容姿・経歴・その他メモ

身長

177

体重

髪

ブロンド

瞳

青

肌

白

経歴

飛空艇に乗ったことがある
才能を絶賛されたことがある
冒険に誘われたことがある

＊マジックガード
用法：1H　必筋：10　回避：＋1　防護点：4
1ターンに一度、指定した半径10m/1体の前に魔法の盾を出現させる。その者に敵が攻撃した場合、必中となる代わりにダメージを肩代わりする。

物心がついた時にはスラム街で暮らしいていた。いつも顔が似た子と一緒にいた。確証はないけど、お互いにお互いが唯一の兄弟だって分かってた。子供がスラムで暮らすのはとても厳しい。いつもいつもお腹が空いてた。生きるために盗みをしたこともあった。
ある冬の日のこと、その日も食べ物に困って街を2人で彷徨いていると男のドワーフにぶつかった。2人でドワーフに謝ったとき食べ物のいい匂いがして、見上げるとドワーフは食べ物の入った紙袋を抱えていた。それを見た途端、2人してお腹をぐぅと鳴らせば相手は豪快に笑い食べ物を分け与えてくれた。近くのベンチに座って貰ったものを食べながらドワーフに身の上について聞かれ、自分たちはスラム街に住んでいると答える。すると、「じゃあ、ウチへ来ないかお前達？」そう声をかけられる。ドワーフは飛空挺の船長だった。
それから数年が経ってからもアルフレッドは兄弟と共に空の旅を続けていた。何度か立ち寄った街で冒険者にならないかと誘われた事もあったがなんとなく断っていた。そんなある時、アルフレッドは図らずともハイマンの乗組員を侮辱してしまい、彼は艇から降りてしまう。仲間が笑った顔を見たかっただけなのにどうしてこんなことになってしまったんだろうと落ち込み、悩んでいる時に声を掛けてくれたのは片時も離れず一緒にいた兄弟だった。
『あのね、アル。アルは昔から勇気があって、優しくて、自分も周りも笑顔にできる……僕にとっての…ううん、きっと僕だけじゃない。これまで出会った人、これから出会う人達のヒーローなんだ』
『でも、俺は彼を…』
『うん、怒らせちゃったし挙句の果てには喧嘩別れしちゃったね。僕たち、小さい頃から飛空艇に乗ってるから良識が狭いところがあるでしょ？たぶん、彼が怒っちゃったのはそれが根底にあると思うんだ。本物のヒーローとしてそこが足りないのは由々しき事態でしょ？だからね、アル。冒険者になっていろいろ冒険してみたらどうかな？そうしたらヒーローとして君に足りないものを得られると思うんだ』
『冒険者かー…君と一緒ならそれもいいかもね』
街で冒険者に誘われた時はあまり心に響かなかったのにマシューに言われたらストンと納得することが出来た。兄弟と一緒なら楽しそうだと顔を綻ばすアルに対してマシューは顔を陰らせた。
『…ごめんね兄弟。僕は一緒には行けないや』
『どうして？！俺たち、いつも一緒にいたじゃないか！』
思わず立ち上がったアルフレッドに、兄弟はさらに申し訳なさそうに眉間のシワを深くする。
『僕、あんまり身体強くないし…それに肺の病気があるから、過酷な冒険にはきっとついていけないと思うんだ。僕だって冒険には憧れるよ？でも、何より君の足を引っ張るようなことだけは絶対にしたくないんだ。滅多に言わない僕のワガママ、聞いてくれるよね兄弟？』
『…ずるいよマシュー。困ったな、そう言われたら断れないじゃないか』
泣きそうになってしまうのを堪えて、アルフレッドはくしゃくしゃに笑ってみせる。
『俺、本物のヒーローになって、いつか必ずこの艇に帰ってくるよ。可能なら、君のその病気を治す薬を持って。だから…待っててね、マシュー』
『本当？ふふ、楽しみにしてるね。あ、帰ってくる時は冒険のお土産話もたくさんあると嬉しいなぁ』
『もちろんだよ！その時は君のヒーローが活躍した英雄譚を沢山聞かせてあげるからね！！』
夜が空けるまで2人は語り明かし、次の日船長に話をつけた。3日間で準備をして、4日後の早朝、アルフレッドは飛空艇の船員に見送られ冒険への第1歩を踏みしめた。

以前は飛空艇に乗組員として旅をしながら冒険記を書いていた。今は双子の兄弟に土産話を聞かせるために冒険記を書いている。

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