7
ゼルファー(人間形態)
分類:蛮族
- 知能
- 高い
- 知覚
- 五感(暗視)
- 反応
- 敵対的
- 穢れ
- 4
- 言語
- 交易共通語、汎用蛮族語、ノスフェラトゥ語
- 生息地
- さまざま
- 知名度/弱点値
- 14/18
- 弱点
- 衝撃属性ダメージ+3点
- 先制値
- 15
- 移動速度
- 22/-
- 生命抵抗力
- 9 (16)
- 精神抵抗力
- 10 (17)
| 攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ― | ― | ― | ― | ― | ― |
特殊能力
なし
解説
ゼルファーは、軍服を思わせる無駄のない戦装束を纏い、蛮族とは思えぬほど静謐な気配を漂わせる剣士です。
ログレス東部のダハーシュを支配する上位蛮族の一柱にして、「舞台」「戯曲」「刹那」を司る存在です。
その髪は夜空に滲む銀河のような微細な光を帯びて煌めき、風もないのに微かに揺れます。
両腕は存在せず、代わりに浮遊する一対の白い手袋が、見えざる糸に操られるように宙を舞います。
しかし、その動きには人形めいた不自然さも、機械的な硬さもありません。
むしろ柔らかく、優雅で、観客の視線を意識した「完璧な演目」の一手に見えるほどです。
敵を前にすると、ゼルファーは帽子も持たないのに一礼を捧げ、次の瞬間には、虚空から剣を一振り取り出してみせます。
それはまるで袖から鳩を出すかのような奇術にも思えます。
手袋が剣をくるりと回せば、それは観客にカードを選ばせるかのように美しく角度を変え、瞬時に敵の喉元へと跳ねます。
それは「あらかじめそこに剣があった」かのように時空をなぞり、因果を欺き、必然のように命を奪う奇術です。
「対話は無意味だ。開いた舞台に言葉は必要ない」
そう静かに告げるゼルファーですが、その一挙手一投足すべてに「演じる者」としての美学を刻みます。
剣の閃きは台詞のように流麗で、殺意ではなく「幕引き」を目的とした芸術にすら見えるのです。
ゼルファーにとって、戦場とは観客のいない劇場であり、剣戟とは拍手のない舞台芸術です。
彼の戦いは、ただ一度限りの「完璧な閉幕」を求めて繰り広げられる、黙して語る奇術の連続なのです。