始まりは父親、母親、弟の４人家族の普通の家庭に生まれた女の子だった。
ただあの日全てが終わった。家に帰ると全員死んでいたのだ。
まだ十にも届かない頃だったが、彼女の中の目標はこの時定まった。復讐。

孤児院預かりとなった彼女は復讐の牙を磨くと同時に、裏側の後ろ暗い強盗などの仕事を引き受けるようになった。
如何せん誰が犯人なのか分からないのだ、蛇の道は蛇、裏側とつながりを作り情報を集めるためだ。



そんなことを続けるうちに犯人が判明した。闇の一党と呼ばれる犯罪者組織とその親玉、常闇の父と呼ばれる存在が犯人であることを突き止めた。

独自に築き上げたルートから常闇の父の所在を突き止め、復讐を実行しようとした。
しかし結果は敗北、及び左足の喪失。今まで磨いた力のその全てをぶつけたことは間違いない。
自らの力では復讐できないという事実。彼女は絶望した。

そこで死ねたら良かったが、彼女は闇の一党により治療、義足を与えられ、絶望により腐れ切った彼女は言いなりとなるままに闇の一党に所属することとなった。


腐り続け依頼を熟し続け、存在する楽しみは闘う事それ一つとなる事数年、気が付けば闇の一党の幹部にまで上り詰めていた。
そんな中、組織に逆らう者を殺すという普段通りの仕事のために相見えた数名の相手。
最初は雑魚だったが故、さっさと処理して帰ろうと思いながら闘っていた最中、たった一人を除き倒したものの、その彼は自身に着いてくるように成長し、ついには彼の必死の一撃により敗北する。
依頼上彼女は初めて敗北した。更に最後の一撃を放った時の右手には伝承にのみ遺る龍の紋章を見た。
彼女は確信した。コイツになら...アイツを、常闇の父を...アタシにできなかったことを成せるかもしれないと。

それから彼女には再度火が付いた。腐った牙を磨き直し、この組織と常闇の父の情報を集めながら、偶に彼と戦った。仲間にならないかと誘われたこともあったが全て断った。自分になすべきことは自分の手で決着をつける事では無いと悟ったからだ。



遂に時は来た。彼らが闇の一党との決着を付ける決心をした時、彼女は自身の持っている情報の全てが入っているUSBを彼らに渡した。
そこには闇の一党の組織図や構成員の数や幹部勢の名前、更には常闇の父の能力に至るまでが詳細に記してあった。


「こんだけ色々載っけたけどお前らが来る頃には数も大分減ってるだろうし、もしかしたら親玉も死んでるかも知れねェぜ。
ま、親玉が死んでなくてお前らが倒したならこの電話番号にかけてくれ。頼んだぞお前ら。」


彼女は未だ電話に出ない。

最後は常闇の父との一騎打ちにより敗北し、その能力で闇の狭間にのみ込まれた。
どこに着くかもわからない奔流の中流れ着いたのがこの世界。

メイン戦闘方法は付けられた義足を使った足技中心。
現在は体は再構築されたが、義足が送られる直前の全盛期ミットにチューニングされているためズレに苦戦している。
いずれ元の世界のスペックに戻る。

闘いを好むのは普通に本質。

本名は家族が殺されたタイミングで捨てているため無い。
コードネームは　ミットシュルディガー・アルディート
アルディートは大胆、ミットシュルディガーが共犯を意味する、大胆な共犯者
愛称としてミットと呼ばせている。
が、彼らからはミット姉貴やミット兄貴姉貴なんかと呼ばれていた。

主題歌
Dead To Me - Chloe Adams
https://www.youtube.com/watch?v=nf7MkKav4ts