雨切 羽蛇
プレイヤー:綴独
拙に…できることはあるか?
- 分類名
- 付喪神(祟り神)
- 出身地
- 高天原
- 根源
- 自罰
- 経緯
- 謎→棄却
- クランへの感情
- 劣等感
- 住所
- 都区西ブロック
- 強度
- 10
- 耐久値
- 20
- 能力値
-
- 身体
- 4
- 異質
- 6
- 社会
- 3
- 特性
-
- 《刃身》
- 《尻尾》
- 《青銅の共鳴》
- 《風雨の主》
- 《ヒマモノ》
マギ
名称 | タイミング | 対象 | 条件 |
---|---|---|---|
《守護者》 | 効果参照 | 単体 | 2・4・6・8・10・12 |
ダメージの直前に使用する。対象に与えられるダメージを、代わりにお前が受ける。その際お前が受けるダメージを3点減らす。自身不可。 | |||
その他(設定・メモなど)
▼概要
10代そこらの外見をした隻腕の少年・あるいは少女。炎のような橙の瞳。しなやかかつ硬質な靑白い髪。黒い蛇の尾を持つ。髪は手入れをしないと偶に錆びる。手入れをしていても良く錆びる。メンタルで錆びる。
身体のどこでも刃に変えられ斬撃を使えるが、ウタは斬撃よりも共鳴の巫術による災禍の肩代わりを得手とする。
共鳴はダメージの肩代わりの外にも、ちょっとした感情の共有…読心術のようにも使える。
最近は等々力渓谷周辺の森で放浪自給自足生活をしているが、近所のアパートに住むマモノの青年がたまに心配して世話を見に来るため、一週間に一度風呂に入れられ人間らしい食事を食べる。
正体は神剣「アメノハバキリ(天羽々斬)」の付喪神―――では無く、多くの呪いを吸って祟り神と成ったもの。名前は自ら縮めて「アメキリ」とつけ、件の青年が漢字を充てたり下の名前をつけて登録を届け出した。
▼性格
内心に常に負い目や劣等感を抱えて、そこそこの熱意・善意をもって目についた先から人助けをするが、感情表現がド下手くそで能面モンスターなので何を考えているのか分かりづらい。
無自覚マジレス劇ウザモンスター...
▼来歴 というか正体。
※ここから先は込み入っているので読まなくて大丈夫です
ウタは記紀神話に登場する神剣・アメノハバキリ(天羽々斬)の付喪神。
アメノハバキリと言えば英雄・スサノオノミコト(素戔嗚尊)が振るい、記紀神話を代表する荒ぶる龍神・ヤマタノオロチ(八岐大蛇)を切り伏せた剣として、その威名を轟かせてはいるだろう。同じように、神剣/宝剣・クサナギノタチ(草薙剣)を格納した大蛇の尾と打ち合い損壊した逸話もまた有名だ。そしてまさに逸話通り、ウタは傷つき壊れ、人型では左腕に当たる部位を失っている。
一方で…あまり知られてはいないが、諸説はあれどハバキリが最初に斬ったのはとある女神だ。高天原を追放され飢えたスサノオに食事を恵んでしまった、優しき豊穣の女神。阿波の大地を担う神でもあるオオゲツヒメ(大宜都比売)をスサノオは些細な理由で切り捨てた。ウタは自覚している――――――自分は水神よりも先に優しい人を斬ったのだ。
彼は自分が剣の付喪神であることを隠すことは無いが、その銘については頑なに言おうとしない。それもそのはずだ。なにせスサノオノミコトと言えば、昨今では神として…以上に、マモノとして、先の東京湾戦争の扇動者としてその悪名を知らぬものは人にもマモノにも居ない存在だ。先の戦争で彼の所持する神具やそれに類する配下たちは命尽きるまで戦い、残らず命を落とした。
ただウタだけは、マモノとして顕現するや否やスサノオノミコトに「要らぬ」と拒絶された。神話において誰も知らぬうちに彼の神の手に在り、誰も知らぬうちに物語から棄却された剣は、今回もまた打ち捨てられた。
