容姿・経歴・その他メモ

基本：メリア/♀/トウガラシ属/短命種

服装：トウガラシを模した帽子/大きい深紅のスカーフ/ぶかぶかのズボン

旅に出た理由 故郷にいられなくなって
⇒辛ければ辛いほど権力を持つ村で育つ。父親がピーマンであることが判明したため故郷を追い出された。

経歴A-5-6 ガキ大将だった
⇒地元じゃ負け知らず。

経歴B-3-6 父親が旅に出ている
⇒ピーマンである父親は自身をトウガラシだと思い込み、辛くなるため修行の旅に出てしまった。

マーブルは記憶を失っていた2年間一緒に暮らしていた老婆の家名。

■仲間への所感（一人一行）
履歴参照

履歴

・故郷を追い出されて、武者修行中に立ち寄ったコキベニで「褐色同盟団」に出会ったよ。
以後も度々交流を深めていたところ濡れ衣を着させられ、同行せざるをえない状況になったよ。

・マカジャハットに滞在中、犯罪の片棒を担がされ不安・・・。
汚名返上とともに正式に「褐色同盟団」の一員に！よろしく！
・そして新天地ランドールでは相変わらずの元気印ポジション。

・盗賊王の墓ではちょっぴりおとなになれたかな？

・畑の栽培は楽しかったけどみんなつんつんしてた。
洪水にながされるし、おじさんは偽物だし。
・ペルラちゃんとお別れ。でも進まなくちゃいけない・・・。

・助っ人参上！でも国は滅びちゃった。
世界を救うにはこの手のひらじゃ小さい。

・バルライは私に時盗みの針を託された。
どうしてみんな私に託すの…？重たいよ。
辛うじてグランゼールは守れた。ここから反撃開始！

・お父ちゃんはエルルケーニッヒの奈落にとらわれていた。
束の間だったけど勇気をもらって。
「人に甘く自分に辛く」生き抜きます。

--空白の2年間--

「縺ゅｓ縺溷､ｧ荳亥､ｫ縺九＞?」

私は混濁していた。ここはどこだ？私は誰だ？目の前にいるのは何だ？
目の前の得体のしれない怪物は両腕をあげる。反射的に払おうとした。
『そんなもの一般人に振りかざしちゃダメだよ』
ふと、正論ウサギの声が聞こえた気がして、拳がピタリと止まった。
「傷ついて…酷く怯えてかわいそうに。」
目の前にいたのは怪物でも何でもなく。人間の老婆だった。
まるで自分のことのように悲しみ心配してくれるなんて…ふと献身的な姿に金髪の女性を重ねたが、思い出すことができない。
視界が開けわかった。ここは懐かしい匂いのする草原。荒廃した建物が点在する中、新緑が青々と茂っていた。
私は抱きしめられていた。

　老婆はグレンダールという神さまの信徒だということ以外何も素性がわからない私を玉のように可愛いがってくれた。
記憶喪失。酷く傷ついた私はなんらかの拍子に記憶を失ってしまったらしい。
　『ネロっちはおっちょこちょいっすね！』
青髪の青年がからかうように言ってきた気がした。

　ここはかつてはメリアの村だったが蛮族の侵攻で散り散りになってしまったようで、今では種族関係なく協力して村として復興中だそうだ。
　畑を耕し、たまに街におつかいに出て、山で遊ぶ。2年間普通の村娘のように暮らすことができた。畑に関してはなぜか妙に詳しく、モロコシの栽培では右に出る者はいなかった。
　『そのまま食べないの！栽培して広告することで100倍の価値になるの、これが経済よ』栗毛の少女に淡々と、でもちょっぴり得意げに言われた気がする。きっとそのおかげだ。

　夜になると、老婆から「寝ろ、寝ろ」と言われる。「子どもはよく寝るもんだ」ということらしい。それがいつのまにか定着して「ネロ」と呼ばれるようになった。
　なるべく寝床で大人しくしていたがどうしてもじっとしていられない夜は屋根に登り月を眺めた。隣に誰かいた気がして涙をこぼすこともあった。

　かつて聖職者だったらしいということもあり、村の司祭を手伝った。
病む人がいれば癒し、悩む人がいれば寄り添った。
　誰よりも虐げられ、誰よりも優しかったあの物語のヒロインに憧れて。
　畑を荒らす獣を追い払った。老婆は「強いのねぇ」と喜んでくれた。私は「おばあちゃんの方が強いよ」と答えた。
　『強さってなんだ？』そう問われたことがあった気がする。世界で一番強くて世界で一番弱い、悪臭のするウサギに。

「おばあちゃん、ごめん。」
「世界を救わなくちゃ。」

かつてはこの手で滅ぼそうとすら考えた村だったが、勝手に滅んでいて。今では帰るべき故郷となった。

『メリアなのにお寝坊さんだね』
春風のような歌に導かれながらネロは旅立つ。
みんなとの約束だから。

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