【ドウガリ流合戦礼法】
(ノトス地方)- 入門条件
- 50名誉点
ケルディオン大陸にあるノトス地方中東部では、かつて刀を用いた大名たちが、自らの領地を広げるために近隣地域と戦いを繰り広げていました。そこでの戦いに興じる者たちを「武士」と呼び、彼らは独自の剣術を修めていました。この【ドウガリ流合戦礼法】も、そのうちのひとつです。
この流派の真髄は、自分よりも格上の敵に対する起死回生の一手を有することで、己の限界を超えることをなによりの至高としています。
始祖であるドウガリ・ダイクはある戦いの最中、瀕死の重傷を負ってしまい、敗走中に誰も立ち入らない「静かなる森」へと迷い込んでしまいました。獣の息遣いや虫の囁きだけが支配する静寂な森の中で、彼は自分の力不足を嘆き、思案し、そしてついに天の声を聞くことができたといいます。真の力は己の限界を超えることで手に入れられると。彼はこの天の声“道”に従い、たった一人で戦場へと帰り、生き延びたのです。
ドウガリ流独特の技術は、格上の敵に対する一瞬の隙を見極め、その隙を最大限に活用して攻撃を仕掛けるというものです。それゆえどんな強敵相手にも通用するように、門下生たちは自分の分不相応の戦いへと駆り出されていきました。この困難を乗り越えた先に身につけた技は「天地返し」と呼ばれ、多くの武士がその極意を求めました。
流派装備
この流派では、刀と呼ばれる特別な〈ソード〉を伝えています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
【ドウガリ流合戦礼法】:武器 | ― | ― | ― | ― |
秘伝
この流派の秘伝はいずれも流派アイテムを使用しますが、名前に「刀」を含む〈ソード〉カテゴリの武器を代わりに使用することも可能です(GMが刀だと認めたアイテムも含みます)。ただし、秘伝による用法の制限は受けなくてはなりません。
《 兜徹驀地・起》
《兜徹驀地・崩》
《兜徹驀地・威》
- 必要名誉点
- 20
30
50
- タイプ
- 《鎧貫きⅠ》変化型
- 前提
- 《全力攻撃Ⅰ》
《全力攻撃Ⅱ》《兜徹驀地・起》
《全力攻撃Ⅲ》《兜徹驀地・崩》
- 限定条件
- 流派アイテムの2H〈ソード〉
- 使用
- ─
ファイター or バトルダンサー技能
ファイター技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- 回避力判定-2
- 概要
- 攻撃対象の防護点を半分として扱う。クリティカル時は追加ダメージ+2/+6/+10。C値+1/±0/±0
- 効果
武器を天に構えて、敵の脳天を目掛けて振り下ろします。
この秘伝は、例外的に基礎特技での「使用」を無視し、任意の戦士系技能を用いて宣言できます。
攻撃が命中すると、攻撃対象の防護点を半分(端数切り上げ)として扱い、ダメージ決定のクリティカル値が増加し、ダメージの追加が発生します。ただし、リスクとして、あらゆる回避力判定に-2のペナルティ修正を受けます。
この秘伝は複数を同時に攻撃する近接攻撃に対して宣言することができず、宣言した攻撃が複数を同時に攻撃するものに変化した場合、この秘伝の効果が消滅します。
この秘伝は、前提習得における《全力攻撃》及びその変化型秘伝と同時に宣言することができません。
クリティカル値の増加量と追加ダメージの上昇量は以下の通りです。
《兜徹驀地・起》:C値+1、ダメージ+2点。
《兜徹驀地・崩》:C値±0、ダメージ+6点。
《兜徹驀地・威》:C値±0、ダメージ+10点。
《凛冽狡断・流》
《凛冽狡断・巡》
《凛冽狡断・潜》
- 必要名誉点
- 20
30
50
- タイプ
- 《牽制攻撃Ⅰ》変化型
《牽制攻撃Ⅱ》変化型
《牽制攻撃Ⅲ》変化型
- 前提
- なし
《凛冽狡断・流》
《凛冽狡断・巡》
- 限定条件
- 流派アイテムの〈ソード〉
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 命中力-3/-2/-1、命中力判定失敗時、半分のダメージを与える
- 効果
この秘伝は流派アイテムの〈ソード〉を用いて攻撃するときにのみ宣言できます。
宣言が行われた近接攻撃では、命中力判定にペナルティ修正を受けなくてはなりません。《~流》で-3、《~巡》で-2、《~潜》で-1です。
ただし、宣言した攻撃の命中力判定に失敗した場合も通常通りダメージを算出し、合算ダメージの半分(端数切り上げ)を攻撃対象に与えます(算出ダメージを半減させる「抵抗:半減」のような効果とは処理が異なるため注意してください)。このとき、クリティカルなしとしてダメージを算出してください。
《残雷瞬華》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 流派アイテムの〈ソード〉
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 通常移動を行いながら近接攻撃を行う
- 効果
神速で戦場を駆けながら敵を斬りつけます。
この秘伝は主動作で移動を行うため、すでに移動を行った後に使用することはできません。
秘伝習得者は通常移動を行い、移動前から移動後の間にいるキャラクター1体に対して近接攻撃を1回行います(移動前や移動後と同じ座標にいたキャラクターも対象にできます)。ただし、《影走り》を習得していないキャラクターが乱戦エリアから移動する場合、直前の手番に「乱戦エリアからの離脱準備」(⇒『Ⅰ』150頁)を行っている必要があります。
この主動作での攻撃には《両手利き》などの追加の攻撃を行うことも可能です。秘伝使用者が《双撃》を習得している場合、移動前から移動後の間なら、異なる座標にいるキャラクターを2回目の対象としても選択できます。