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【『七色のマナ』魔技戦部決闘術】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

【『七色のマナ』魔技戦部決闘術】

(アルフレイム大陸・ブルライト地方)
入門条件
50名誉点

 ユーシズの学園『七色のマナ』には、無数の部活動が存在します。その中のひとつに、魔技戦愛好部「決闘十字会」が存在しました。決闘十字会は、特に何かを争うわけでもなくただ魔法使い同士の戦いを好む生徒たちによって結成されました。生徒同士の私闘は禁じられており、また、外部で魔物と戦うことは命の危険が無視できないからです。
 とはいえ結成に到るまでには一波乱あり、当時の部員たちは制度を応用し、正当に見える「争う理由」をつけて事あるごとに魔技戦の申請を何度も何度も行いました。彼らは頭がよく、一見して本当かどうか見抜くことができず、また、無条件に却下するような横暴があれば生徒会に責任問題が及ぶように工夫することで生徒会に魔技戦を許可せざるをえないようにしていたのです。
 しかし時の生徒会役員にはこの活動に理解があり、何度かそうした攻防が起きた後に生徒会長に直談判し、彼らを説得して部活動を立ち上げました。これが決闘十字会の成り立ちであるとされています。
 決闘十字会は切磋琢磨を推奨し、繰り返す魔技戦によって部員たちの実力の向上を齎しました。その一方で、部活動の中で彼らはより洗練された……1対1の魔技戦に向く、軽快で効果的な魔法使いのための技術を開発していくことになります。その成果として、戦士には及ばないものの、魔法使いとしての鍛錬によって体得可能なローリング回避術(魔法文明の伝承にあるエルデの王も使ったとされる体術です)に、魔法を収斂させて回避行動を可能とした代わりに、弾かれなくする詠唱術、そして、より決着の危険性を省くための、相手の杖を弾く魔法技術が開発されました。
 特に、主に真語魔法学科生によって生み出され、あらゆる系統で使用可能に応用された最後の技術は後の決闘十字会のトレンドとなり、如何にスマートに相手の杖を弾いて勝利できるか、というのが成績優秀者の証明となるようになります。
 現代でもこうした魔技戦による鍛錬という部の目的は掲げられていますが、前述した武装解除呪文による決着が注目され過ぎた結果、強さでなくスマートさが追い求められる傾向にあるようです。当初の血湧き肉躍るような決闘の概念は風化しつつあり、決闘十字会の部員の練度は年々下がりつつある、と言われています。
 流派秘伝は、杖の動きを起点とした技術の結晶であるため、ナイトメアなど発動体がまったく不要である種族が使用したり、神聖魔法など発動体でないものを使用する魔法系統であっても平等に杖が必要となるのが特徴であるようです。

流派装備

 【『七色のマナ』魔技戦部決闘術】では、瞬間的な魔法行使の精度と魔法使いらしからぬ激しい動きを両立するため、片手で保持可能な長さ30cm未満の短杖の使用が推奨されており、過去の部員が賦術学科・相域学科の生徒と協力して設計した杖が部内で限定販売されています。

カテゴリ〈スタッフ〉

〈スタッフ〉Bランク

名称用法必筋命中威力C値追加D価格備考
〈プラクティスデュエルワンド〉[打]1H11300G+10名誉点※回避力+1

〈スタッフ〉Aランク

名称用法必筋命中威力C値追加D価格備考
デュエルワンド[打]1H169700G+30名誉点(詳細参照)



〈スタッフ〉Bランク                
プラクティスデュエルワンド:魔法使いの運動性を保護するために作られた、20cm~30cmほどの短い練習用の杖です

〈スタッフ〉Aランク                
デュエルワンド::魔法使いの運動性を保護するために作られた、20cm~30cmほどの短い杖です。ユニコーンの角やドラゴンの心臓といった希少な素材を芯としているという噂もあります。

秘伝

《収束詠唱杖術》

必要名誉点
30
タイプ
独自宣言型
前提
なし
限定条件
〈盾〉非装備、
1H〈スタッフ〉
使用
魔法使い技能
適用
1回の魔法行使
リスク
概要
「対象:1体」の魔法を「形状:射撃」、抵抗不能回避可能にする
効果

 魔法を行使する時に宣言し、その行使1回に有効です。その魔法が「抵抗:任意、なし」でなく、かつ「対象:1体(1体全、1体Xなどを含む)」であるのなら、その魔法は「形状:射撃」「抵抗:消滅」になり、精神抵抗力判定(もしくは生命抵抗力判定)のかわりに回避力判定で抵抗を行わなければならなくなります。

《初級回転運動杖術》

必要名誉点
30
タイプ
常時型
前提
なし
限定条件
〈盾〉非装備、
1H〈スタッフ〉
使用
魔法使い技能
適用
リスク
概要
「魔法使い技能÷2」での回避力判定が可能になる
効果