折れた刃では、折れるような剣ではクサナギノツルギに劣るからだろうか。英雄にとって汚点に外ならない、血塗られた過去を帯びているからだろうか。
大停止の瞬間に顕現した彼に、自分の過去の記憶は無い。ただ自分の来歴だけは知っていた。故にウタの心の中心には「自分は罪人である」「自分は捨てられた」「自分は誰にも必要とされない」という巨大な虚空があった。
生まれついた性格ゆえか、表情や態度には決して現れず、傍目には無垢で無感情な人形のような子供に見えるだろう彼・彼女は、その実毎分毎秒他者の役に立てる瞬間を求めている。
トツカノツルギ(十拳剣)という総称でも呼ばれることもあり、同じ総称を冠する神剣・魔剣が別の別の伝承に複数登場する。人間社会の通説における「十拳」とは剣の規格が70㎝程度であることを意味するが、マモノとしての彼らの場合は十振りの兄弟剣に連なる存在であることを示唆する称号だ。
トツカシリーズの剣にはそれぞれ特殊な特性、【異質】に類する権能を有している。
ウタの場合は、刃で触れたものと共鳴し、様々なものを共有…場合により肩代わりすることができる。肩代わりと言えば聞こえはいいが、ものによりそれは奪い取ることでもあり、その性質の畢竟は「斬り殺したものの魂を吸収…即ち自身に宿し、融合してしまう」という現象に至る。それは使用者を強化してゆく性能であるのだが、使用者が不要とした要素は剣の銅や錫に馴染み残留する。
もうお分かりだろうか。
彼が初めに斬ったのは女神では無い。
神話によれば高天原で暴虐の限りを尽くしたスサノオは『髪と爪を切られ追放された』とある。マモノのウタやスサノオが負う来歴は微妙に異なる。スサノオはハバキリによって首を刎ねられた。愛を乞い、母を求め姉に甘え、癇癪を起し多くの罪を犯した荒魂(あらみたま)をハバキリへ移し、天津の神々は望む英雄的精神を持つ神を造り上げた。
命じられとままに悪を演じ、豊穣の力を葦原の中つ国から奪い天界の手中に収め、まつろわぬ龍神を討伐せしめた。
・癇癪を抱えた孤独で幼稚な海神(わだつみ)
・優しく不器用な豊穣の女神
・水と鉄を纏う大蛇
これらの斬り殺してきた者どもの性質が心身ともに混ざり合った、神話が生んだ無辜の怪物。複合神格。呪いの集合。
改めて分類を正そう。雨切 羽蛇は「祟り神」だ。
いわばスサノオの配下の生き残りであり、スサノオ自身の形代とも言えるウタの存在は騒動の起爆剤足り得る。
戦争の傷跡が言えつつあるマモノと人の共存する世界にとって。
またマモノの存在と国際協議によってアマテラスが頂点を追われたことに、少なからず不満を募らせる人間の日本人勢力にとっても。
―――そんな危険な存在でもある彼・彼女が目下求めているのは、今より少しでも胸を張って生きられる平穏な生活だ。
履歴
セッション9.21.にてチンピラにノされ、「拙…やっぱり弱かったんだな」と痛感したため、奥深くに沈めていた荒神の力を部分的に開放することを決心した。荒ぶる海神の力…の、ごく一部。雨雲を散らしたり、水流を若干操作できるようになった。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 強度 | GM | 参加者 |
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1 | 9月21日 | ドュンケレ・ゲレヒティヒカイト | 10 | ざわとたこやき | ツヅリ‐ヒトリ |
ヤクザの人身売買を止めろ!チンピラにはフルボッコにされたけど人身売買してたヤモリ野郎倒したよ!あとのことは怪しい警察に丸投げしました。 |