はじまり
ある日、ひょんなことから迷宮というものがあることを知り、グランゼールにやって来た。
世間知らずから、迷宮に一人でそのまま飛び込もうとしている。
たぶんパーティが組めないとそのままどっかで死ぬ。
割とシビアな死生観を持っており、「生きるときは生きるし、死ぬときは死ぬ」というスタンス。

生きる意志
奈落の魔域を初めて探索した際に死を間近に感じたとき、「もっと生きて冒険をしたい」と感じたことで死生観が少し変わり、「長生きしていろいろなものを見よう」というスタンスになった。

自然と一つに
1年にも及ぶ野外生活での料理経験によって、料理に対してのこだわりを持っている。
そのため、あまりにも酷い調理や雑な作り方をすると怒る。お鍋ヒートメタルとか。
また、その中で自然と命脈を感じる力が育ちつつあった。
<再燃の篝火>のパーティメンバーでもあるミーチャの持つジオグラ本に触れたとき、その力が一気に覚醒した。
その感覚の導くまま、自然と手が動いて作られたのが<手作りのジオグラフ>である。

夜空の下で
両親と再会した日に突発的に起きた宴会(?)でグラスランナーの少女に冒険の思い出について語ったことで、
その夜、同じ<再燃の篝火>の仲間であるロア、モネに冒険をするだけでなく、得た経験や学び、感じたことを世に広めたいと思うようになったことを語っている。

育成方針

・ロア
ロアちゃんかぁ、逃げ回るだけの私と違ってちゃんと相手を倒せてカッコいいよね！
最初の冒険だと二人だけで前衛してたからちょっとシンパシー……ってカンジ！

・ライナ
ライナちゃんは言葉ちょっとキツいけど、クールで冷静で、頼もしいよね！
クールさも百発百中のガンマンって感じでかっこいいし！

・オペラ
オペラちゃんも一緒に前衛で戦ってくれて頼もしいな！
それにカンが良くて頭も良くて、ホントに尊敬してる！

・ミウ
ミウちゃんかー、……スパーク……
強化も助かるよね、なんだっけあのエンチャ……ファイ……エンチャントファイア！私にはあんまりかけてくれないけど……

・マイ
マイちゃんかわいいお姉さんって感じ！マイちゃんの妖精さんもかわいいよね！
落ち着いた雰囲気と舞の……ソレイユ語？が好き！
組むようになってまだあんまり時間経ってないけど、森の奥に一緒に探索行ったりお金貸したりなんだかんだ一緒に行動してるよね。
無事で本当に良かったぁ……！

・ミーチャ
ミーチャちゃんとはなーんか気が合うよね……ノリが近いからかな？
あと私のこと心配してくれたり一緒に遊んでくれたり、大事な友達かも！

・モネ
なんかね、こないだの話なんだけど、女の人が倒れてたからご飯奢ったんだ。
そんで何日か経って、宵の篝火亭に来たのがモネちゃんだったんだ！
別に大したことはしてないんだけど……。
戦闘では攻撃受けても全然平気そうだし、メイスを薙ぎ払ってたくさんの敵を攻撃できるし、すごいよね！
あんなに頼もしい冒険者で報酬もしっかり貰ってそうなのに、なんであんなところで倒れてたんだろう……？

今回のシナリオで知り合ったメンバーとはよく一緒に冒険に出る中に。
また、放浪癖のあったハヴィにしては珍しくグランゼールに腰を落ち着けることにした。
パーティーでの冒険を経たことで、自分の行動方針が単独での生存性追求から変化した。
戦闘力を他人に依存するため、タゲ取りだけでなく、回復やバフなどサポート的役割を意識するようになってきている。

ハヴィの知る限り、サポートを行うには魔法が最適である。
ただし、彼女には魔力がないという致命的な欠点がある。
魔力を使わずにサポートする方法を考えた結果、錬金術を学び始めた。
初学者ではあるが、1週間で最低限冒険で使えるレベルまではこぎつけたらしい。

冒険の中で危地に嬉々として突撃しようとするハヴィに付き合ってくれた仲間たちに感謝している節がある。
ちなみに反省はしていない。
また、前回なあなあになっていた集まりで正式にパーティを組むことに。

森で遺跡を見つけた冒険の後、オペラから薬草をあんなに使っているのに薬師キットを使わないのかと聞かれて慌てて購入した。
どうやら存在を知らなかったらしい。

空腹で倒れていたところをハヴィが助けた縁からモネがパーティに参加した。
戦闘では武器の変更や技能の向上もあり、挑発攻撃が絡まなければようやくダメージが出せるようになった。
冒険後は初の飲酒でへべれけになっていた。
実は雷がとても苦手であることが判明。