 回避力判定を行う時、そのラウンド中《マルチアクション》を宣言していなければ、「任意の魔法使い技能レベル÷2(端数切り上げ)+敏捷度ボーナス」を基準値として回避力判定を行うことができるようになります。

《回転運動杖術》

必要名誉点
50
タイプ
常時型
前提
《マルチアクション》
《初級回転運動杖術》
限定条件
〈盾〉非装備、
1H〈スタッフ〉
使用
魔法使い技能
適用
リスク
概要
魔法使い技能での回避力判定が可能になる
効果

 《初級回転運動杖術》と同様ですが、基準値は「任意の魔法使い技能レベル+敏捷度ボーナス」となります(算出時レベルを半減しなくなります)。

《武装解除詠唱杖術》

必要名誉点
20
タイプ
独自宣言型
前提
なし
限定条件
〈盾〉非装備、
1H〈スタッフ〉
使用
魔法使い技能
適用
リスク
行使判定-2
概要
「対象:1体」の攻撃魔法で相手の武器を吹き飛ばす
効果

 魔法を行使する時に宣言し、その行使1回に有効です。その魔法が「対象:1体(1体全、1体Xなどを含む)」であり、ダメージを与える魔法であるのなら、相手の手元を狙い撃ち、対象が抵抗に失敗した時、ダメージを与えると同時に対象が手に持っているもの(武器、発動体、「装飾品:手」である装飾品、「用法:1H、2H」として保持するアイテム、その他GMが判断するもの)を一つその場に落とします。複数保持している場合はまず武器、次に発動体、どちらも無ければ持っているものからランダムに選びます。落としたアイテムは主動作で拾い上げられます。
 リスクとして、あらゆる行使判定に-2のペナルティ修正を受けます。
 攻撃方法が「武器」となっている固定値のキャラクターがこの効果を受けた場合、武器を拾い上げるまで打撃点が4点減少します。
 この秘伝は例外的に《収束詠唱杖術》との併用に限り1ラウンドに宣言可能な戦闘特技の数を無視して同時に宣言することができます。

秘伝魔法

 この流派は一般的な形での秘伝に加え、入門した者でのみ使われている独自の魔法を持っています。
 これらは、すべて深智魔法です。ソーサラー技能とコンジャラー技能をしかるべきレベルで習得したキャラクターは、名誉点を支払うことで、これらの魔法を習得できます。各魔法の習得に必要な名誉点は、名称の後ろに括弧書きで付記されています。
 これらの魔法は系統こそ深智魔法ではありますが、あらゆる魔法使い技能によって使用することができます。

2
【ブロウオフウェポン】
必要名誉点
20
消費
MP7
対象
1体
射程/
形状
1(10m)/
射撃
時間
一瞬
抵抗
消滅
属性
衝撃
概要
威力0ダメージを与え、相手の武器を吹き飛ばす
効果

 この魔法の行使判定は、「任意の魔法使い技能+知力ボーナス」で行うことができ、魔力も判定に使用した技能のものを参照します。対象は、精神抵抗力判定のかわりに回避力判定で抵抗を行わなければなりません。
 相手の手元を狙う閃光を放ち、対象に「威力0+魔力」点の魔法ダメージを与えます。同時に、対象が手に持っているもの(武器、発動体、「装飾品:手」である装飾品、「用法:1H、2H」として保持するアイテム、その他GMが判断するもの)を一つその場に落とします。複数保持している場合はまず武器、次に発動体、どちらも無ければ持っているものからランダムに選びます。落としたアイテムは主動作で拾い上げられます。
 攻撃方法が「武器」となっている固定値のキャラクターがこの効果を受けた場合、武器を拾い上げるまで打撃点が4点減少します。

詠唱:「深、第二階位の攻双動(ダヴ・ゼガ・バン・バオ・ザル)衝撃、解除(ショルト・レバール)―――武去(エクシリィムテーム)

2
【プロテクション・コンプレッサ】
必要名誉点
30
消費
MP4
対象
術者
射程/
形状
術者/
時間
一瞬
抵抗
任意
概要
魔力により回避判定を行い、攻撃を防ぐ
効果

 この魔法の行使判定は、「任意の魔法使い技能+知力ボーナス」で行うことができます。
 この魔法は主動作で行使できず、例外的に、自身の手番の外で、自身が近接攻撃や遠隔攻撃、あるいはそれに類する能力(回避力判定で「消滅」となる効果)を受けた時に回避力判定を行う代わりに行使できます。
 この魔法の行使判定の達成値が元の回避力判定の難易度以上であれば、回避に成功したものとしてその攻撃ないし能力を「消滅」させることができます。
 この魔法は、1ラウンドに「術者の敏捷度ボーナス÷2」回まで行使できます。

詠唱:「深、縮、守、瞬遮防(ダヴ・レ・アレ・スルセラクレルド)―――圧盾(ディフェンシオ)

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