容姿・経歴・その他メモ

経歴

　魔道機文明の研究者である人間の間に生まれたナイトメアの一人娘。
歩くこともままならない時から、我が子をナイトメアが故に人体実験をするのに実に良い試験体だった。
　左目をくり抜き、マギスフィアを埋め込み、四肢をもいで付け直し、体を裂き内臓を弄り返された。
そんな数々の実験を繰り返し、
ついに、ロストテクノロジーである魔道機術を復活されられる可能性がある大規模な実験が行われた。
　計算は完璧だった。さすが優秀な両親とも言うべきか、世界を揺るがす成果になる。－－－はずだった。ーーー
　成功するはずの実験は突如壊れ始め、大きな警笛を鳴らし、魔力が暴走し始めた。
徐々に制御もできなくなり、結果、大爆発を起こした。
　生死を彷徨っている時、謎の声が聞こえてきた。

　　　　-----「手に技を持て。技にて頂を目指せ。」-----

　助かるはずもないのになぜか奇跡的に一命は取り留めた。両親は塵一つなく消え、その他の研究員も、施設もただの瓦礫と化していた。
さらに運が良かったのか、歩ける状態であったため、行く当てもなく彷徨うこととなる。

　なぜ失敗したのか、何がいけなかったのか、はたまた人智を超えた実験に神が制裁を下したのか、それは誰にもわからない。

　行き場を失い、いつも通り裏路地のゴミや、廃棄物を漁っていたところに通りすがりの商人と目が合った。
アイリスは縋ることもなく警戒することもなくただ見つめ返した。
　商人はその哀れな行為、容姿を見て不憫に思ったのか、こう一言口にした。

　「私と共に生きるか、哀れな隻眼の少女よ。」

　アイリスはどうでもいいと思った。どうにでもなれと思った。
生きる意味も、何故生きているかもわからないアイリスにとっては、ついていき奴隷にされた方がマシだ。とすら思った。
　だが、その商人は招き入れたがすぐに食事を与え、体を洗わせ、服もきせた。
毎日、定期的に医者を呼び、体を見てもらい、傷を癒してくれた。
　ただ左目のマギスフィアの義眼は原理がわからず、治しようがなかった。
視覚的機能は何故か正常に機能していたため、このまま暮らしていくしかなかった。

　それからも商人は、まるで我が子のように世話を焼いてくれた。
少女は問うた。「こんなことをして何になる」と、商人は何も答えない。
　毎日食事を与え、勉強も教え、欲しいものを与えた。
次第に少女は疑問を持つことをやめた。この人は生を与えてくれている。アイリスは商人を受け入れた。

　8歳になる頃、また商人が同年齢くらいの少女を拾ってきた。しかも同族だ。名は_イリヤ_と言うらしい。この子も裏路地から拾ってきたそうだ。
　商人はアイリスと同じように世話を焼いた。初めはイリヤも戸惑っていたが、徐々に理解したようだ。

　　ーーー『コイツはただの良い人だと』ーーー

　アイリスは自分の生きる意味を見つけるため、魔道機文明について勉強していた。
それに興味を示したのか、イリヤも一緒に勉強し始めた。
　それからというもの、実の姉妹のように仲良くなり、お互いを高めあう良きライバルにもなっていた。

　何歳かのイリヤの誕生日に、大喧嘩になり家を飛び出していってしまい森で迷子になって、大事になりかけたりもしたが、それはまた別の話である。

　16歳の誕生日、商人が私の仕事を継ぐ気はないか？と聞いてきた。
アイリスは、大実験の時に聞こえてきた、あの言葉がずっと脳裏に焼き付いていた。
どうしてあの事故で自分だけ生き残ったのか、あれはいったい何だったのか。
　仕事を継げばこのまま裕福な暮らしができるのだろう。
だが、知りたかった、_あの言葉の意味_を。
　この日、アイリスは冒険に出ることを決心した。

イリヤや家族となった者達に別れを告げ、アイリスは家を飛び出していく
　まだ見ぬ外の世界へ、この左目の義眼と共に...

性格

　ナイトメアにも拘わらず全くと言っていいほど容姿を気にしておらず、角や皮膚を隠そうとしない大っぴらな性格の持ち主。
かなり男勝りで何事も雑になってしまいがちではあるが、やるべきことはやる、できる女である。
　常に強敵を求めており、強者を見ると発砲してしまいたくなってしまう。

履歴

Iris Bosheit(アイリス・ボースハイト)
Iris:菖蒲(ドイツ語)
Bosheit:悪意(ドイツ語)
菖蒲(アヤメ):「希望」「友情」「知恵、賢さ」(花言葉)

セッション履歴

収支履歴