容姿・経歴

本名　ローランド・ウィーズリー

身長　168cm

体重　56kg

経歴
B-5-4：役に立たない得意技がある
B-2-1：異種族の街で育った
B-5-2：魔物を倒したことがある

冒険に出る理由　最高の冒険者になるため

性格

誠実で活発な少年。外に出るのとその景色を見るのが好きで、新天地に来るたびに目を輝かせる、ある意味根っからの冒険家。
人情も厚く、人々を笑顔にしようとしたり、相談に乗って話を聞こうとしたりする。
また妹想いな兄でもあり、隙あらば家族の昔話を口ずさむこともある。

設定

幼少期

　国家に仕える兵士の家の生まれ。父やその同僚に、幼い頃から武術を学ばされる。「男なら、大切な人を守るためにも強くあれ。」その教えに小さい頃から納得し、現在までの体格になれたのは、妹のマウアーの存在が一番の理由だ。
　彼女は純粋で素直でいい子だった。彼女はよちよち歩きで、兄である自分の後をついていこうとしていた。そんな妹の事を可愛いと思ったローランは、家族のために、一番は妹のために、どんなにつらい訓練も乗り越えてきたのだ。
　(因みに、彼の特技は折り紙と変顔、そしてちょっとしたジョーク。周りより下手でも、そして例え滑ったとしても、妹が笑ってくれるのなら、それは誇らしいものだった。)

裏切りと移転

　だが、彼が9歳のころに事件が起きた。父が濡れ衣を着せられ、国にいられなくなったのだ。母と子供たちは、彼が罪を犯すことなんてしないと信じ、だが証拠となる物や事実を提示できなかったため、家族総出で旅支度をし、家を捨てることとなった。オーレルム地方の、"死の砂漠"にあるとされる集落「マカブ」へと、ウィーズリー一家は足を進めることとなる。
　砂漠特有の熱帯地。強い日射、乾燥、砂嵐、そして脱水症状。彼らは少ない食料と水で、それらと戦いながら、何とかしてマカブに辿り着こうと必死だった。当然、その道中で魔物が襲い掛かってきたが、父と共に迎撃に成功する。自然界での生き延びる方法や治療法などを、旅の途中で父に習いながら、ようやく彼らは「マカブ」に辿り着くことができたのだ。

集落での生活

　古老から、道中で魔物を倒してきたことを評価されたローランは、大人と共に力仕事を任され、そこから僅かな収入を得ていた。住み着いてからすぐに、ローランとマウアーの二人は、ニオとセレスと友人になり、4人でよく遊んでいた。生活は前よりも貧しくはなったが、彼らが安定して、そして何より笑顔で暮らせているのなら、ここでの生活も悪くないと思った。
　それから少しして、キースが、以前から立ち入りを禁止していた遺跡に入った罰として捕縛され、ローランは彼の見張り役を任されることに。最初はただの監視役に徹していたが、彼との少ない会話から、元はトレジャーハンターだったことを知ると、彼はこの集落の外の事に興味を持ち、以降は見張りをしつつ、彼の冒険譚を楽しみに聞いていた。家族は大事だが、いつか冒険者になって、集落の外の世界を見て回りたいと、密かに思っていた。

使命と旅立ち

　そして。儀式を目撃し、女神の生贄となり、妹は吸血鬼に、そして故郷は眠りにつき……今までのすべてを失うまで、猶予はあと1年だと知らされたとき、彼は悲しみの中で決意する。
　次に帰ってきたときは、妹も、集落のみんなも、みんなを笑顔にすることができるような、最高の冒険者になりたい、と。

一般技能

　兵士(ソルジャー)　　国にいたときに父から教わった。今は叶わない将来の夢。

肉体労働者(レイバー)　集落での職業。家族(特に妹)のためにも頑張った。

他PCとの関係

キース=ラザフォード
　古老達から任された監視対象。あの遺跡に入った人だから、どんな悪人だろうかと警戒してたけど、しっかりと働いてはいるようだし、彼が経験してきた冒険の話も面白い。今では良き隣人。いつかは俺も、そんな世界を見る事ができるのかな。
セレスティア・シャサエール
　妹の良き友人。マウアーにとっては、同年代の友達はセレスが初めてだから、彼女が一緒によく遊んでくれて、兄としてもとても嬉しい。でも、こうして妹が、兄の元から次第に離れていくのを考えると、遠くで見ててちょっと寂しくなってくる……
アニー・レザリー
　集落の中ではお偉いさんだし、服の仕立て屋でもあるから、服に関しては、家族一同も世話になってる。お仕事も持ってくることもあるけれど、考えてみれば、それ以外で彼女と話した事はあまりない。(外で怪我していたのを助けた時くらい?)旅について行くようだし、その過程でいろいろとお話してみたいな。

履歴

作成:ポイント制

＿＿＿＿エンディング後の、それから

……マウアー達が目覚めてから、今日で1ヶ月の時が経った。
マカブの人々は、あいも変わらずこのオアシス周辺で、いつも通りの日々を過ごしている。
〈時の卵〉を求めて旅をしたあの一年以降も、いろんな出来事があった。
なので、後でマウアーに読ませようとしている旅の日記のあとのこのページに、その出来事を書き残しておこうと思う。

