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167ｃｍ

彼女は「彼」と二人でペアを組んで様々なことをやっていた。「彼」も人間だったので血盟は結べなかったが、それならそれで、対人を専門としたエージェントとして活躍していた。二人とも人間としてはトップレベルではあったが、種族そのものが違う業血鬼には無力であった。
ある日彼女は簡単な依頼を遂行していた。ただの調査である。だがそれは間違いであった。根底には業血鬼がいたのだから。調査が終わって帰ろうとしたとき、その業血鬼に見つかり戦闘になった。彼女は人間なりに善戦したが、やはり無理があり、戦闘中に片腕を切り落とされた。その後は一方試合でそのまま殺された。何を思ったかその業血鬼は彼女を連れ去り、烙印を刻んだ。
そこから先はわからないが、彼女はある森の中で一人目を覚ました。業血鬼がここに捨てたのかそれとも落として見つけられなかったのかはわからない。ただ彼女には見知らぬ土地に落とされたという事実でしかないのだから。そこからは地獄だった。吸血鬼だとわかるや否や皆殺しにかかってきた。エージェントとして培った戦闘力はあったのでそれで返り討ちにすることもできたが、彼女は愛する「彼」を見つけるため逃げ続けた。ただそれにも限界があったのだ。彼女は心に決めた「彼」以外とは血盟を結びたくなかったが、仕方なく組織に雇用されることにした。

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