撫人神ビルズ
(第一の剣/小神:アルフレイム大陸・ランドール地方)聖印と神像
ビルズの聖印は、天と地と人の3つの気を表す模様が入っている指輪の形をしています。
神像は小さな身体の少年のビルズが屈み、人々に手を伸ばすような姿となっています。神殿は存在せず、大きな街にほこらがある程度です。あまり整備もされておらず、訪れる信仰者の少なさを伺うことができます。
神格と教義
ビルズは、神紀文明時代から存在する古い大神である荒天地神ゾラス=バレスと共に生まれ落ちたとされる小神です。神紀文明時代から存在する神に分類されますが、力が弱く、誰からも見向きもされませんでした。弱弱しく、今すぐにでも消えてしまいそうなろうそくの火のようでしたが、慈愛と復讐の女神ミリッツァに連れられ、始祖神ライフォスに導かれたことで神格を得たとされています。
その教義は、ミリッツァとライフォスに導かれたものとして、ゾラス=バレスと共に生まれ落ちたものとして、「安寧」と「繁栄」です。彼らが慈しみ、愛したであろう人々がこれから先の未来も変わらずに暮らし続けられるように説きます。人族のみならず蛮族にも同様の思想を持ち合わせていますが、蛮族に裏切られたとされるライフォスの事例から歩み寄ることが難しい状態となっています。その中でも〈大破局〉を引き起こした神とされているゾラス=バレスを危険視をしています。
信仰する者のほとんどは天地使いであるため、信者も少ない傾向にあります。それ故かビルズという神の存在を知っている者は非常に少なく、一部のライフォスやミリッツアの上位の階位の神官に名を知られている程度になります。天地使い自体の世間の認知として「まったく知られていない」か「うさんくさい占い師」か、「伝説的な力を持つ予言者」のように思われていますので教義を説いたとしても相手にされないことがほとんどです。
ランドール地方を中心に進行されているビルズですが、他の地方でも突然、その教義に目覚めるとされている者が少なからず見かけられます。一説によると、目覚めるのは天地使いのみのため、命脈を用いてビルズ自身が説いているという説があります。
格言
「汝の隣人を愛し、慈しめ。さすれば安寧が訪れよう」
「安寧は訪れるだけでならず、保つことに意味がある」
「繁栄を成すための手段を選ぶことなかれ」
特殊神聖魔法
- 2
- 【ウェザー・キャスト】
- 消費
- MP2
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 3時間
- 抵抗
- なし
- 概要
- 天気予報判定+2
- 効果
対象が周囲の天候を予測しやすくなります。
効果時間中に対象が「天気予測判定」を行う場合、+2のボーナス修正を得ます。
- 4
- ≫【ウィル・カウンター】
- 消費
- MP4
- 対象
- 全エリア(半径20m)/
すべて
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 必中
- 概要
- 範囲内の無作為1体が受けている不利な効果をひとつ解除する
- 効果
障害に対する確かな意思を、範囲内の誰かに宿らせます。
この効果の対象は範囲内の「人族」「蛮族」であるすべてのキャラクター(部位)から、無作為に1体が選ばれ、その対象の望まずに受けている効果をひとつ選んで解除できます。
この魔法で解除できる不利な効果は、対象が選びます。戦闘特技の「リスク」や、それに相当する不利な効果は解除できません。また、この相域では効果時間か「10分(60ラウンド)」以上の効果(永続含む)は、解除できません。
術者は選ばれた対象を確認してから、この効果を発揮させないことを選択できます(ジオマンサー技能の相域に対する「キャンセル」(⇒MA11頁)と同様です。)
この効果は1ラウンドに1回しか使えません。
- 7
- 【タフマインド】
- 消費
- MP10
- 対象
- 全エリア(半径30m)/
空間
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 一瞬/
3分(18ラウンド)
- 抵抗
- 必中
- 属性
- 精神効果
- 概要
- 精神抵抗力判定+1
- 効果
術者の周囲の者の意思をより強固にします。
効果時間中、対象の範囲内にいる「人族」「蛮族」のキャラクターの精神抵抗力判定に+1のボーナス修正を与えます。
- 10
- ≫【リライト・ディシジョン】
- 消費
- MP12
- 対象
- 全エリア(半径30m)/
すべて
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 10秒(1ラウンド)
- 抵抗
- 必中
- 概要
- ランダムに対象を選ぶ効果を「対象:任意」で決定することができる。
- 効果
ランダムに対象を選ぶ効果が、どの対象に対して効果を及ぼすかどうかを指定できるようになります。
この魔法が行使されたら、範囲内のすべてのキャラクター(部位)から1体までを、「対象:任意」で決定できます。決定されたキャラクターは、無作為に対象を決定する効果が発生した場合、サイコロを振る前に対象を決定できる。
この魔法は1ラウンドに1回しか使用できず、効果は1回発揮されると失います。
「無作為に対象を決定する効果」とは、【ウィル・カウンター】の魔法や、ジオマンサー技能で扱う「相域」《ターゲッティング》を持たない者が乱戦エリア内に放った射撃などを指します。
- 13
- 【ホスティル・スティール】
- 消費
- MP24
- 対象
- 全エリア(半径30m)/
空間
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 一瞬/
30秒(3ラウンド)
- 抵抗
- 必中
- 属性
- 精神効果
- 概要
- 範囲内の無作為2体の戦う意思を奪う
- 効果
範囲内の誰かの心の内にある善心を増幅させます。
この効果の対象は範囲内のすべてのキャラクター(部位)から、無作為に2体が選ばれ、その対象の戦う意思を奪います。この効果は1体に重複せず、必ず2体決定します。効果は【ピース】と同様です。
複数の部位を持つキャラクターは、原則としてこの効果は発揮しませんが、そのすべての部位がこの効果の対象となった場合のみ、戦意を消失します。
なお、この魔法の効果は術者にも及び、対象から外したり、キャンセルしたりすることができません。