容姿・経歴・その他メモ

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姉が二人いる、末っ子長男。
末っ子長男、とだけ聞けば甘やかされる環境にあるのかもしれないが、彼の場合はちょっと事情が異なってくる。
彼にとって両親や姉は実の家族ではない。捨てられていた彼は、両親によって拾われたのだ。
そのことは7歳くらいまで知らなかったが、姉二人には嫌われていた。
まぁ髪色違うしなぁとかそんなことをのんびりと考えていた。
だが、ふとしたことで喧嘩したとき、次姉からこんなことを言われたのだ。

「あんたがいなければ、今頃妹と3人姉妹でいられたのに」

言葉の意味を飲み込むまでに、一年は要した。
まぁ両親の期待や祖父母の愛の重さに言葉には言い表せない重苦しさを覚えていたのも事実。
意味を飲み込んだころには、「拾われたのか」と悟ったような顔になっていたらしい。

実際のところ、養父母の間には女の子ばかり産まれていたらしい。
次の子も女なら跡を継がせるものが生まれない可能性が高い、だから離婚させる。
そう、姑からうるさく言われていた嫁は、産まれてきた3番目の娘を人に頼んで遠い地に捨ててもらい、自分たちはちょうど月齢が同じであろう彼を拾った、ということらしい。
まぁそこらへんは推測でしかない。
つーかぶっちゃけこの家も普通の家なのだ。
たまに魔術の素養が高い人が出てくるくらいの、一般人の家。
なので、嫁いびりもたいがいにしろという話なのだが、そこらへんは彼には関係ないので割愛する。

そういうことで、魔術の素養を持っていた父に魔法の師事をし、旅立つ日が来るまで懸命に修行していたのである。
はずみで繰霊術師まで習得したのはなんでだろう。
役には立つと思うのだが。
まぁ……スパルタとは言え結構修行もしたおかげで筋肉もついた。うれしくない。

役に立つかはさておき、旅に出ることにはなるだろう。
願わくば、見つかってない"実の娘"が見つかればいいのだけれど。
……俺もう胃痛枠嫌です。

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