剣の遺跡に関するクエストの打ち上げで食べた海産物にあたりダウン。2,3日はトイレの恋人になっていた。
その後仲間たちが帰ってくるまでは、一人で配達依頼などをこなしていたらしい。
仲間たちが帰ってきた日は、ソフィアの代わりに宿の番をしていた。

ミーチャから鉄の馬(=鉄道)の話を聞き、いずれ見たいと感じた。
その後の戦闘でダークトロールアデプトの魔法により死に瀕したことで、生きてもっと冒険をしたいと強く願う。
それまでは「死んだなら死んだでそういうもの」というスタンスだったが、生きる意志を強く持つようになった。
なお、この時点で「イニシアティブブースト」「クリティカルレイ」を習得していたが、冒険前にカードを切らしていたこと、存在を忘れていたことから使用していない。

マイの故郷「カクレザト」の独特な雰囲気と物珍しさにテンションMAXになっている。
カクレザト固有の食事や文化などを全力で楽しんでいた。

一週間規模の探索中、料理の支度(保存食の過熱など調整)を主に担当した。
また夜会話ではモネ、ミウ、ミーチャと語らった。
特にミーチャとの絆を深め、最終的にミーチャと呼び捨てで呼ぶようになった。
加えて、多くの妖精との出会いと会話できなかった経験から、妖精語を学ぶことを決めた。
ヒーリングバレット初被弾。
あとパーティ名を決めた。

マドーリクシャーに乗り、その速さにウキウキであった。イツキ(17)をおじさん呼ばわりした。
かわいいカチューシャを購入した。(いつかどこかで出るかもね)
また、購入した白のマテリアルカードをその場で《インスタントウェポン》を使用して見せびらかそうとし、止められた。
ダンジョンでは「ご安全に！」という語彙を気に入ったり、目に入ったボタンを片っ端から押したり、
《インスタントウェポン》を披露する機会がなかったりと好き勝手していた。
あとロアをリーダーに決めた。

ある日、配達の仕事中に休憩でトイレに寄ったときに唐突に自分の誕生日が今日であることを思い出した。
それを配達先のケーキ屋(顔見知り)に伝えたところ、ケーキをいっぱい貰った。
それを土産に【宵の篝火亭】に帰宅し誕生日の話をしたところ、仲間たちが大慌てでお祝いの準備をしてくれた。

ここまで大勢に祝ってもらえたことがなかったハヴィは、感極まって泣き出してしまった。
そして仲間たちとずっと冒険をしていきたいという願いを口にしたあと、両親のことを思い返しながら眠りについた。

夜になっても戻らないライナを探してトレド村とそのそばの遺跡を探索した。
結果としてライナの素性を知ることになった。
ハヴィはあまり素性に関心がなかったし、今そこにいるライナがすべてだと考えてはいるが、
出生を知らないとはそういうものなのか、と感じたと思われる。

ロアの亡き母、ロゥリィのかつての仲間にしてライナとよく似た人物、レイナによりエルマ・リィヌの里に向かい、ロアの父親であるアッシュと出会う。
そこで里に起きている異変に対し、魔物の討伐と異変の原因調査を行うことに。
原因についてはレイナと、武器をアッシュに預けているロアに任せ、魔物討伐を行った。
細長く成長したリカンカの変異種を追いつつ魔物を討伐していると、かつてロゥリィやレイナのかつての仲間である神官戦士、ルクスと遭遇。これを撃退した。
なお冒険前後にガチャに手を出したり、あまりにも雑な料理に対してハヴィが怒ったりなどのイベントもあった。

ジオグラフを手作りするための買い出しに出たところ、年に数回行われるフリーマーケットに遭遇。
そこで思い思いの買い物をした。
ハヴィは多機能グリーンベルトに心を惹かれるも持ち合わせがなかったが、お金を借りるということを知り、さっそく借金、購入。
いつでもどこでもレンジャーを振れるムテキガールになった。

唐突にやってきたアリカの唐突な依頼によって、ジニアスタ近辺に最近できた施設を数名を欠いた状態で調査することになった。
そこはうわー！ウルフたちがライカンスロープの適性が高い人間を探すために運営されている遊園地であった。
しかし、罠として集客力を高める方法を検討するうちにいかに人を楽しませるかに意識が向いていったらしく、敵対の意識がなくなっていた。
そのため、<再燃の篝火>は彼らの処遇を政治家たちに預けることにし、一通り遊園地を楽しんでからアリカへの報告をしようと考えた。
ただ、経営難のために整備不良になっていた魔動機が誤作動を起こしたものの、彼女らはこれを撃退。
妙な疲労感を感じつつも帰りに寄ったジニアスタのレストランで肉に舌鼓を打つのであった。

