設定・その他メモ

１７歳と言ってはばからない３７歳の女研究者。
羞恥心とか善悪とかの感覚が非常に薄い。その割に口では恥ずかしいとか言う。その服で何を今さら。
お嬢様育ちで所作は上品。また普段象牙の塔にこもっているので、世間のことはあんまり分からない。
宝石類を用いた魔術の研究をしており、誰でも安価に魔術の恩恵にあずかれるよう日々研究に余念がない。
研究者の性なのか、知的好奇心が非常に旺盛で、自分の研究に関係ないことでも何でも知りたがる。
本人曰く、乙女。あとドレスがウエディングドレスモチーフなことには触れてはいけない。
大きな帽子からは、割といろんなものが出てくる。乙女の秘密が詰まっているそうだ。詳しく触れてはいけない。

何の星の因果か、近しくなった者がよく死ぬ。特に、手袋を外して触れた相手が。
そのため、自分から人に触れるのを極端に避けようとする。手袋もできれば外したくない。
温もりを喪失したのは、誰かに触れる機会が減ると逆に歓迎している。誰からも触れたがられないだろうから。
自分のためと言っている研究が、「誰でも」使えるものなのは、実際には自分のためではないからだ。
「あらぁ、もちろんわたくし自身のためですのよ。誰でも使える研究でないと研究費がおりませんもの。
　誰でも使える、ということは、つまりわたくしはジャブジャブ使えるということですわ💜」

３年前。４０歳ほどであった共同研究者が赤災の夜で死亡した。
共同研究をしているからには、どうしても直接手で触れる機会をなくすことはできず、
だからこそ失うことを恐れて一番強い宝石を渡していたのに。
レーベルツェード奇劇団のせいで、と言ってはいるが、自分のせいだという思いは消えない。

響子ちゃんから共同研究者の親族だという吸血鬼がSIDに入ったことを聞かされて、一も二もなく会いに行った。
誰にも見せてはいないが、彼の死を悔やみに悔やみ、彼のためにできることは何でもしようと思っていたのだ。
表立っては、もっと軽い態度で、彼を亡くして困ったとでもいうようにジニアに血盟を迫った。
「レーベルツェード奇劇団でしたかしら。お灸をすえて差し上げなくては、わたくしの気が済みませんわ♪」

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