“潮霧神”カラナエル
(第一の剣/小神:エルゲ地方)聖印と神像
聖印
形状:
聖印は円形を基本とし、その中心にカラナエルの神聖な力を象徴するシンボルが刻まれています。円の内側には、波のような流線がぐるっと一周しており、海の永遠の流動性を表現しています。
中心のシンボル:
中心には、三つの重なり合った渦巻きの形が配置されています。この渦巻きは、海の中心に潜む力と、無限に続く海流を象徴しており、カラナエルの神の深い神秘性を表しています。渦巻きは、穏やかでありながらも力強さを感じさせ、全てを包み込むような存在感を持っています。
外周の模様:
聖印の外周には、泡と水しぶきのような模様が刻まれており、海の生き物たちが息づく力強い自然を表現しています。これにより、カラナエルの存在が常に海と共にあることを強調しています。水流が外へと放射状に広がっている様子が、カラナエルの影響力が広がる様子を示唆しています。
色彩:
聖印の色は、深い藍色と銀白色が基調となっています。藍色は海と深海の神秘、銀白色は月光のように清らかな力を象徴し、カラナエルの神聖さと海の美しさを表しています。
神像
姿勢:
神像は、海の力を象徴する存在として、優雅で力強い姿勢で立っているような形になります。片手を広げて上に掲げ、もう片方の手は海面を撫でるように下に向けて、海の流れを操る力を示しています。この姿勢は、カラナエルが海の流れを自由に操り、あらゆる生命を守る存在であることを強調しています。
衣装:
神像の衣装は、貝殻や海藻を模した装飾が施され、青緑色や透明感のある素材で作られています。衣装の下には、波模様や泡のような模様が刻まれ、海の生き物との繋がりを表しています。海の精霊のように、神像は自然の一部であることを示しています。
顔立ち:
顔は静かでありながら、目元には優しさと神秘的な力強さを持った表情が浮かび上がっています。瞳は深い海の色で、遠くを見つめるような視線をしており、神秘的で魅力的な印象を与えます。髪は長く、流れる海藻のような質感で、顔周りを美しく飾っています。
装飾:
神像の頭部には、海の王冠のような装飾が施されています。これは、海の精霊や王としての威厳を示すもので、貝殻やサンゴ、海水晶が組み合わさった美しい冠です。冠には神殿の象徴的な模様が彫られており、神の支配力を象徴しています。
基盤:
神像の台座は、海の波の上に立っているような形をしており、波が繋がるように台座の形状は連続的に流れるデザインが施されています。台座の周囲には、海中の生き物の彫刻や海藻が絡まり、海の底から湧き上がる力を表現しています。
色彩:
神像は、銀白色や深海の青で塗られており、所々に淡い緑色や光沢のある青が施されて、海の中で光を反射する様子を表現しています。全体的に幻想的で神秘的な雰囲気を醸し出しており、見る者に強い畏怖の念を抱かせるようなデザインです。
神格と教義
神格
カラナエルの神格
名前: カラナエル(Kalanariel)
称号: 海の女神、深海の守護者、流れの神
神格:
カラナエルは、エルゲ地方の海域を支配する海の女神であり、海の底深くで生まれたとされる存在です。彼女はかつて生きていたエルフの巫女であり、海にその命を捧げて神格化されたと言われています。カラナエルは、海の力をもって生命を創造し、絶えず変動する海流のように、すべての命を導く存在です。彼女の神格は海に棲むすべての生物、特にマーマンたちに強い影響を与えており、海の調和と生命の繁栄を守る存在とされています。
カラナエルの象徴は、流れる波や泡の中で舞う魚などであり、海そのものを象徴するものです。彼女の力は海の穏やかな部分から、暴力的で破壊的な海流まで、あらゆる面を包括しています。
教義
海の流れを尊重せよ
海は常に変化し、どんなときでも流れ続ける。信者は海の流れを理解し、その無限の循環を尊重することを求められます。これは、すべての命は流れの中に存在し、決して止まることはないという教えに基づいています。流れに逆らうことなく、運命を受け入れ、全てを流れの中で活かすべしと説いています。
破壊と再生のサイクル
