解説

主に温暖な地域に生息している小型の草食獣です。生息域は非常に広く、様々な地で野生の個体を見る事ができます。雄と雌で見た目が多少異なり、雄の方が比較的大きくなる傾向があります。雄は細い角を持つ一方で雌は耳が垂れており、角の発達も雄ほどではありません。斑模様のある緑がかった体色をしていますが、こちらも雄の方が全体的に明るく、雌の方が少し暗いという違いがあります。雌雄一対で行動する事が多く、互いの首をすり寄せ合うようにして愛情表現をする習性があります。危険を察するとすぐさま逃げ惑う臆病な性格ですが、雄の個体は雌を守るために角を振りかざす事があります。角は万病に効く薬の材料となる事で有名で、各地で様々な薬の原料として使われています。また、肉は固く締まっており、歯ごたえが良いことから美味とされています。毛皮は暖かく、主に一般的な衣料品の素材としても重宝されています。しかし、身体が小さいために採れる肉や毛皮の量が少なく、採算性が悪いため家畜化はあまりされていません。