・生まれた環境:[きまぐれ]他のミノタウロスの子供たちと同じように育てられたが、蛮族文化に馴染めることはなかった。
　・幼少期:[叩けば黙る]大抵の揉め事は全て己の腕力でねじ伏せた。
　・少年期:[自然の中で学ぶ]ミノタウロス達から学ぶよりも一人自然の中過酷な環境に身を置き生き残るすべを学んだ。
　・青年期:[運命の出会い]フレイルを初めて手に入れた時全身に電撃が走った。この武器を生涯かけて使い続けると誓う。

　・ヨナスはミノタウロスと人間のハーフとしてこの世に生を受けた。過酷な蛮族社会では異端児はすぐに殺されるのが落ちなのだが何の気まぐれか、他の子供たちのように育てられた。
　・大人になるにつれ同年代の子供たちと明確な違いが出るようになり、彼らの文化にも馴染めることがなく1人故郷を離れ森や山といった自然の中で生きていった。
　・ある日近くで蛮族と人間の戦いがあった。運悪く巻き込まれてしまいとっさに手にしたフレイルを人間とはかけ離れた腕力で問答無用で襲い掛かる名も知らぬ蛮族を薙ぎ払い生き抜くことができた。

　・戦いは人間側に優勢になったそれも突然現れた一般の兵士よりも剛力でタフなヨナスが特大武器を振りかざし蛮族どもをねじ伏せていたことで蛮族側は味方のような見た目の敵に襲われ混乱に陥っていたためである。
　ヨナス自身人間側でも蛮族側でもどちらでもよかったが最初に襲ってきたのがたまたま蛮族であったため、流れで人間側につく形になった。
　劣勢であったはずの人間側が蛮族たちを押し返すことに成功したことを兵士たちは喜び、見た目は蛮族だが話もできるヨナスを心強いここ味方として陣営に招き入れ。その後の戦いも負けることなく蛮族の長を打ち取ることに成功した。
　しかし、軍の上層部は蛮族もどきが活躍し勝利を収めたなどと国王に報告すれば、良くて辺境の地に飛ばされるか悪くて恥さらしとして死罪になるのではないかと恐れ、ヨナス自身を蛮族を率いていた悪しき敵として捕らえ闇に葬り去ろうとする。だが同じ戦場で戦ってきた仲間たちはそれを阻止するべくヨナスを処刑場行きではなく[咎人]として上層部が手を出せないウルグラスに送るように仕組むことで死を逃れることができた。
　裏切りはあったものの元仲間との間に絆を感じる、それでもなお一度人間に裏切られたことはヨナスの心に深く残ることなった。ここを出たとしてもまた人間に裏切られる恐怖、信頼できる仲間たちができた時の安心感、人間への【懐疑と信憑】が胸の中で渦巻く中ヨナスは今日も己の生を全うしていくのであった。