海は時に破壊的であるが、その後必ず再生が訪れることを信じる教義です。カラナエルは生命のサイクルを司る神として、死と再生の連鎖を強調します。暴風や荒波も、最終的には新たな命を育むために必要な過程であると考えられています。この教義は、信者に対して困難や苦しみを乗り越える力を与え、死を恐れずに生きることを奨励します。
永遠の循環と変化
海は決して止まらず、絶え間なく流れ続けるものです。信者は、常に変化し続ける世界の中で、どんな状況にも適応し、流れに身を任せることを学びます。海の流れに沿って、無駄に抵抗することなく、変化の中で自己を高め、自然と共生することが教えられています。
奉仕と自然の保護
カラナエルの信者は、海や自然を保護し、環境の浄化と維持に努める義務を負っています。海の神殿では、環境保護や海洋生物の保護活動が奨励され、信者は直接的な行動を通じて、神の意志を実現することが求められます。海を愛し、尊重することが信者の義務であり、海の生物や環境を守ることこそが、神への奉仕であると教えられます。
格言
「海の流れに逆らう者は、風の音も聞けぬ。」
「波は必ず戻る、だがその後に来るは新たな波。」
「海は何も言わぬ、だがその全てを知る。」
特殊神聖魔法
- 2
- 【シー・
ブリーズ】
- 消費
- MP5
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 消滅
- 概要
- 対象のHPを「魔力」点回復
- 効果
癒しの潮風を吹かせ、対象のHPを「魔力」点だけ回復します。
この魔法は「分類:魔法生物」「分類:魔動機」「分類:アンデッド」にも効果を与えます。
- 4
- 【ホーリーミスト】
- 消費
- MP6
- 対象
- 1エリア(半径3m)/
空間
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 30秒(3ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 聖なる霧で包み、回避力判定+2
- 効果
聖なる霧を発生させ、空間内に居るキャラクターを身軽にします。
空間内のキャラクターは回避力判定に+2のボーナス修正を得ます。
「分類:蛮族」「分類:アンデッド」のキャラクターはこの効果を得られません。
- 7
- 【タイダルフューリー】
- 消費
- MP10
- 対象
- 1エリア(半径3m)/
5
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 半減
- 属性
- 水・氷
- 概要
- 威力10ダメージ
- 効果
激しい潮流が敵を押し流し、対象に「威力10+魔力」点の魔法ダメージを与えます。
対象が水中に居る場合、ダメージが+3点されます。
このダメージの追加は対象が抵抗に成功しても発生します。
- 10
- 【ブレス・
オブ・ タイド】
- 消費
- MP10
- 対象
- 1体全
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 1時間
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 対象に潮流の加護を与える
- 効果
対象に「[常]水中適性」を付与し、水中で自由に行動できるようにします。
また、対象が水中に存在する、あるいは海水に浸かっている場合、行動判定に+1のボーナス修正を得ることができます。
- 13
- 【カラナエル・
エンブレイス】
- 消費
- MP30
- 対象
- 全エリア(半径20m)/
空間
- 射程/
形状 - 術者/
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 海棲生物、エルフ、マーマンなどを蘇生する
- 効果
カラナエルの抱擁が死者を包み込みます。
効果範囲内にある死亡した海棲生物、エルフ、マーマンなどは蘇生されます。(海に生息している者であれば何でも)
この場合、キャラクターの頭部と背骨がほぼ完全な状態で残っていなければなりません。
この魔法によって蘇生したキャラクターは"穢れ"を得ることはありません。
ただし、寿命によって死亡したキャラクターは蘇生することができません。
この魔法は1日に1回しか行使できず、行使に1時間が必要かつ海中に術者が存在している必要があります。