私と、旦那様の出会いですか？　よくぞ聞いてくれました！　それはもう格好良かったんですから（^p^)ｼﾞｭﾙﾘ
あれは、グランゼールの酒場で働いていた私が帰り道にゴロツキ共に襲われた時のことでした。
路地裏に連れ込まれて…囲まれて…あぁ…殺されるのかな…それとも成人したばかりなのに純潔を…？ 恐怖に押し潰されそうになったその時。
「お嬢さん！目瞑ってな！！」そんな凛々しい声が聞こえて私はとっさに目をつむりました。
すると、瞼の裏が急に明るくなり…目を開けると、目を押さえて苦しんでいるゴロツキ達。
「10秒程度しか持たない。ほら、早く一緒に来るんだ」
エルフの男性が駆け寄ってきて、私の手を掴んで走り出します。
訳がわからないまま、走っていた私は前を行く彼の横顔に一目惚れしてしまいました。
しばらく走って、グランゼールの大広場まで到着すると、
「ここまでくれば大丈夫だろ、グランゼールも場所によっちゃ治安悪いしな。これからは気をつけなよ、それじゃ！」
そう言ってクールに去っていこうとする彼とお別れなんてしたく有りませんでした。
「私の純潔を守ったんだから責任取って、私をもらってください！！！！結婚しましょうそうしましょう！」
「はぁ！？！？」
これが私と旦那様の出会いです！私はこんなにも愛しているのにあの人ときたら、お胸の大きい人にデレデレしたり…
私のことをちんちくりんと言ったり…でもこれも旦那様なりの照れ隠し！たとえ違っても振り向かせてみせます！！！！