神話の時代の頃、龍京の周辺は多くの龍が住まう地だったという。しかし、神々の争いに巻き込まれた彼等はいつの時か姿を消してしまったそうだ。
人々がここに街を築いたのは、魔法文明時代が始まって間もない頃である。神話の時代から豊かな地であることは知られており、多くの龍がここに安息を見出したことからもそれは明白だった。
街は瞬く間に大きく発展し、世界でも有数の巨大都市となった。幾多の試練に国が晒されようとも龍の京が陥ちることはなく、今でもその存在感を発揮し続けている。
しかし、大破局に伴うテクノロジーの損失により、巨大な都市圏の維持は不可能となった為、少なくない人口が他都市に流れたり飢餓によって息絶えることとなった。

かつては流れついた異国の民によって造られた小さな港町だったが、魔法文明時代中期頃の地勢調査で交易拠点として適していると分かり、大きく開発されることとなった。
それ以来、この都市を支配下におく国は交易で大いに栄えるようになったという。そして今でも、交易・防衛の観点から国の重要拠点であることに変わりはない。

神話の時代の頃は潮の満ち干きで地面が現れたり消えたりするような低地であったが、ある時、1人の神の奇跡によって一帯の地形が隆起し、街を築くのに安定した土台へとたちまち変わったという。
そんな伝説がある街だが、今では和港と並び重要な交易拠点の1つとして数えられ繁栄を人々にもたらしている。元の地形もあってか造船も盛んで、ここの船の質の高さは遠方の地でも知られているとかいないとか。

かつてはこの地にたどり着くまでに時間がかかり、また迷いやすかったことからこのような名前が付いたという。古来の国々による街道の整備などによって迷う人々は格段に少なくなったが、夜闇に誘われ道無き道に足を踏み入れてしまう人は今も後を絶たない…という説話が残っている。
それはさておき、近くの山からは国でも一、二を争うほどの壮麗な夜景を見ることができる。また夜景以外にも重要な文化財が多く残っているこの都市は、観光都市として賑わいを見せているのだ。

その名の通り、黄色い山のすぐ近くに築かれた街である。
何故山が黄色いのか？理由の一つに火山だからというのがある。大破局の時、蛮族の手によって辺り一帯は溶岩の海と化してしまったが、300年の時を経て、かつての惨事の面影を全く感じさせないほどの復興を果たした。
他にも理由はある。火山という性質ゆえ、あまり見かけない鉱物等をよく産出する。その鉱物らの中には工業的価値のあるものもあり、今でも幾つもの鉱山が稼働し続けている。
また、火山の麓に築かれた街故に温泉街としての歴史も持っている。はじめて街ができた魔法文明時代初期からすぐに黄山の温泉の効能がよく知られるようになるほど、当時の人々によく効いたそうだ。
ちなみにだが、温泉卵と温泉饅頭も売っているので寄った時に食べてみるのもいいかもしれない。

フェイはアル=メナス紀1669年4月28日に製造された。元は、戦争で足りなくなった兵士の補充のため量産されたルーンフォークの一体に過ぎなかったが、起動するまでの間に製造工場が爆撃され破壊された結果、起動しないまま300年以上が経過しており、起動した時目の前には冒険者のパーティがいた。
なりゆきでそのままパーティの中で生活していたが、気がつけばパーティメンバーのみんなに愛情を抱くようになっていた。家族同然の様に接してくれたパーティメンバーへの家族愛か、それとも恋心か。混ざり合う好意の中甘い日々を過ごしていたが、好意を抑えきれず、遂にパーティメンバーの1人に愛を囁いた。…何と、プロポーズは受け入れられてそのメンバーは配偶者となった。
その後、遠方のアルフレイム大陸にて新しく発見されたパグラス島の話を聞く。ハネムーンついでに新天地を求め、パートナーと共にフェイはパグラス島へ赴くのだった。