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「こういう時、言うべきことがあるだろう？感謝だよ、感謝。ほら子供でも言えるんだからさぁ」

善行、というか他人に感謝されるのが大好きなド変態。
有り余る資産と科学的才能を活用して、日夜人の役に立つ研究をしている。
人の役に立ちたいというよりは、本当にただ他人から感謝されたい。
如何に効率よく感謝を得られるかと検討した時期もあり、一歩間違えればマッチポンプもしかねなかったがギリギリ理性が勝ったらしい。

最近は主にSIDで業血鬼関連の研究をしており、発生のプロセスや吸血鬼への回帰法を調べている。
またプライベートでは血奏法を応用したエネルギー生成など、吸血鬼の存在を人類の発展へ繋げられないか研究中。
若干、倫理観には欠けていることは自覚しているよ。

幼少期の頃から科学に対する素養が秀でており、ませた達観が家族との間に大きな亀裂を生んだ。
その亀裂がどれほど傷になっているか理解する前に両親が他界したことで、どうしようもなく膨れ上がったコンプレックスになってしまった。
ただ褒めてほしかったと泣きじゃくる幼子を、慰める為だけに彼女は世界の一つや二つ救って魅せるだろう。