強くなっている。
　両手に拳銃を生成して四方に掃射する二丁拳銃スタイルを得意とする。

　10/21追記
　メイドとしての勤め先は『金澄家』。「大停止」前から１００年以上続く「金澄製作所」を代々経営する家である。
　＜東京＞に来たものの働き口がなかったヴィーネを拾った恩人らでもある。
　一人娘の「金澄 一華」の傍付きであり、姉妹のような関係を築いている。
　しかしながら現在、「大停止」を折に出現した「神企業」により、「金澄製作所」は縮小の一途をたどっている。
　ヴィーネはその経営の足しにするために「クラン」に所属して稼ぎを得ている。

メモ
適当神企業：「プロメテウス・インダストリー」「加具土命鉄鋼」「亜國製鉄」

以下データ面補足
・全体ハンドアウト：好戦家－常時：あなたは与えるダメージに+1する。
・個別ハンドアウト：暗躍者－シナリオにつき1回、お前が《攻撃のヒラメキ》を使用したとき、ダイスを追加で2個振り、最も大きい値を参照する。
・狂乱（身体）：『彼』の異質も利用した大立ち回り。見た目以上の力も発揮できるが加減は難しい。
・効率主義（身体）：依頼その他を効率的にこなす。もとい、最も簡単な「暴力」で解決を図る。
・武器作成（異質）：片手大程度の金属製品を作成する。少なくとも概形を知っている必要がある。
・メイド（社会）：本職。作法、身の回りの世話がメイン。
・感情抑制（社会）：自身の感情を抑制し、表出させない能力。大抵の要求に答えられるが傷つかないわけではない。
・ベルセルク（全力全壊）：『彼』の得意とする各種脳内麻薬等を利用した「狂乱攻撃」。支配権がどの程度かは別だが、破壊力の面で見れば大差ない。

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