「…俺さ、無意味に死にたくないんだよ」
「あの時、俺を逃がす為に死んだ皆に、顔向け出来る様な死に方をしたい」
「あの時、俺を逃がした事に意味はあったんだって思って貰いたいんだ」
「…君が何で俺と血盟結ぶのかなんて分かんないけど。まぁ、何もトロフィーを取りに来た訳じゃないだろうし」
「使う為に来たんだって思いたい。だからさ」
「仕事でも、夢でも、何だったいい」
「俺を上手く使ってくれ。俺に役割を与えてくれ。俺が生きてた意味を、何でもいいから残して欲しいんだ」
「これが俺からの約束。どう？」

1,ショッピングモールで業血鬼の襲撃に遭う。子供だった事もあり家族や大人に庇われ逃げていたが、逃亡の甲斐なく死亡。
2,…したのだが、夜者になる形で吸血鬼に。だが吸血鬼になった後、自我を取り戻す頃には件の業血鬼は討伐されていた
3,その後子供だった事、ある程度利用できそうもあった事もあり斬鬼衆に拾われ訓練をして過ごす
4,ある程度の訓練後、半ば奴隷のような形で当時の血盟相手と血盟を結び、数年間仕事をし続ける
5,当時は業血鬼への恨みもあり精力的に仕事をし続け、さほど自分の境遇にも不満を抱いていなかったが、仕事を続ける果てで『僕は何してるんだろうな…』と思うように。段々と当時の勢いはなくなっていった
6,そしてある時、血盟相手が死亡。お互いに利用だけの関係だったが多少の情は抱いていたらしい。
7,獄中で繋がれながら、新しい血盟相手を探されていた所に現在の血盟相手と出会い、血盟を結ぶに至る
8,その後は彼女の指示に従う様にして仕事を続けている。今の目標は『貰った命に何かの意味を与えて使い切る事』

名前/夏井　花凛
性別/女
年齢/32(当時)
家族構成/夫、息子
所属/斬鬼衆
備考/現在は独り身。[星守の鍵]を保持

業血鬼によって家族を失う。その後、斬鬼衆で確保されていた夜者である音原整理と血盟を結ぶ。いくつもの精力的に任務を熟していた優秀な隊士だったが、3年前の赤災の夜にて殉職。保持していた“星守の鍵”は行方不明。
遺品は引き取り人が居なかったが、新たな血盟を結んだ音原によって引き取られた。