ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

第二の欠片 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

第二の欠片

基本取引価格:取引不能
知名度
50
形状
様々
カテゴリ
製作時期
魔法文明時代初期
概要
第二の剣から抽出された超エネルギーが蛮族の身体の一部として具現化したもの。
効果

由来・逸話

第二の欠片とは、第二の剣イグニスの力の断片である超エネルギーを吸収した蛮族の身体の一部が変容したものを指します。

別名〝蛮王の欠片〝とも呼ばれ、蛮族の中でもその存在を知る者は限られています。
逆鱗や心臓、脳や瞳などの形が存在するとされ、それらは元々魔法文明時代に存在した一際強力な力を持っていた蛮王達のものであるとされます。



元は魔法文明時代初期のしがない鍛治職人が人族が蛮族に対抗するための魔剣を作り出したことがことの発端でした。

神々が滅んだ後も人族と蛮族は争い続け、個々の力では劣る人族は結束と叡智により幾度も蛮族の侵攻を退けてきました。しかし、それは決して約束された勝利などではなく常に滅亡と隣り合わせの攻防で、職人は「このままでは人類はいずれ敗北する。何か、手を打たなくては」と日々試行錯誤を続けていました。

職人は〝穢れ〝に着目し、その研究に努めていました。
蛮族の力の由来は〝穢れ〝にあります。太古の昔戦神ダルクレムは魂に穢れを生じさせることで生物としての規格を破り、蛮族を生み出したのだとされています。
ならば人族も穢れの力を用いれば同等の力を得られる筈ですが、当然ながら穢れは人族にとって忌避すべきもの。
蘇りのために苦渋を呑んで受け入れる者もいますがそれは少数派であり、到底周囲に受け入れられぬ案であるということは想像に難くありませんでした。

そこで職人は魔剣に穢れを宿すことで、高い威力を発揮させるという手法を考案しました。
使い手である人族に影響を及ぼさず、蛮族に匹敵する力を発揮する。実現させることができれば個々の力不足は解消され、結束力と技術力で勝る人族ならば蛮族を打ち破ることも現実的であるように思われました。
実際、試験的に導入した蛮族の素材を用いた武具は有効で、それなりの成果を挙げることに成功しました。
しかしやはり圧倒的な力の差を覆すような力はなく、職人が求めているような劇的な戦況の変化は見込めませんでした。

彼は仲間たちと共に世界各地を放浪し、様々な文化に触れ、あらゆる道を模索しました。
知識は年々増えていきましたが、それでも尚答えに至ることはありませんでした。

が、ある時彼に転機が訪れます。

ある時、何かに惹きつけられるかのような衝動に駆られた彼は仲間に断りを入れることもなく単独で行動し、とある火山の奥へと迷い込みます。
そこで彼は、第二の剣イグニスに遭遇したのです。
衝動の正体は、この魔剣が自身に呼びかけていたためのものだと悟りました。
力を求めていた彼にとっては、これ以上ない代物と言って差し支えなかったでしょう。
蛮族、穢れの源泉である解放の剣、イグニス。そこに宿る膨大なエネルギーを魔剣に宿すことができたなら。

それは一振りで戦況を覆す、究極の魔剣が出来上がるに違いない———。

職人はそこから不眠不休で作業にあたりました。
自らの持つ最高傑作。未だ穢れを宿していない空の器。
彼は全身全霊を込めて、九つの魔剣にイグニスのエネルギーを注ぎ込み続けました。

彼の仲間が行方不明になっていた彼を見つけたのは作業が完了して間もない頃。
イグニスは既に何処かに消え失せ、彼は消し済み寸前になっていました。
———そしてそこには、完成された九つの魔剣があったのです。



彼の死後最期の作品である九つの魔剣は、彼の遺言に従い各地の英雄へと届けられました。
英雄達は元々並みの蛮族や上級アストレイドにさえ引けを取らず、彼の魔剣を手にしたことでまさに鬼に金棒、一騎当千の活躍を見せます。
蛮族に支配された領域を次々と解放し、神代から生きる一際強力な力を持つ蛮族の王をも次々討ち果たしていきました。

しかしある時事件が起こります。
九つの魔剣のうち一つを持つ英雄が、突如として消息を絶ったのです。

製作者:しがない職人