願いには対価を

奴隷商(入荷)
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常夜紅城(購入先)
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流民街(身を一時的に隠すため)
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西街区(研究依頼のため)
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新市街地(買い出し時にリアに捕まる)

初対面の相手には警戒心しかなく、依頼相手でも信用しない。
知り合いと呼べる者も2～3人しかおらず、1名、知識と実力を信頼している。
最近1人、性格と人間性、実力を信頼するようになった。

家族の中では「醜いもやし野郎」として育てられ、日々の虐待と冒険者を吊る餌としての毎日を過ごしてきた。
ある日、依頼を受けた冒険者がやってきて、囮役を行っていたが見向きもされないまま両親が殺される。
助けよう、なんて感情もなくただ茫然と眺めていたら、その冒険者に拾われることとなった。
その後、冒険者から別の人族に渡され連れていかれた先は魔動機遺跡の中で、実験用被検体として第２の生を受けた。
それからは血液の提供、他の蛮族との移植、薬物による投与、魔法による再生力確認といった非人道的な実験を繰り返され続けた。
なお本人は食事、衣服の提供がされるだけ両親と過ごしてきた日々よりは幸せを感じていた。
そして実験は失敗。見た目は変貌したが身体能力の変化も見られなかったため、廃棄処分を下され資金の取返しとしてヴァイスシティに売られることとなる。

売られた後は自分を買った主人を殺害、服など必要なものを強奪し罪人として追われることになったが容姿や名前が手配書それぞれで定まっておらず本人として認識されていない。
名前も持っておらず、非正規の依頼を受けており依頼時は相手に好きに呼ばせているため「探して見つければ幸運、捕獲できれば一生分の金が手に入る」との噂が蔓延してしまう。

生活のために非正規のなんでも屋と廃棄物漁りで生活を開始、自身が死なない限りはどのような依頼も行うが依頼を超えた命令・契約違反を起こした際は報酬が命と全財産となる。

交配により生まれる個体が全ての部位を引き継いだ同一個体となるのか、部位の機能もある上位種なのか、通常のバジリスクとなるのかの実験。
長期の実験となるため報酬は実験期間中の衣食住の保証と終了後の報酬金となった。
１体目は獣との交配により実験。
11歳で出産。
身体的な特徴は引き継がれることなく石化の眼を持つバジリスクが誕生した。
将来的な危険を思案し待機させていた冒険者により討伐される。

出産後に1週間の休養を入れ再開。
今回は人族との交配で実験。
１年後の12歳後半に出産。
結果として生まれた個体は参加した冒険者に混じっていたエルフを出産。
検査した結果、瞳に微弱ながら石化能力を有していることが確認された。
今後の経過観察によって新種となるか短命なのかを観察するため保護観察となる。

3体目はサンプルの追加としてエルフとの交配を開始
半年間繰り返したが産まれなかったため実験の中止を確定。
報酬金代わりに第2子の経過観察を年単位に指定した場所で報告することで確定。
身体ケアを済ませ、開始から3年目に完全終了とする。

元奴隷ということだけ明かして自身の種族を隠し生活。
服装は落ちていた布を寄せ集めたもので、頭部は大きな布で隠し長袖で腕の羽をできる限り隠して、子供とはなるべく関わらないことにした。
一度、動物を追い払った時に一部の子供に懐かれたが出て行ってしばらくしてから忘れられている。

殺人…自身の主人となる貴族サイモンの殺害・違反者の殺人。
強盗…殺害したサイモンの一部衣類、金品の強奪。