容姿・経歴・その他メモ

大切な約束をしたことがある
大好きな食べ物がある
大病を患ったことがある

故郷を滅ぼされて

"果てへの盟約"の"破られぬ秘匿"
ウォルター・ロオズ
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アルヴ・ソーアは、コロロポッカの森の、名も無き村に生を受けた。生まれつき片目には美しい薔薇が咲いており、それはまた視力を蝕む。右目でものを見ることは生涯叶わぬだろう。
アルヴには優しい両親がいた。
たおやかな母は料理が上手で、手製のアップルパイはアルヴの大好物であった。
優秀な魔法使いの父は紳士的で、アルヴに魔法や心構えを教えた。穏和で冷静な父の元でアルヴは、魔法の鍛錬を重ね、才能を開花させつつあった。
アルヴは友にも恵まれ、特に蛇のサマエルとは物心ついた頃からの付き合いだ。
本人は気づいていないようだが、幼なじみのセッカに惹かれ、特別な感情を抱いている。年頃の少年としてはごく自然な事であるが。

アルヴは大切な家族や、仲の良い友人に囲まれ、のどかな村で、穏やかに暮らすこの日々を愛おしく思っていた。きっと、この先も続くだろう幸せな日々に感謝しながら。

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ウォルター、ウォールター (Walter、英語発音: [wɔːltɚ] ) は、英語の男性名、または姓。古高ドイツ語に由来し、ドイツ語のヴァルター (Walter, Walther) に相当する。この名は、古ドイツ語で「支配する」ことを意味するwaltanと「軍隊、部隊」を意味するheriの合成により生まれたものであるとされ、もともとWalthari, Waltheriといった表記がされていた。

Roseは薔薇の意である。

sore

〈人・体・傷などが〉（…で）ひりひり［ずきずき］する≪（◆炎症・筋肉痛など）
〈心が〉ずきずきと痛い，〈人が〉（…のことで）つらい，悲しい
〈人が〉（不当な扱いに）ささくれた，感情を害した，（人に）怒った，（事で）腹を立てた
〈話題・記憶などが〉心を痛ませる，つらい，腹立たしい
〈困難・必要性などが〉痛いほど切迫した，深刻な，大変な

炎症［腫れ］（を起こした箇所），傷
心の傷；苦痛の種，いやな思い出
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ウォルターは、与えられた名である。一人では適わぬ復讐を果たすため。

ソーアは捨てた名である。それまでの自分を闇に葬り、傷と決別するため。

ローズは自ら望んで得た名である。枯れた誇りを再び咲かせるため。

彼は果てへ赴く。自らの望む果てへと。
彼は果てを創る。最期の景色を美しいものにするため。
幸運な事に彼には仲間がいる。
それぞれの夢見た果てへと往くため、支え合える同志が。
彼の秘匿は破られぬ。少なくとも、彼が果てるまでは。
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彼は二度、盟約の旗を掲げる。
旧き盟約の仲間は互いの行方を、果てを知らぬ。
しかしそれは、盟約が役目を終えたことによる。
それぞれが辿り着いた。ただそれだけなのだ。
彼もまた、果てを享受するはずであった。

盟約は交わされる。新たな者との邂逅の中で。
彼はまた、果てへと赴く。同志が望む果てと遭逢する、その時まで。
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彼の望む果てに、幼き彼の愛したものが戻ることは、無い。
彼の求める答えは旧き日々に匿されたまま、明かされぬ。
失ったものが元へと還る道理がこの世のどこにあるというのか。例えそれが理不尽に切り刻まれたものだとしても、尚更である。

"破られぬ秘匿"ウォルター・ロオズ。世間より与えられた名は、皮肉にも彼の本質を表していた。

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