ゆとシートⅡ for BLP(ブラッドパス) - ゆと工公式鯖

仮 - ゆとシートⅡ for BLP(ブラッドパス) - ゆと工公式鯖

プレイヤー:ほいち

吾輩に頼み事、か……。船洋の芋羊羹を一棹で手を打とう。どうだ?

ファクター
吸血鬼
起源
源祖
流儀
界律
練度
1
能力値
6
12
副能力値
耐久値
26=(6+20)
先制値
16=(12+4)
外見年齢/実年齢
30代半ば/1000歳以上
性別
所属
SID
灰滅事件後に対鬼組織同士の約定によりSIDに貸し出される。
過去
宿敵
「貴様だけは殺さない。これは憐れみだ。……俺と同じ屈辱と絶望を永遠に味わい続けろ」。そう、”奴”は言った。
経緯
興味
唯一の友人となった”彼”。その彼は、あの人間と自分を「希望」だと言った。面白い。乗ってやろうじゃないか。
欠落
希望
吸血鬼も人間も希望を捨てない。その心理の不可思議を考えるだに興味が尽きない。
外見的特徴
傷跡
”奴”から瀕死の傷を負わされた。四肢の全ての関節に捩じ切られたような傷跡。
住まい
店舗
神保町の古本屋に間借りして暮らしている。
使用武器
鋼糸
夕鋼製の鋼糸。生身で触れると自らもただでは済まない。また、吸血鬼としての固有の能力を用いる際には、時空間の因果を断ち切る刃ともなる。
傷号
聖血
生誕地であるポーランド中部に領地を持ち、現地の人間の怪我や病を癒すことで信仰を集めてきた。

血契:

プレイヤー
信念/職能
年齢
性別
喪失

痕印

位置
形状
相手からの感情1
相手からの感情2
約束

血威

名称タイミング対象解説
絶命共撃(ナイトレイド) いつでも 単体※ あなたと[パートナー]で1枚ずつ手札を捨てる。対象の[捨てたカードの数値の合計]以下の[生命カード]1枚を破壊する。
幻想鏡界(ファンタズム) 解説参照 単体※ 対象が[タイミング:攻撃]ではない〈特技〉を宣言した際に使用する。(〈業の鎧〉と〈根源解放〉を除く)。その〈特技〉は効果を発揮しない。
断裁絶刃(グランドフィナーレ) 攻撃 単体※ 対象の[生命カード]1枚を、スートと数値を無視して破壊する。

特技

名称タイミング対象代償条件解説
武器攻撃 攻撃 単体 手札1枚 なし 対象の7以下の[生命カード]1枚を破壊する。
霧の御身 常時 自身 なし なし あなたが受けるダメージを2点軽減する。[後手PC]の場合はさらに2点軽減する(合わせて4点軽減)。
恋人よ、腐り果てよ 開始 単体 ハート絵札1枚 なし ラウンド終了まで。対象の【先制値】に+[あなたの【血】]し、〈特技〉で破壊できる[生命カード]の数値に+1する。
傷号:聖血 解説参照 単体 1枚 ラウンド1回 この〈特技〉は[準備][終了]のどちらのタイミングでも使用可能。対象とあなたの【耐久値】を[この〈特技〉の代償で捨てたカードの数値+5]点回復する。

