設定・その他メモ

人間の両親の元で生まれ、育てられた半鬼。
母親が妊娠中吸血鬼に襲われたのか、それとも不義の子だったのかは、楓本人は知る由もない。
表立って虐げられてはいなかったが、両親からも陰で気味悪がられていた事を子供ながらに悟っていた。
その為、“せめて良い子でいなくちゃ”と、何があっても笑顔を絶やさないようにしていた。その頃の名残が今も残っている。
自分でお金を稼ぐ手段を得た後は、自ら家を出たため、現在家族とは絶縁状態。

働き出してからコツコツ貯めたお金で、夜の時間にのみ開くカフェを開店。
行き場のない者達や夜にしか生きられない者達へ、束の間の休息と癒しを提供出来るような空間を目指していた。
人も吸血鬼も分け隔てなく受け入れていたのが仇となったのか、SIDの討伐対象となった吸血鬼を店に匿ったとの通報から捕獲された。
特別協力者となる代わりに、以前と変わらず皆の憩いの場に身を置いていたいという願いが叶い、ロナンと血契を交わすことになった。
ロナンの喫茶店を共に切り盛りしており、料理や珈琲は楓の担当となっている。

幼少期の記憶からか、他者から疎まれる事を恐れており、相手を否定するのが大の苦手で八方美人のきらいがある。
相手から好意的に接されればこちらも同じ様に返したいと望み、逆に嫌悪されれば身を引いてしまう。

また、自身の体質である爛血を酷く恥じている。
過去に爛血により家族を傷付けてしまった経験から、日常生活ではなるべく肌を見せないような服装をしている事が多く、お店では必ず手袋をしている。