ルア・ティードの依頼によって彼女の父、ジグ・ティードを探しに出た<再燃の篝火>。
朝の豪雨によって通り道の橋が流されるというトラブルに遭遇。
加えて乗って来た試作型魔動機<箱舟>が故障するというさらなるトラブルに見舞われたものの、近くで青年を襲っていた蛮族を撃退するした礼として<ドーチュの里>で修理してもらえることに。
<ドーチュの里>へ<箱舟>を運搬したあと、偶然この里を訪れていたハヴィの両親と出会う。
その勢いで母ヴィネッタ、父ハティアスと<再燃の篝火>、ほかにこの里を訪れていたグラスランナーの家族と唐突に宴会を開いた。
その夜、ハヴィは宴会でグラスランナーの子供に自分の冒険譚を語ったことから自分の経験や知識を広めることに興味を抱いたことを語った。
翌朝、<守りの剣>の加護があるはずの里の中に襲撃してきた魔物を両親とともに撃退。
もう少しだけ甘えたいと母にねだろうとしたが、今の自分のやるべきことを優先するよう母に諭され、いつか会える日を夢見て再び旅に戻った。

<ドーチュの里>を離れ数日、ジグ・ティードが訪れた可能性がある<聖竜のねぐら>に到達した<再燃の篝火>。
中ではジグ・ティードが<幼竜ハウリングウィンド>の「操られた父を元に戻し、弔う」という望みを叶えられず仲間を失い、自分たちも傷を癒していた。
<幼竜ハウリングウィンド>の頼みをジグらに代わり引き受け、マイの発破をきっかけに<幼竜ハウリングウィンド>自身も同行。
大技をなんとか耐えきり父<聖竜ウォークライ>が洗脳された姿である<叫喚竜ザ・デッド＝ドラグナント>を撃破。
無事<聖竜ウォークライ>を弔う。
例として<聖竜のねぐら>の奥の財宝をいくらか譲り受ける。
中には「見ていないと首をへし折ってくる像」など妙なものもあったが、興味深いものをいくらか確保し、冒険者の宿に納品した。
そしてルアの依頼通り、ジグを連れ帰ったのであった。

ハーヴェス―グランゼール間の交易路をふさぐようにして現れた謎の塔は、立ち退くための条件として<再燃の篝火>との対話を要求した。
馬車の中では、モネが二つ名を正式に名乗るようになったことが話題になり、見識の深いミーチャに二つ名をねだるなどして語り合った。
そして向かった先で、彼女らは自分たちに似た影と戦うことになる。
途中までは優位に戦いを進めたものの、追い込まれて全力になった敵の猛攻によりあっという間に壊滅してしまう。
塔の住人は<再燃の篝火>のデータを取れたことの例としていくつかのアイテムを<再燃の篝火>に譲った。
戦いの中で、ハヴィは自身の剣士としての限界を悟る。
剣士としては攻撃をかろうじて当てられる程度で大きな傷を与えられず、避けることしかできない彼女は、しばし冒険者としての在り方に悩むことになる。
帰りの道すがら、起きていたオペラと語り合ったハヴィは、戦士としてではなく、仲間を支援する役割を選んだオペラに共感。
前に立って仲間への攻撃を防ぎつつ、錬金術師として支援を行う――そういった役割を選ぶことにしたのだった。

突如、グランゼール内の魔動機が機能しなくなった。
それに伴うトラブル収拾に駆り出された<再燃の篝火>は、休憩に戻った<宵の篝火亭>に訪れたミウの育て親であるオリヴィエと、謎の老人グレアムに出会う。
グレアムからオリヴィエがもう長くないこと、その原因がミウの父シュラハトであること、そしてオリヴィエが、人族に敵意を持つシュラハトを倒そうとしていることを聞かされる。

グランゼールを攻撃しようとする巨大航空魔動機が浮上した。
<再燃の篝火>はグランゼールを守るため、そして大切な家族であるミウのために巨大魔動機を迎撃する。
その後、ハヴィはミーチャの案を一部引用し、自身の二つ名を決めた。

意気揚々と《篝火》最速を名乗ったはいいものの、あっという間にそのスピードを抜き去ったライナに対してライバル心を抱き始めた。
また、ライナの呼び方から敬称が取れた。

正しき信念のリングを購入するため、そしてそのうえでキングスフォールで遊ぶ金を確保するため、モネからお金を借りた。

キングスフォール滞在初日、ロアとライナにこっそりと自身がしたためていた冒険の記録を見せた。

ガルンとの戦闘中に受けた【ウェポン・マスター】による《ターゲッティング》の利便性を学んだ(PL)ようで、仲間たちに教えを乞い真語魔法と操霊魔法をざっくりとかじった。
錬金に精通した彼女的には、割と勉強になったらしい。
練技と同じMPで使えるので管理がラクでいいや！

