彼女のなかには記憶が二つある。シオンとしての記憶、ローズとしての記憶だ。
その中のローズの記憶は幸せそのものだ。彼女の記憶はいつ覗いても楽しい。彼女はいろいろな者と仲良くなる才能があったようだ。
弟子の彼との記憶が強く残っている。

もうひとつシオンの記憶はつらいものだ。独りにならないために力をつけなきゃいけない。しかしだれも傷つけたくない。しかし彼女はローズと先生との出会いに救われたようだ。少なくとも孤独ではなくなった。
特に彼については親のような兄のようなとても複雑な感情をいだいていたようだ

二人の記憶の中の彼と先生の顔や特徴を思い出せないのはなぜだろうか？

彼女の最後の記憶は灰滅事件だ
被害が拡大していた最前線でけがを負った武装改宗官を回収し前線を離脱しようとした際、
業血鬼に襲われて致命傷を負うがなんとか瀕死の武装改宗官を一人連れて前線を離脱した。
彼女は負った傷の治りが遅く自分が死んでしまうことはわかっていた。
二人の死にゆく身体をできるだけ遅らせる血奏法を使用し彼女は友人の家へ向かった。
そこで彼女は友人に自分の心臓を彼女に移植してほしいと頼み、彼女を救おうとする
友人を説得し、永い眠りにつく際考えていたのは母のこと、友人のこと、助かるかわからない彼女のこと
そして、彼のこと
彼女は考えているうちにあることに気づいて満足して眠りについた。
この記憶とともにあふれるこの胸の痛みと幸福感など色々なものが混ざった言葉ではとても言い表せないものを愛だというならば僕は愛を知らないのだろう
だからこそ知りたいのだ。愛を

ここでは関わっている三名の名前を
まずはシオンから
シオンの花からですね
花言葉は「追憶」
「追憶」は彼女というよりマリーの意味が含んでいますね。
シオンを表すなら一番はシオン属全般の英語の花言葉「symbol of love（愛の象徴）」
愛を知らないで育ってきた彼女は先生とローズと出会い愛をしります。それは敬愛であり友愛であり家族愛であり……。
彼女は辛い人生を歩んできましたが愛に救われたのでした

次にローズ
バラの花から
花言葉は「愛」「美」
ローズは母の山茶花を作ったときにRPの一環で名前を決めました
5本のバラで「あなたに出会えてよかった」
これは山茶花の心情を表していたんですがローズの設定を深めていくうちに彼女自身の意味を強くもちました
彼女の人生の目標は母のような恋をして深愛を知ることでした。
愛がたくさんあったがゆえ博愛になりましたが深い愛を持つことはなかった人生でした。
しかし彼女は最後に満足して眠ります

まさしく美しく愛にあふれた彼女にぴったりな名前です

次にマリー
名前はローズマリーの花から
色々あるので意味を持つ花言葉だけを
『追憶』『記憶』『あなたは私を蘇らせる』『変わらぬ愛』『私を忘れないで』
これだけで彼女を表すにはじゅうぶんだと思います
彼女の行動指針はローズが表に現れる性格などはシオンが影響を与えています
しかしそれらは記憶なだけで彼女のアイデンティティではない
彼女は二人が混ざった新たな人格です
彼女は影響はされていますが自身の強い考えで愛を知りたいのです。