ラケフェット
プレイヤー:鬼九郎
- ファクター
- 吸血鬼
- 起源
- 源祖
- 流儀
- 奏者
- 練度
- 1
- 能力値
-
- ♥血
- 7
- ♦想
- 11
- 副能力値
-
- 耐久値
- 27=(7+20)
- 先制値
- 15=(11+4)
- 外見年齢/実年齢
- 10代後半〜20代前半/約3000歳
- 性別
- 吾等にそのような区別など必要か?
- 所属
- SID
長の幼子が好ましい。故に力を貸している。
- 過去
- 願われて
彼の王の偉業の一つである神殿にて、吾は吾等に願われて生じた。吾は吾等であり、吾等は吾の祖である。
- 経緯
- 協力
吾が吾等である以上、SIDに力を貸さぬ理由がない。よくぞ、吾等が悲願を果たしてくれた。
- 欠落
- 愛
吾等が彼の王より簒奪したもの。彼の王が吾に願ったもの。これを識ることこそが吾の責務であり贖罪である。
- 外見的特徴
- 装飾品(頭)
この首飾りは吾等の王より託されたものだ。断りもなく触れるならば斬り捨てるぞ
- 住まい
- 施設内
この場所にいる全ての人の子は吾等が護る存在だ。ならばここに住むのは至極当然のことだろう?
- 使用武器
- 儀礼剣
エメラルドの装飾が施された美しい儀礼剣。
「あなたがそう思うなら、私もそれに従おう。」
血契:禪堂 蓮牟
- プレイヤー
- 珠岡
- 信念/職能
- 義士/戦衛
- 年齢
- 20
- 性別
- 女
- 喪失
- 身体(髪色)
痕印
- 位置
- 手の甲
- 形状
- 月
- 相手からの感情1
- 尊敬
- 相手からの感情2
- 安心感
- 約束
- 愛とは何か教えてほしい
血威
| 名称 | タイミング | 対象 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 絶命共撃 | いつでも | 単体※ | P151 |
| 幻想鏡界 | 解説参照 | 単体※ | P156 |
| 交響鳴動 | いつでも | 場面(選択) | P159 |
特技
| 名称 | タイミング | 対象 | 代償 | 条件 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| 武器攻撃 | 攻撃 | 単体 | 手札1枚 | なし | 大正の7以下の[生命カード]1枚を破壊する。 |
| 導蝶ソナタ | 攻撃 | 単体※ | ダイヤ1枚 | なし | P174 |
| 血を分けし者 | 調査 | 自身 | なし | なし | P168 |
設定・その他メモ
『吾の名はラケフェット。至高の栄誉を賜りし者。この名は彼の王の栄光の証明である』
一人称:吾等(われら)、稀に吾(われ)
二人称:オマエ、貴様(敵に対して)
SIDに所属している吸血鬼。年齢も性別も不明・・・というよりも、対面した相手にとって『最も好ましく感じる姿』をとる。そのため幼い少年や年頃の乙女、妙齢の美女、上品な紳士など様々な姿を持つが、現在は血盟の好みに合わせた姿をとっている。一応選ばないだけで『本来の姿』もあるらしい。
組織の中でもトップクラスの古参の吸血鬼であり、日比屋課長曰く『設立直後に自ら協力を申し出てきた』とのこと。本人はその理由について『吾等にとっては当然の事。むしろ助力しない吾等などがいれば即刻首を落としている』としか語らない。
人間に対してものすごく友好的であり、一度庇護下においた人間に対してこれでもかと可愛がる・・・が、本人が『愛』の概念を理解出来ないため微妙に方向性がずれることもしばしば。血盟に対しても力を貸す対価として『愛とは何かを教えること』を要求している。そして教わった『愛』を血奏法で作成した書物に書き留めている。曰く『吾はこのために願われたのだ』とのことだが・・・?
実はもう一つ名前があるらしいが、ラケフェットは黙秘している。
履歴
反転で読める長文裏設定
『ラケフェット』。僕の愛した花の名を持つ子。どうか、君は―――
『シクラメン』。それは世界で初めて血契を交わした王の愛した花―――
ラケフェットの正体。それは古代イスラエルの最盛期を治めた王であり、夜の世界においては吸血鬼に助力し、『血契の発見』及び『原初の業血鬼の封印』を成し遂げた偉大なる王『ソロモン』。その使い魔である悪魔達の『73柱目』である吸血鬼。その真名を『エディドヤ』という。
ソロモン王は類稀な魂を持ち、72柱の吸血鬼と血契を結んでいた。しかしその代償は決して軽いものではなかった。『愛多き王』と呼ばれた彼は、血契の代償として『愛』を失ったのである。それ故に王は『より効率的に』国を治め、自国に繁栄をもたらした。しかし彼の慈悲深さや民を愛する優しさを好ましく感じていた吸血鬼達にとって、王の姿はとても痛ましく映った
『ソロモンが吾等が奪った愛を取り戻せるように』『再び世界を愛することが出来るように』。そんな72柱の吸血鬼の願いから『王の愛した花』は―――『王に愛されるもの』は発生した。他の源祖達とは違い、戦う力を持たない非力な存在として発生した彼女は『王に愛を与えられる存在』として、彼女を生み落とした72柱から溺れるほどの愛情を与えられて育てられた。
しかし少女は生まれた瞬間から『愛』というものが理解出来なかった。けれどそれを口にすれば自分を『愛する』存在を悲しませることを察していた彼女は分からないなりに理解しようとした。その努力が報われたのがソロモン王の死の瞬間だった。
王は『愛』を失ったことを悔いてはいなかった。愛することは出来ずとも、信じることは出来る。喜ぶことも、守るべきものに関心を向けることも出来る。他者を案じる事も出来る。何より血契は自身が望んだことであり、『愛の喪失』は『代償』ではなく『対価』であると語った。だから自分達が苦しむことはないのだと。心残りがあるならば、自分をそれだけ愛してくれた72の得難い友と彼等が愛した一人娘との時間がもうすぐ終わってしまうこと。死の床に伏した王は『友』と『友の娘』に向けて語った。
『72の友よ。今まで僕のためによく尽くしてくれた。君達と過ごした日々は辛く苦しいこともあれど、とても幸せな日々だった』『いつか僕の施した封印が解ける日が来るだろう。その時はどうか、僕の血を引く子供達を守ってほしい』。彼は72の友に向けてそう言った。
『エディドヤ。僕の友達を支えてくれてありがとう。僕のために頑張ってくれてありがとう。その献身への感謝として、君に新しい名前を贈らせてほしい』『―――ラケフェット。僕の愛した花の名を持つ子。どうか、君は―――何にも囚われず、好きに生きてほしい』。―――それが、吾等の愛した人の最期の言葉だった。
王の死後、吾等の選ぶ道は様々だった。王の墓を守ることを選んだ者。王の旅路の伴となるべく陽の光の下に進んだ者。王の血脈を守るべく、外つ国へ旅立つ者に付き従った者。ラケフェットは『識る』ことを選んだ。彼の王が失ったもの。吾等が与えてくれたもの。その正体を知るために。旅立ちの守りとして吾等から渡された『シャムシール・エ・ゾモロドネガル』を携えて、吾等の友の力になるために『星守の鍵』を首飾りにして、ラケフェットは今日も好きに生きている。