コルガナ地方の都市で捨てられていた所を、ある傭兵団の団長に拾われる。

その後、クロスボウ使いに師事しながら射手としての腕を磨き、最低限の能力を身に付けた後は傭兵として活動。

いずれ師の様に…と言った憧れを抱いていたが、とある事情から傭兵団は解散。
師匠も教える事は十分教えた、という事で別れる事となり、現在は行く宛もなく一人旅をしている。

自身の事を凡才だと考えており、それ故に師匠が言っていた『狙撃手は常に冷静であるべし』という教えを私生活から守っている。師匠曰く『真面目すぎる』との事。

・ピストレはどこかの言語で片手で扱うガンの事らしい。
・傭兵団時代は団長の指示や師匠の指示、あるいは軍師の同僚の指示に従っていれば良かった為、自分で考えるという行為があまり得意ではない。真面目ちゃんのマニュアル人間。
・軍師技能持ちや、リーダーシップのある人物とは組みやすく感じるらしい

傭兵時代は良かった。
やるべき事が常に示され続けていた。
武器(私)は、何も考える必要はない。ただ言われた事を、指令をこなせばいいだけだったから。
言われた通りに敵を撃てば良かった。言われた通りに修練を積めば良かった。言われた事を覚えれば良かった。

傭兵団が解散すると聞いた時は、足場が崩れ落ちた様な気分だった。

これから私は誰を撃てばいい？どうやって生きていけばいい？誰の言う事に従えば…
「それを自分で決めるのが人生で自由って奴だよ」…そう師匠は言っていた。
けれど、これが人生で自由だと言うのなら、私は一生ただの武器で良かった。
…私の指針は、どこにあるんだろう。