設定・その他メモ

希望というものが何なのかわからない。希望がわからないから絶望することもまたない。世の吸血鬼も人間も希望というものを縁として生きているらしいということだけは知っている。希望がなければ吸血鬼も人間も生きていけないのだという。例外は業血鬼だ。奴らは己の根源に対する果てしない渇望を満たすためだけに他者を殺し続ける。そこにあるのは虚無だけだ。希望を持たない自分の心は、人間は勿論のこと、吸血鬼よりも業血鬼に近いのかもしれない。もし、自分が業血鬼となったら、渇望を満たすために殺戮を行う、その瞬間だけでもまやかしの希望を味わうことができるかもしれない。そう思うこともある。だが、誇り高き源祖として、そのような愚を犯すほど堕落はしていない自負がある。それにしても、どれだけ悲惨な目に遭っても人間は希望を失わない。それが理解できない。悠久の時を生きる吸血鬼と違って、人間の生命は儚い。その彼らがどうして、あるかどうかもわからない希望に縋って、心から信じることが出来るのか。儚いからこそありもしないものに縋ろうとするのか。千年余りの間に、希望が打ち砕かれるまでの始終を何度も繰り返し見てきた。希望など存在しない。仮に希望があるように見えても、それは誤解と偶然の集積のうえに存在するように見える蜃気楼に過ぎない。にも関わらず、吸血鬼も人間も希望を捨てない。その心理の不可思議を考えるだに興味が尽きない。

変晶血の一種である”聖血”の持ち主。生誕地であるポーランド中部に領地を持ち、現地の人間の怪我や病を癒すことで信仰を集めてきた。優しさからではなく、源祖として責務として弱きを守るための行為であったが、あるとき癒しを得た人間や吸血鬼がその目に「希望」を宿すことに気付く。同時に、彼らがその後、必ず「希望」を打ち砕かれる運命にあることも。愚かだとは思わない。だが、ただただ不思議だった。数百年、希望を永久不変のものにする者が現れることを期待して、人間や吸血鬼を癒し続けた。その威光に人間の騎士団や異端改宗室も下手に介入することが出来ず、血族も含めて人間に危害を加えることもなかったために、討伐対象からは除外されていた。こうして彼と、その血族の繁栄は隆盛を極めることになった。……あの業血鬼が現われた夜までは。「希望」はまやかし。いつか必ず打ち砕かれる時が来る。ゆめゆめ忘れてはならない。

夕鋼製の鋼糸。生身で触れると自らもただでは済まない。そのため、特殊なグローブで防護したうえで操っている。業血鬼の身体を焼き切る以外にも、微細なコントロールによって人間を拘束したり、様々な物に鋼糸を絡めて高所に移動したり、高速移動するなど、応用的に用いることも可能。また、吸血鬼としての固有の能力を用いる際には、時空間の因果を断ち切る刃ともなる。

かつて支配地域の街を飢えた夜者と半鬼の群れが襲撃する事件があった。血族と共に殲滅したが、憐れみからまだ幼い半鬼を一体見逃してやった。その数十年後、彼は業血鬼となって復讐のために舞い戻った。血戒の前になす術もなく無力化され、血族が皆殺しにされる一部始終を見せつけられる。「貴様だけは殺さない。これは憐れみだ。……俺と同じ屈辱と絶望を永遠に味わい続けろ」。そう、”奴”は言った。

”奴”から瀕死の傷を負わされた。その傷跡。四肢の全ての関節を一つずつ、楽しむように捩じ切られた。自らの聖血の効果で傷は完治はしたが、異端改宗室に発見されなければ血を失い過ぎてそのまま衰弱死するか、動けないまま陽の光に焼かれて死んでいたかもしれない。

瀕死の傷を負った状態で異端改宗室に回収される。それから数十年の間、組織内で厳重に拘束されていた。協力を拒んだが聖血に価値を見出されたために生かされる。その後、自由意志を無視されて聖血を利用され続けていた。灰滅事件後に対鬼組織同士の約定によりSIDに貸し出される。

血族も守るべき者も身体の自由すら、すべてを失った後、唯一の友人となった”彼”。その彼は、あの人間と自分を「希望」だと言った。面白い。彼は自分に何かを伝えようとしたのか。それとも、悲願達成のため協力を取り付ける方便か。どちらにしろ、乗ってやろうじゃないか。それもまた一興だ。

神保町の古本屋に間借りして暮らしている。店主はSIDの特別協力者として吸血鬼や業血鬼に関する古書を収集している。彼女の手伝いで、夜更かし(昼更かしといったほうが正確か)しながら、店番をするのが日課。店番と言っても客は少なく、ほとんど日がな読書の興じているだけだが。

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