まずは、みんなが目覚めた頃のお話。
気付いたら一年も時間が経っていて、ニオはいなくなり、ワリムは息絶え、無謀の神像にヒビが入っており……うん、みんなが困惑・混乱するのも無理はないよね…
ホント、あの状態からみんなを説得するのに時間がかかったなぁ…あれから1ヶ月も経ったから、一部の食材とかがダメになってたから、帰ってからも働き詰めだったし、下手したら旅してたとき以上に大変だったかも…
まぁ、今ではみんな納得してもらえたし、生活も軌道に乗ってきたから良かったよ。

そうそう、あの無謀の神殿だけど…復旧も完全破壊もせずに、そのままの状態で残っているよ。
みんなにテケルロコの事を話した上で、“第一の神”として認識するようにしたんだ。
そして二度と、ワリムのような人が出ないように戒めを語り継いでいくことにしたんだ。
“英雄を利己的に導かせるようなことはあってはならない”と。
ウルリサさんにも、キャラバンが近くを通ったときに、説法に協力してもらっている。
いつかケテルロコが本当に、彼女が信じる“第一の神”になることを、俺も信じる。

キースは、1週間もせずに戦闘の傷が癒えてすぐに、どこかへと旅立ってしまった。
元々そういう取引をしていたわけだし(取引先は既に死んでいるわけだが)、誰も文句は言わなかった。
…いや、セレスさんだけどこか…いやかなり文句を言いたげな雰囲気だったな…
身体が丈夫になった彼女のことだから、いつか追いかけるための旅に出て行きそうで…
…やはり、少し寂しくなるな。
「気が向いたときにまた戻るわ」と言っていたが、果たしてその時は来るのだろうか……
いや、きっと来る。
帰ってきたらまた、あの頃のように冒険話を聞かせてもらおう。アイツのことだ、今もまだ冒険者を続けてるに違いない。
そしたら今度は、俺からも話すんだ…この本を片手に、この街での生活を。

マカブに戻ってから2週間後。俺たちはゼルガフォード付近で、黄金のキャラバンを待ち伏せしていた。
そろそろキャラバンがここを通るだろうと踏んで、先回りしていたが…予想通りに、彼らと再開することができた。
…そう、サヤリさんの所に預けてきた二オ兄とも。
ニオ兄はすっかり、あの頃に戻っていた…いや、少し臆病さがついたのかもしれない。
…吸血鬼時代の記憶が残ってるのか、俺たちに牙を向いたこと、そしてキャラバンのみんなにも迷惑をかけたことを謝罪してきた。
…が、そんなことはどうでも良かった。それはもう、とっくのとうに許したことだから。
「…帰ろう、ニオ兄。」伸ばした手を、ニオ兄は泣きながら取ってくれた。それだけで良かったんだ。

それからは、キャラバンで聞いた情報をみんなが教えてくれた。
トレミさんは今も、デミルさんを想って居酒屋を続けていること。
カデアは遺跡荒らしに戻り、シヴァニカさんはヘキマさんに冒険譚と、息子の活躍を聞かせていること。
ネジュドナジュに戻ったファディヤとヤザンは、向こうでも元気に暮らしていること。
リームさんとハリスさんは、毎日とても忙しそうだけど、大聖堂の平和を保てていること。
アルナブ君はヤミアデミア亡き今、伸び伸びと自分のやりたい研究ができていること。
アーティアとジェイクのお付き合いが本格的に始まって、メゼー・ルドラは密かに応援しているということ。
ルシアちゃんは里親も見つかって、ゴルドランで幸せに暮らしてること。
別れたあとのみんなも、各々にちゃんと生活できているようで、嬉しく思う。
一通りみんなの事を聞いた後、また再開できることを祈り、俺たちはマカブに帰った。

…以上が、この1ヶ月で起こった出来事のほとんど全てだけど。
ここからもまだ、やるべきことは沢山ある。
マカブでのいつもの日課はもちろんのこと、ケテルロコのこととか……マウアーとニオ兄の、お付き合いのこととか……(ここだけ筆跡の圧が強い)
…祝福しようと思ってはいたが…いざ対面するとやっぱり認めたくなくて……ぐぬぬ……
…まぁ、自分もニオ兄の事を言っていられないな。そろそろ自分も、そういう相手を見つけないといけないわけだし。
……アニーさんに対する気持ちにも、整理をつけていかないといけないし。
ともあれ。俺はこれからも、大切な人たちが暮らす、このマカブの中で生きていく。
これ以上、誰かを目の前で奪われそうになるのは、ゴメンだからね。
……でも、もし。
これまでの話を読んで、君がそれでも、集落の外に憧れを抱くのなら。
俺はそれを止めはしないよ。辛くなったら、いつでもここに帰っておいで。
そして、外で色んな経験をして、色々な人達と関わって、そして………

“最高の冒険者になって、帰っておいで。”

ーーーーー君の最高のお兄ちゃん
ローランド・ウィーズリー

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