「……明日はグランゼール、か」
ぱちぱちと音を立てるたき火がわたしの顔を照らす。
『たき火は顔が乾燥するから、寝る前にちゃんと顔を洗ってお手入れをするんだよ』と教えてくれたのはお母さんだったか、ケミおじさんだったか。

わたしがふるさとを飛び出してから、もう1年になる。
あれから大きな街には一度も入らず、風の向くまま気の向くままにふらふらと旅をしてきた。
こないだ行ったあの集落でやった乳しぼりは楽しかったなぁ。
あそこで迷宮ってものがグランゼールにあることを教えてもらったから、
興味がわいて『行ってみよう！』って思ったんだよね。
もうグランゼールまであと少し。やっと迷宮を探検できる。

……そういえば、なんでわたしは今まで街に行かなかったんだろう？
確かに興味を持つことはあんまりなかったけど、それでも立ち寄るタイミングは何度かあったのに。
お、焼けた焼けた。
川で釣った焼き魚をかじっていると、ふと思いついたことがあった。
わたしは知らない人がたくさんいる街が怖かったのかもしれない。
だって、わたしの周りには少ししか人がいなかったから。
知らない人がたくさん、いっぱいいるなんて、怖いじゃん？
だから意識しないうちに避けていたのかもしれない。
正直、今もグランゼールに行きたい！って気分じゃない。
やめちゃおっかな……。
よし、火の始末もオッケー。寝よ。
あ、寝る前にトイレ行ってこよ。
…………ふぅ。
でも、今行かなかったらもう新しい街に入ることはない気がする。
それに迷宮に入る機会もなくなるんだよな……。
よいしょ。寝袋あったか……。
やっぱり、行ってみたいな。でも行きたくないな。
よし、明日起きたら、風が吹いてる方に行こう。
そうしたら……きっと……新しい、なにかが……。
ぐぅ。

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そうして翌日、ハヴィはグランゼールの方向へ向かいました。
期待に胸を膨らませる彼女には、どんな出会いが待っているのでしょうか。
猫のような少女とともに敵と戦うかもしれません。
苦手な雷に撃たれるかもしれません。
いろんな本を読んでいて物知りな、変わった女の子と意気投合するかもしれません。
お腹を空かせて動けない、大人の女性を助けるかもしれません。
……自分のことを心配してくれる、大切な仲間に出会うかもしれません。
とはいえ、それは今の彼女が知るよしもなく。
それは、未来の出来事なのです。

塔に行く道すがら、仲間たちに二つ名をねだったところミーチャから"刃と旋風(シェフィールド・ウェルテクス)"という二つ名を貰った。
当初はその名で通そうと考えていたが、塔での熾烈な戦いを経て彼女の中に一つの疑問が生じた。
「この"篝火"において、わたしにしかできないことってなんだろう」
彼女は仲間たちより少し俊敏だが、それだけだ。
モネのように、絶対に倒れず仲間を守り抜くタフネスを備えているわけではない。
オペラのように、仲間を癒す強い祈りの力を持っているわけではない。
ミウのように、魔法にどこまでも深く深く精通しているわけではない。
マイやライナのように、仲間の支援や敵の妨害、攻撃を器用にこなせるわけではない。
ロアやミーチャのように、相手に強力な打撃を与える戦闘力があるわけではない。
頼もしい仲間たちと肩を並べるに相応しい、彼女にしかできないこと――。
そんなある日、神紀文明語を学んでいたハヴィはあることに気づいた。
「『ウィザード』って言葉、神紀文明時代と現代で意味が違う……？」
現代では真語魔法および操霊魔法を深く学ぶことで到達できる魔法の深智、その使い手……ミウのような人物のことをウィザードと呼ぶ。
しかし、神紀文明語では深智魔法はもちろん、真語魔法や操霊魔法がまだなく、当然その使い手を呼ぶ言葉も存在しなかった。
そんな当時、『ウィザード』の意味は魔法の使い手を指すものではなく、『様々な分野に精通した、汎用的な能力を持つ人物』を指す言葉であったらしい。
汎用――色々なことができる。
彼女にとっては、それが自分を指す言葉としてこれ以上ないものに思えた。
"汎用の旋風"……これだとすこし語感が良くない気がする。
そこで、"汎用な能力"を略し、"汎能"という造語を使うことにした。
決して"万能"ではなく、色々なことができる彼女にとって、"汎能"の方が相応しい気がした。

そうして、彼女は"汎能の旋風(ウェルテクス・ウィザード)"になった。