古ぼけた手記
- 知名度
- 0
- 形状
- 手帳型
- カテゴリ
- 冒険道具類
- 製作時期
- 現在
- 概要
- エリゼがここに来てから書き始めた古ぼけた手記。かなり傷んでいて読めなくなっている箇所も多い。
- 効果
-
彼女がここでどのような事をしていたかの記録。謎の怪物についても記されている。
しかし、読める箇所が限られているため解読には少々時間がかかりそうだ。
文献判定（22）に成功すると、次の戦闘で種族：？？？に対する魔物知識判定に+2
由来・逸話
私はエリゼ。ここの封印を任されることになりました。…表側ではゲートは完全に封印されたことになっていますが、それは真実ではありません。ゲートを完全に封印することは、もはや不可能でした。空間を捻じ曲げる結界を張り、外に現れるのを防ぐのが精一杯。
だから、私がここに残って魔神を送り返すことにしました。私の命が尽きるまで、という制限はありますが、100年も稼ぐことができれば上々でしょう。一応、私の霊魂をこの地に縛り付け、守護霊として現れることができるようにしようと思います。
…災厄はまだ終わっていません。ですから、人々が抗う力を再び得るまで。それまでは保たせてみせましょう。
家族にもう会えないのは寂しいですが、あの災厄を生き延びた人たちに、…そして私が愛した貴方に。この地より祈りを捧げています。どうか健やかに。
ーーーーーーーーーーーこの先は傷みが酷く読めなくなっている。
手記の中に、劣化の少ない羊皮紙が挟まっている。
謎の生物１
ここで暮らして何十年が経ったのでしょう。そんなある日不思議な生き物が門より現れました。私はいつもどおり召異魔法で送り返そうとしたのですが、何も起きませんでした。どうやら魔神ではないようです。尖った頭に鎌のような両手。まるで爬虫類や昆虫を彷彿とさせる姿でした。襲われると思って構えましたが、何もしてきませんでした。
…今の所無害のようですが、要観察です。
謎の生物２
最初に来たのはどうやら女王？のようなものだったらしい。彼女は卵を生み、どんどんと数を増やしていました。
彼女たちは何を食べるのだろう？と思い観察していると、門より魔神が現れました。彼女たちは統率の取れた動きで魔神を狩り、糧としていたのです。彼女たちがいる限り、よほど高位の魔神でもない限りここから出ることはできないでしょう。
私を襲ってこない辺り、人に対しては友好的なのだろうか？もしくは同族として認識されてしまっているのか。
…もしかして、私が使っている鎌のせいでしょうか？
謎の生物３
女王もかなり大きくなり、彼女の鎌は私の身の丈より大きくなってしまいました。彼女の子どもたちにも様々な特徴が現れ始めました。そして何より、彼女たちはその特徴を他の仲間に伝播し、姿を変えることができるのです。その種類に限りはなく、近くの仲間同士で反応しあっているようでした。こんな面白い種族は見たことがありません。私の余生を過ごす研究課題にさせていただきましょう。
タイムリミット
人の身に過ぎない私は、どうやら寿命が来てしまったようです。それでも私は「レイス」としてここに残ります。今まで一緒に過ごしてきた彼女たちの数はそれはもう超大家族です。…私も家庭をもって、子を成し、育ててみたかった。今更ながらそんな事を思います。
この手記を書くのはこれで最後になります。…ゲートは未だ残ったまま。いえ、その数を増やしています。もう私に封じる力は残っていませんが、彼女たちがいれば大丈夫でしょう。
…来世は、ふつうの村娘がいいな。