大きな挫折をしたことがある
忘れられない恐怖を体験したことがある
身体に傷痕がある

失われた場所を取り戻すため

職業

冒険者 ホスト（休業中）

身長

186cm

体重

67kg

性格

軽薄

好きな物

食事（吸精含む） 煙草

苦手な物

執着心が強めの人

趣味

街ブラ

冒険者前

アルヴとして都市に生まれた彼は、両親を早くに亡くし、頼るべき吸精の伝手や支援してくれる人が周囲にいない状態となる。吸精を怠れば死ぬという恐怖を抱えながら、彼は生きるために手段を選ばず、若くして夜の街をさまよい続けた。吸精を行うのに最も必要なのは職であると考えた彼は、手当たり次第に自分を売り込むが、多くの店に断られる。しかし、それでも諦めなかった結果、倶楽部ヤマアラシと呼ばれるホストクラブに拾われるようにして就職することになった。
彼は高身長と整った顔立ち、そして軽薄な愛想の良さを武器に次第に人気を集めていく。彼にとっての最優先事項は吸精を行えるかどうかであり、そのスタンスは正に手当たり次第といった所であった。八方美人を演じ、兎にも角にも命を繋ぐ。それこそが彼の目的であり、結局のところ客に対する思いやりが一切無かったのである。
しかし、誰にでも良い顔をするということは、厄介な客を引き寄せる結果になるということであり、特に独占欲の強い客とのトラブルは避けられない。結局、彼のやり方には限界が訪れ、ある夜、執着に歯止めが利かなくなった相手と刃傷沙汰となり、彼の頬には深い傷跡が残った。

冒険者になった経緯

顔に傷が残ったことで、ホストとしての活動は極端に難しくなった。アルヴにとって吸精は生命線であり、その手段を失うことは死に直結する。追いつめられた彼は、これまでのように顔で稼ぐのではなく、自分の肉体そのものを武器にして生きる道を模索し始める。
幼い頃から街で揉まれてきたせいか、喧嘩の腕には自信があった。そのため、その力を堂々と使える仕事として冒険者という選択肢が彼の頭に浮かび上がる。そこには勿論、名声を得られれば再び生きるための伝手にも困らないだろうという打算もあったが、ホストクラブでの事件を切欠に、自分の行動がまるで人を思いやっていないと気付かされたのも冒険者を目指した原因の一端だろう。

現在の生活

冒険者となった彼は、依頼を受けては稼ぎ、その報酬を受け取るついでに吸精の相手も確保している。ホスト稼業は休職中であり、いつか戻れるようになったら、改めて拾ってくれた恩を返そうと思っている。また、ホストでの経験を得て、自分がまるで相手の事を思いやっていないことに気づいたのか、以前の様な八方美人な態度はほとんど見られず、人との距離感を慎重に保つようになった。とはいえ軽薄さという性格そのものは変わっておらず、街をブラつきながら煙草をくゆらせる姿は相変わらずである。